逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

3月の韓国哨戒艦天安爆発沈没の衝撃は

2010年05月16日 | 東アジア共同体

『軍』の説明に納得出来ず、沈没した哨戒艦天安の艦長の車両を取り囲み抗議(実力行使?)する遭難者家族。

『6月2日の統一地方選対策か? 』

名目的には現在も1950年に開戦した朝鮮戦争は継続中(停戦中)であり決して終戦には至っていない。
米軍(国連軍)戦闘司令部があるのは韓国国内だが、国連軍後方司令部は2007年までは神奈川の座間のアメリカ陸軍基地で、現在は在日米空軍司令部のある横田基地に移動している。
朝鮮戦争(1953年7月27日停戦)では、陸上の休戦ライン(38度線)は決まっているのですが海上は未だに不確定で南北双方の言い分が食い違っています。
ですからこの海域では過去にも3度も銃撃戦が起きて沈没や大破なども起きている曰く付きの海域ですから今回のような紛争が起こってもそれほど意外ではありません。
ただ過去の例では、北の魚雷攻撃なら、かならずピョンヤン放送が『領海侵犯した南の傀儡軍を撃破』とか何とかかんとか、北朝鮮の住民向けに大々的に大宣伝します。
基本的に設備に金のかかる海軍力や空軍力では南北両朝鮮に大きな力の差があり、韓国側有利で北の劣勢は明らかで過去にも痛い目にあっているので少しでも戦果があれば大喜び。
正体不明で存在自体が疑われているアルカイダでもあるまいし、哨戒艦撃沈を北朝鮮軍が実行して、そのまま北がだんまりを決め込む理由が一つも無いのです。
3月の事件発生時点では、北朝鮮軍に普段とは違う何の動きも無いので事件発生当時には、アメリカも韓国も北の関与の可能性は低いとして北の魚雷攻撃など、問題にもしていません。
場所が韓国ではピョンヤンに一番近く全島が軍事要塞化している地点で、夜間でも赤外線の暗視装置があるのですが、なぜか事故当時だけ記録がない。音響探知の記録もない。
これでは事故の遭難者家族が怒って司令官の乗用車を取り囲んで蹴ったり殴ったりするのも頷ける。
日本の外務省外交機密文書と同じで、『無い』のではなく『出さない』だけでしょう。あるいは存在が不都合なので焼却して破棄してしまったかである。
事故当時に激しい艦砲射撃をしているのを島民が知っているのですが、レーダーに映った鳥の影に対する警告射撃があったとの韓国軍発表を信じている人は哨戒艦沈没の遭難者家族には誰もいません。
同士討ちであった可能性が高いでしょう。
ただ其れを認めれば当然韓国軍上層部の責任問題に発展するので例え事実が明確でも認める訳にはいかない。出来れば誰かに責任を転嫁したい。
田中宇の国際ニュース解説(韓国軍艦「天安」沈没の深層)【2010年5月7日】では、
掃海艦天安はペンニョン島で、韓国軍に存在を知らされていない米潜水艦の存在を探知し、北朝鮮の潜水艦と勘違いして発砲し、攻撃されたので米潜水艦も瞬時に撃ち返し、2隻とも沈没するという誤認の末の同士討ちが起きたのではないか。?と推察していますが、根拠は二つ折れた哨戒艦の船体以外の謎の、発表されていない第三の沈没船体らしきものが島から2キロの現場海域にあり、アメリカ軍の救難艦が重点的に救助活動を行っていた為らしいのです。
島影なので北朝鮮の探査を逃れて密かに潜んでいられるピョンヤンに最も近い安全な場所である事が根拠なのですが、ミサイル原潜がそれほど近くにいる必要があるのか疑問です。
近くにいる必要があるのは1968年に北朝鮮に拿捕されたプエブロ号のように情報収集船で、これが沈んでいる可能性がありそうです。
何れにしろ、日本の自衛隊にもいえるが、肝心な情報を公開していない。
公開しても良い、責任問題には関係しない差しさわりの無いものだけを公開して責任問題に発展しそうなその他は機密扱いしているのでしょう。
3月の事件当時は何処からも北の関与の話は出ていない。
5月になってから唐突に出て来た理由(意味)は、『大事な選挙の前には必ず「北風」が吹く』韓国特有の選挙事情が関係しているでしょう。
犯人は特定できなくても何となく有権者に対して『北が怖い』とのイメージを植え付ける印象操作、情報操作の為には大いに役に立ちます。
今の人気の無いハンナラ党李明博政権の間近に迫った選挙対策の側面が大きいと見られる。

『韓国風の選挙用瀬戸際政策か。?』

演説でも李明博(イ・ミョンバク)大統領は38度線(北朝鮮軍)からソウル市が50キロしか離れていない事を強調していました。(北朝鮮の長距離砲の射程内)
『北風が吹く』ことで一定の緊張感を高めるのが目的ですが、それ以上の目的は無い。何らかの軍事的なオプションを取る可能性はそもそも最初から無く穏便に済ましたい。
軍事政権時代には必要だった軍事緊張は1993年の民政移管後の金泳三大統領以後の韓国では南北融和は政権の違いで変わる事は無い。
韓国のような資源の無い貿易立国では、日本が過去にそうであった様に保守だリベラルだ、など政党の違いに関係なく民主化と平和外交が国家として最大の外交政策とならざるを得ないのです。
ですから6月2日が過ぎれば、何ごとも無かったかのように南北融和の話を始めるでしょう。
この韓国政府筋から出ている韓国哨戒艦爆沈報道の北朝鮮関与説ですが、
ソウル市長選で、盧武鉉前政権で韓国初の女性首相になった国民的人気がある韓明淑野党民主党候補など野党が勝ちそうな6月2日の統一地方選での与党ハンナラ党のイメージ戦術の可能性が一番高い。
日本でも2002年9月17日の小泉純一郎首相の訪朝(日朝首脳会談)後の拉致問題を口実にした全ての日本のメディアを総動員した北朝鮮バッシングの結果、田中真紀子外相罷免で急減した支持率を劇的に回復し、国民世論は急激に右傾化し、それ以後の2009年の政変まで保守与党を大いに助けた。
しかしこの印象操作が成功するかしないかは定かではない。
韓国では、盲目的にお上やメディアの権威を信じていて疑うことを知らない純真な日本人とは、大きく事情が違う。
この記事の最初の遭難者家族の抗議写真にあるように、韓国人には日本人のように過去の歴史を忘れる(過去を水に流し無かったことにする)習慣が無いので、マスコミや政府の信用度の低い韓国民相手では同じような『北朝鮮バッシング』でも効力には大きな違いがある。
全く同じような事件が起こっても日本の自由民主党に吹いた風は、残念ながら韓国のハンナラ党には今回は期待出来そうに無い。

『韓国世論は報復反対』

韓国の世論調査で国民の多くは、『冷静に対応すべきだ』という考えで、『戦争に発展しかねない軍事行動を自制すべきだ』という回答が80%に達しています。
また現在の『北朝鮮に報復をすべき』と主張する保守系三大紙や対北朝鮮強硬論のハンナラ党李明博政権の対応は、6割の人が誤っていると判断し、今後の対北朝鮮政策についても『南北の平和を重視すべき』という意見が半数を超えています。
与党ハンナラ党支持の保守系紙朝鮮日報によれば、
今月20日ごろに予定されている哨戒艦「天安」沈没事故の調査結果発表を前後し、韓国政府がヒラリー・クリントン米国務長官の韓国訪問を進めていることが、11日までに分かった。クリントン長官のような米国高官の韓国訪問を通じ、天安事故に対処する韓米の強固な協調体制を国際社会に示そうというわけだ。( 2010/05/12 )と、報じているが『爆沈』ではなく『沈没』と、『事件』ではなく『事故』と表記している事に注意するべきで、北朝鮮軍部犯行説で張り切っている現李明博韓国政府とは一線を画す報道姿勢となっている。
米国としても幾ら米韓FTA条約を締結して両国が経済的に近づいていても国益に反して6カ国協議再開にマイナスになる動きは一切行うとは思えない。
アメリカとして余程大きな見返りが期待できない限り、投票結果に微妙に影響するので韓国国内の内政干渉になる恐れがある選挙投票日前のクリントン国務長官の訪韓の可能性は限りなく低いでしょう。

『沈没艦検出火薬は魚雷用』

【ソウル共同】韓国の金泰栄国防相は哨戒艦沈没について検出された火薬成分が魚雷の弾頭に使用される高性能爆薬RDX(ヘキソーゲン)と発表。魚雷によって沈没したことがほぼ確実になった。
金国防相は、RDXが各国で広く使用されていることを強調し製造国の特定が難しいことを示唆した。2010/05/10
合同調査団関係者は、『天安艦沈没の際に発生した地震波の強度 (TNT換算爆発力170~180㎏)に近いという推定から、1980年代に中国で開発された中魚雷Yu-3G(弾頭重さ205㎏・射程13km)を疑っていたが、確認の結果、違うことが分かった。』『中国・ロシア製魚雷よりも、むしろ米国やドイツなど我が国の友好国が保有している魚雷の成分に近い』と語った。
RDXは、米国や英国、ドイツ、カナダなど主に西側世界で広く使われているが、共産圏での使用頻度は低い。
検出した火薬成分は、いずれも『TNTより威力が強い爆薬「RDX」成分であると確認された』としたうえで、『しかし、北朝鮮や中国・ロシアで使われる魚雷の爆薬成分とは配合比率とは違っている』
『切断面の近くから追加で3~4個の小さい合金破片を発見した。』『これは魚雷前部にある探知センサーの外殻を構成するアルミニウムとマグネシウムの合金だと分析されたが、これもまた北朝鮮や中国・ロシア製品とは差がある』と語った。

『5月3日現在、米原潜一艘が真珠湾海軍基地に未帰還』
今回の『韓米合同軍事演習』には米イージス艦と共にF22ステルス戦闘機、ステルスイージス艦、2隻のステルス原潜も参加した。
コロンブス(SSN - 762)が真珠湾を出港した日は2009年11月24日。コロンビア(SSN - 771)は2009年11月3日。
米海軍のサイトの23日NAVY.MILLの報道では、コロンビア(SSN - 771)は、3月18日から鎮海を訪問し、韓国海軍の熱いもてなしを受け、一緒に訓練を展開。
SUBMARINE FORCE US FACIFIC FLEET(米太平洋潜水艦艦隊)のホームページは、5月3日にコロンビア(SSN - 771)真珠湾帰港の報道。
アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦。排水量6,000トン 全長110 m全幅 10 m潜行深度 290 m
天安(チョンアン)は韓国海軍の浦項級コルベット(小型フリゲート艦)全長 88.3m 全幅 10.0m 排水量 1,220t
76mm速射砲2基 ハープーン対艦ミサイル連装発射筒2基 ミストラル対空ミサイル単装発射機 1基 短魚雷3連装発射管2基、爆雷12発

3月27日 産経新聞
【ソウル】 46人行方不明、58人救助は韓国海軍にとっては史上最悪の事態。
韓国軍当局は当時のレーダー監視や各種交信情報などから北朝鮮による軍事行動を示す情報はなく、 事後にも北朝鮮側に目立った動きは見られないとし、北攻撃説には否定的だ。在韓米軍も特別な対応をしていない。
1200トン級の軍艦の沈没には相当の爆発力が必要だ。そのため南北双方が海上に設置している機雷の一部が流出し 艦に接触した可能性や、艦装備の爆雷など艦内爆薬の誤爆説が出ている。

『朝鮮日報』
3月29日 哨戒艦沈没で海軍の危機管理能力に疑問の声。
  30日 哨戒艦沈没は北朝鮮の機雷が漂着か。国防部長官が可能性を示唆。
  30日 哨戒艦沈没で海軍の杜撰な対応で家族等抗議。
  30日 哨戒艦沈没で海軍の御粗末な初動処置。
5月15日 哨戒艦沈没で韓米、北朝鮮の仕業と結論。韓国政府は20日ごろ「天安」沈没原因調査結果を発表し、今月末には李明博(イ・ミョンバク)大統領が国民談話などの形式で「天安」事態に対する立場を表明する。
5月24、25日の2日間、クリントン国務長官は『米中経済・戦略対話』の為に中国北京で戴秉国国務委員(外交担当)ら会談予定。『6カ国協議再開』問題も話し合われる模様で、上海万博にも立ち寄る。
5月25日以降にクリントン長官は韓国入りして柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官と会談する予定で調整中。

『日本経済新聞』2010/5/11 (ワシントン)
スタインバーグ米国務副長官は10日、韓国海軍の哨戒艦「天安」の沈没事件について、
『朝鮮半島の状況が危険であることを際立たせた』
『回り回って、北朝鮮への対応に影響を与えることになる』
『天安の沈没事件によって、我々は明らかに非常に困難な状況に直面している』
『中国を含め、地域のすべての主要なパートナーと、事件の対応について突っ込んだ協議をしている』と述べた。

『韓国哨戒艦沈没は魚雷、「北関与」の見方固める』(5月15日)読売新聞
韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没原因を調査している合同調査団は、沈没原因となった爆発物は「魚雷」とほぼ断定した。
調査結果は20日に発表される見通し。
韓国政府は、『北朝鮮が関与した』との見方を固めているが、関与を明示するかどうかは結果発表後、各国の反応を見極めた上で、李明博(イミョンバク)大統領が政治判断する。
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7 コメント

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うやむやで終わりそう (伯爵)
2010-05-16 18:00:12
米海軍サイト NAVY.MIL では、コロンビア(SSN - 771)は、5月3日に真珠湾に帰港したと報道しています。 http://www.csp.navy.mil/releases/release_10022.shtml

2010年5月15日時点では、「翌日、コロンバス(SSN - 762)に修正された」とするこん跡はありません。 今後、コロンバス(SSN - 762)が寄港すれば、米潜水艦との相打ち説は完全に否定されます。


現状では、韓国哨戒艦沈没は「北朝鮮による魚雷説」が濃厚ですが、最近になって北朝鮮が根も葉もない捏造だと否定し始めたので、今のところどちらとも判断できません。 また、機雷か誤爆による事故の可能性も完全に排除されていないようです。 もしかすると、最後まで、沈没の原因が分らないままかもしれません。

どうやら六ヶ国協議開催は困難になりましたが、何れにしても、武力衝突には発展しないと思います。
6月2日の投票日まではまだまだ盛り上がる (逝きし世の面影)
2010-05-17 11:19:52
伯爵さん、コメント有難う御座います。この事件報道は正にミステリーですね。

韓国の大手三大新聞は『北朝鮮の実行は間違いない』『アメリカの当局も認めている』『確実な証拠もある』と連日報道しているのですが、朝鮮日報などは元々与党ハンナラ党支持を明確にしているのですから、
これは韓国名物の大事な選挙の前には『北風が吹く』、季節ものの何時もの風物詩程度でしょう。
報道自体には、それほど大きな意味はありません。
ここ10年ほどの金大中ノムヒョンと二代リベラル政権が続いていた時は自粛していたが、軍事政権時代には必ず起こっていた韓国特有の悪弊です。
しばらくは鳴りをひそめていたのですが、軍事政権ゆかりのハンナラ党で先祖がえりしたのでしょう。
仰られるように盛り上げるだけ盛り上げた挙句に、選挙が終われば有耶無耶にして終わるはずです。
金大中の対北宥和政策(太陽政策)は政権党が変わっても韓国の国策として続くでしょう。
軍事的な緊張状態は韓国経済にとっては重荷で、新自由主義の今の世界では太陽政策以外には生き残れないのです。
ただ選挙政策として前政権を党利党略で批判していた手前、幾らかの強行的な発言をしていますがイメージ戦略程度ですね。
軍事的なオプションをとる考えは全く無い。
田中宇説の信憑性ですが,6000トンの米原子力潜水艦沈没の可能性が低いが、運悪く砲撃戦に巻き込まれて中破して航行不能程度なら可能性としては十分に考えられる。
その場合には矢張り絶対に真相が明らかになることはありません。
今のナショナリズムの高揚している韓国世論で米原潜の攻撃で哨戒艦沈没で半数が死亡の大損害なら反米感情は信じられないくらいまで沸騰するでしょう。
ですから例え真実でも、否、真実であればいっそう発表出来ません。
どんなに時間がかかっても内密に修理して『無かったことにする』筈です。其れしか解決方法は無いのです。
それなら演習に参加した二艘目の原潜が母校に何時帰れるかが重用になって来ます。

爆発の規模はマグニチュード1・5程度なのでテロリストの手製爆弾などではなく軍用の本物の機雷か魚雷の直撃をうけた。
ところが当時の初期の発表ではレーダーにも音響探査でも赤外線暗視装置にも何の反応も無いと発表していたのです。
3月の沈没当時は北の関与説はまったく出ていない。
理由は北朝鮮軍に全く動きが無く通常の状態であったことと、北の潜水艦や船舶などが近くにはいなかったなどで、北の関与なら魚雷ではなくカプセル型の艦艇が通過すればスクリューの音を感知して自動発射する射出型機雷となるが、これは事前に海底に設置する必要がある.
全島が要塞化している地域に北朝鮮の工作船が入れた可能性は限りなく低くゼロに近い。
元々事件発生の3月当時は軍関係者は全員が機雷説(昔に設置したもの)だったのです。

上の写真のように遭難者家族は軍の発表を信じていません。
何か大事な事を隠しているらしいのです。
事件当時別の哨戒艦が76mm艦砲を鳥の群れに対して警告射撃したと発表、後に百数十発の打撃射撃であったと修正していますが、鳥に大口径の艦砲射撃とは・・、これが韓国軍の実力なら同士討ちも十分に考えられるが多分嘘で、別の何か大事な事を隠しているのです。
初動でも軍の高速艇が現場にいち早く到着しているのですが、実際に乗員を救助したのは70分後の水上警察なのです。信じろといわれてもこれでは誰も信じないでしょう。

この事件では北の情報総局がドイツ製高性能魚雷を闇市場で購入して使用したのだと言う説を世界日報が書いているが、この新聞は韓国製の統一協会の政治部である国際勝共連合の準機関紙ですから、政治宣伝臭くて信憑性は薄い。
それに魚雷や対空ミサイルは幾らなんでも闇では買えないでしょう。
本当に金さえ出せば誰にでも売っている様だと危なすぎて飛行機にも船にもうかうかと乗れませんよ。
アメリカの思惑 (岩下俊三)
2010-05-18 02:05:33
ご高説は真面目に考えられることでしょう。また田中宇さんの説もありえます。しかし田中さんの出身母体共同らしい「飛ばし」癖は?というしかありません。また逝きし世の面影さんの考え方もすこし推論ではないかと、思います。

金正日は軍と工作機関をまだ掌握し切れていません。これは、関係者独自の暴発であると考えられます。

まず韓国の選挙に「北風」というのは余りにも古すぎてもう韓国民に通用しません。韓国の若いひとにインタビューなりメールすれば、分かるとおもいますので、お奨めします。

アメリカは一枚岩ではありません。この点は田中さんの信念であり、ワシントン界隈のロビイストの相関図も随分変わってきているのは事実です。

それを承知でいいますと、アメリカは六カ国協議に日本や韓国を参加させたくないので、その理由を探しているのです。しかしだからといって陰謀であるとはいえません。

北のある部門の独立した動きである可能性が高く、数日まえにも韓国領海侵犯を繰り返しています。

もちろんアメリカ抑止力のデモンストレーションでないとはいえませんが、いまのところ北の魚雷説が「通説」になっています。

政治的決着として、北の問題より、国務省の狙いは北京にあります。

ペンタゴンは軍事的緊張を高めようとしているのは事実ですが、だからといって北の魚雷説を覆す根拠にはなりません。

本来ならもう北に潜入取材を始めているのですが、体が不安で取材ができなく、情けなくおもっています。

ですから僕の意見に確証はありません。田中さんや面影さんのいうとおりである、といわれれば反論できません。

検証不可能の病人をどうぞ冷笑してください。でも私は「北風」でなく「北」の仕業だと思います。念のために申し上げますが、「北の脅威」を煽るつもりはありません。自分なりの僅かな情報から、そう判断しています。

この問題のポイントが中国にあることは、言うまでもありません。
誰かが大事な事で嘘を言っている (逝きし世の面影)
2010-05-18 10:12:43
岩下さん、コメント有難う御座います。本当に不思議な事件ですね。

日本では北朝鮮人は皆が一枚岩、あるいはクローン人間のよう一様に同じ洗脳を受けて『金日成、金正日一辺倒』と思われているので日本の在日朝鮮人の朝鮮人学校に対する恥ずかしい差別発言の大阪府の橋下徹知事でも一定の支持がある。
外から見て一枚岩の同一意見でも内情が全く違うのは東欧やソ連の崩壊後のニュースを見れば誰にでも分かると思うのですが、・・・
ところが日本ではマスコミ宣伝が旧ソ連のマスコミと同じ程度に同一の事しか報道しないので北朝鮮だけは例外だと思っているようです。
本当に困った事ですね。
しかし北朝鮮も崩壊前の東欧のルーマニアと同様に外から見える上辺の見せ掛けと、中身の実態には大きな隔たりがあるでしょう。
ですから今回のコメントでの岩下俊三さんの『北朝鮮金正日政府の方針に従わない一部の軍部(特務機関)が暴走した』との推察も十分可能性はありそうです。
ただこの場合には直ちに実行した北朝鮮軍下部組織を粛清するはずです。
中央政府が出先の軍の暴走を咎めず放置すれば大変なことになる。
5・15事件や張作霖爆殺を処罰せず放置した日本帝国は満州の関東軍の下克上の暴走を許し、その後満州事変から中国との15年戦争に突入し国を滅ぼしている。
ですから北朝鮮は直ちに軍を粛清し騒動の他への波及を防ぐ必要がある。
沈没事件直に早々と米韓共に北朝鮮関与説を否定しているのですが、
理由は、何でしょうか。?
韓国の太陽政策や6カ国協議再開に障害となる『北朝鮮軍の一部の暴走』をアメリカと韓国が、明確な嘘をついてまで必死になって隠そうとしたことになるます。
(これは危険な賭けで、北の攻撃が一部の軍の暴走でなく政府の決定であった場合には大恥で米韓の信用も失う。
そればかりでなくもっとも大事な国防問題での大失策でこれでは国軍や政府の体をなしていません。
ですから、北朝鮮政府から沈没後即座に『軍の暴走』との連絡が南の軍や政府に無い限り、絶対に有り得ません。
それなら、沈没直後の時点では米国、韓国、北朝鮮の三者が同一の動機で行動していた事になります。
哨戒艦沈没の真相を米韓北朝鮮の3者が口裏を合わせて隠蔽しようとしていたなら、
北としてはその後に速やかに6カ国協議の再開であるとか金大中、ノムヒョン両大統領との約束であるソウルでの南北首脳会談開催の為の金正日総書記の韓国入りなど南北融和が劇的に進める事になるでしょう。
其れしか北朝鮮としては穏便に済ます方法は無いのです。
ところが事件後北朝鮮は全く動かず、韓国国内では事実は正反対の方向に動いています。
南北融和の動きは全くありません。
今回の北朝鮮警備艇の南下により領海侵犯事件ですが、これは年間20件以上起こっているのですよ。
北もこの海域を自国領であると主張しているのです。ですから追い出されても懲りずに侵入をくりかえすのですが、
毎月2回近くある通常の出来事で、韓国や日本のマスコミ報道とは正反対で、沈没の救助活動の行っている海域への行動を自粛していたのでしょう。
これも通常の出来事であると思われます。
軍事政権継承政党であるハンナラ党の先祖がえり (逝きし世の面影)
2010-05-18 11:36:38
岩下さんのご指摘のように今の韓国の若者が、『大事な選挙の直前には北風が吹く』ことを経験していないので『知らない』可能性は大きいでしょう。
何しろ最後の北風が吹いたのは、軍事政権とは何の関係も無い人権派のリベラルな金大中が大統領に当選した選挙戦なので、今から12年以上も前の話ですからね。
このとき野党統一候補金大中と与党で軍事政権の継承政党であるハンナラ党候補の天下分け目の一騎打ちの大統領選挙が行われて、韓国史上初めての野党の候補が選挙で勝利し画期的な政権交代が実現したのですが、このときも『北風』が吹いた。
この時は実に巧妙で何時もの軍事挑発(南北軍事衝突)のような単純なものではなく、北の軍事的脅威を主張する与党ハンナラ党と、これとは正反対に緊張緩和の南北融和(太陽政策)を掲げる金大中。
このときピョンヤン放送は金大中支持を熱烈支持の放送を繰り返すのですが、これは近大中当選後に韓国情報部(KCIA)が北朝鮮の特務機関に金を出して放送を依頼していたことが発覚して大騒ぎになる。
何しろ選挙戦ではこの北の(金大中支持の)放送を根拠に『金大中は北朝鮮の傀儡で回し者である』とのネガティブキャンペーンの大宣伝がハンナラ党によって行われていたのです。
このときの保守与党の『北風作戦』は失敗したが、何時も何時も『大成功」していたのです。
一番成功したのは光州市民を大虐殺した盧泰愚が大統領に当選した時に利用した大韓航空機爆破事件でしょう。
大事な大統領選挙投票日の前日、
旅券法違反なので本来なら現地ドバイか日本に裁判権がある事件であるにもかかわらず、容疑者が即座に自白することでソウル入りに成功しているのです。
選挙戦の一番重要な日に、衝撃的なうら若き美女が猿轡でタラップを降りてくる扇情的映像が繰り返し繰り返しテレビで放映される。
北風中の北風の、この衝撃映像の中で大統領選挙が投票され、安全や治安優先の軍人の盧泰愚が当選し、人権や北朝鮮との融和を主張した金大中は3位で惨敗するのです。
北風が吹くのは何も韓国だけではない。
我が日本国でも2002年の電撃的北朝鮮訪問の結果、極度に国民感情が右傾化して自滅的なアメリカのイラク戦争の賛成や自衛隊海外派兵までが平気で行われるまでに正気を失い国民世論が劣化しているのです。
『北風』は韓国だけではなく日本でも実に有効に作用している。
絶大な威力があるといえるでしょう。
北朝鮮拉致問題は現在起こった事件ではなく南北朝鮮が極度に軍事的に緊張状態にあった30年前の事件なのですよ。
朝鮮戦争の終結が行われていないことに因る悲劇ですが、多くの真面目な市民は、この肝心な事実を失念して怒りのあまり自分自身を見失っているのです。
そして拉致問題は、自民党政府が知っていたのに日本人救出に全く動かず放置していた結果であるにもかかわらずマスコミが北朝鮮バッシングだけを行った為に、現在のように完全に膠着して解決の糸口さえ見つけれずにいるのです。
影響される、北の核問題での6カ国協議 (逝きし世の面影)
2010-05-18 15:07:03
この事件は、普天間や日米同盟にも連動していると考えて見るべきでしょう。
最低限でも6カ国協議再開とは密接に関連しています。
日本の世論や、世論どころか政府内部でも色々な勢力、思惑があり、
日米韓三国の政府の内部にも6カ国協議推進で緊張緩和を求める勢力がある一方、
その反対の軍事挑発を歓迎する冷戦構造維持で利権を得ている防衛族が大勢存在します。
これは無駄が分かっている大型公共事業日本の八つ場ダムと同じ構造で、戦争したい訳ではないが、軍産複合体の既得権益が失われる事に反対しているのです。
この既得権益を守ろうとする防衛族は北朝鮮にも当然存在するはずなので、岩下さんの『軍部の一部の暴走』の可能性は常に存在するでしょう。
ところが、事件発生当初に韓国と米国がまったく同じように『北朝鮮実行説』を否定しているので、北朝鮮当局から即座に南に事の次第の精細な連絡があったと判断出来ます。
理由は、米韓当局は余程の確信が無い限り『北朝鮮では無いと』言えないのですよ。
何故なら田中 宇が分析しているように、もしも北の実行である場合に、『北ではない』と言った後で
今回の様に完全沈黙せず大々的に戦果を発表、潜水艦の館長を叙勲されたのでは、韓国やアメリカの面子が丸つぶれするのです。
そして今までの例では、南北軍事衝突で多少でも戦果があれば部隊を叙勲して軍部の戦意高揚に利用しています。(未だ朝鮮戦争は終結していません)
今回のように実行して沈黙する場合は、お説の通りで軍部の一部が統制を外れて暴走した場合だけに限定されます。
事故後に『北ではない』と言ったのは、米韓は事前に北が沈黙すると知っていたのです。
では今頃になって韓国が態度を変更したかの理由は矢張り『選挙の時の北風』が一番可能性がありそうです。

15日の日中韓三国外相会議で岡田外務大臣は、もしも北の関与が明らかになれば6カ国協議に影響する(再開に反対)との立場を鮮明にしているのですが、これは根本的な外交オンチ以上の大間違いですよ。
北の関与が濃厚なら、日本の岡田外相の主張とは反対に、北の核問題を話し合う6カ国協議の重要性はよりまします。
日本の国益を重視するなら、即時再開を呼びかけるべきです。
元々6カ国協議が2年前の08年に頓挫した原因は日本国の麻生自民党政府ですよ。
未確認の飛翔体なる新語を使って北朝鮮のロケット打ち上げを安保理の制裁決議に狂奔したのは日本です。
無警告で打ち上げた、98年のテポドン騒動時とは違い、北は人工衛星であるとして打ち上げを事前に予告していたし宇宙条約にも加盟して、『もしも制裁決議が可決されれば6カ国協議には応じない』とも明確に態度を表明していた。
あの当時、制裁に積極的だったのは日本だけだったのです。
ミサイルの打ち上げは世界中で行っており北だけ制裁では安保理の権威の為にも、6カ国協議のためにも行うべきではないし、日本側の言い分には十分な根拠があるとは言えません。
何しろ政府の発表でもミサイルとは断定せず何とも胡散臭い『飛翔体』ですよ。
北朝鮮バッシングの北風だけで政権を維持していた当時の自民党政権末期と同じ判断では、政権交代の名前が泣きます。

悪質な世論誘導、誰かが大きな嘘をついています (逝きし世の面影)
2010-05-18 15:32:32
では、沈没事件の真相ですが、
事故直後には機雷の事故説が最有力だったのです。
理由は、現場海域は70年代以前に南北双方が機雷を敷設しているので掃海しそこなった機雷による偶然の事故の可能性は十分高いでしょう。
ただこの説には致命的な欠陥があるのです。
生き残った掃海艦乗務員の証言では後部の船底に巨大な衝撃を受けて船が持ち上げられたあと二つに分解して沈没しているのですが、水柱も火薬の臭いもまったく確認されていません。
この乗組員証言が正しいなら、困った事に北朝鮮の『魚雷』攻撃でも残置された『機雷』事故でもないことになります。
何故なら、確かに200キロ以上の爆薬が装填された機雷や魚雷爆発でのバブルジョットで駆逐艦の竜骨をへし折って船を二つにすることは可能なのですが、その場合には100メートル以上の巨大な水柱と強烈な火薬の燃焼による臭いが必ずあるのです。
ところが今回はこの魚雷攻撃の特徴が二つともまったく無いと、はっきりと明確に証言している。
だったら機雷でも魚雷でもない事になります。
哨戒艦天安乗務員の証言が正しいと仮定して、残る可能性では愛媛県の宇和島水産高校練習船が急上昇してきた原潜の接触して沈没した事故の最悪のケースが考えられます。
練習船は原子力潜水艦が接触しただけだったので横転して転覆沈没したのですが、船にとって一番大事な竜骨に激突した場合。1200トンの哨戒艦でも二つに折れるでしょう。
ただこの場合には相手が装甲を施した軍艦だけに原子力潜水艦側にも大きな損傷が出来るので航行は不可能になる事態に陥る。
何れにしろ誰かが大きな嘘をついています。巨大な情報操作が行われ、何か大事な事柄が隠蔽されているのです。

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