逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

邪魔な出る杭は打たれる「口先番長」前原誠司

2012年11月01日 | 政治

『うっかり虎の尻尾か地雷を踏んだらしい』

3年前、自民党政治の行き詰まりから政権交代で成立した人気絶頂の鳩山由紀夫首相は、アメリカのラムズフェド国防長官が世界一危険な空港といった普天間の米軍海兵隊基地について『最低でも県外』と、誰が考えても当然の主張を行った。
ところが首相就任時の当然の正しい主張である『最低でも県外』の言葉が命取りとなり鳩山由紀夫はマスコミ総がかりの理不尽なバッシングで、たったの1年の短期で首相を辞任する。
鳩山由紀夫の『最低でも県外』は、沖縄県辺野古への海兵隊基地建設で合意していた以前の自民党政府や官僚、米国知日派など日米の軍産複合体の利権(既得権益)を直接侵害する。
その為、なんとも情けない話ですが米軍の『基地一つ』で日本国首相の鳩山由紀夫の首が簡単に吹き飛んだのである。
鳩山首相の次の、菅直人は財務官僚に騙されて消費税10%を選挙前に発言して参議院選挙で大敗し、今に続く衆参捻れ国会を生んでしまう。
増税を公約すれば選挙では必ず負けるのは日本国だけの話ではなくて、政治家なら誰でもが知っている筈の世界の一般常識程度である。
参議院大敗北は政治常識をまったく知らない素人政治家菅直人の丸っきりのオウンゴール。
沖縄県普天間飛行場を『最低でも県外』と発言して首になった『鳩山』から首相が政治音痴の『菅直人』に代わった直後の参議院の歴史的大敗北は当然だった。
ところが、この時に不思議な大騒動が沖縄県の南方で突然勃発する。
騒動の仕掛け人は前原誠司。
日本版ネオコンの松下政経塾出身政治家前原誠司が、無能な菅首相の自殺点で民主党への国民の期待が一気にしぼんだ2年前。菅政権で、海上保安庁の所轄大臣になって沖縄の現地を視察した途端に、史上初めての尖閣水域での中国漁船拿捕事件が発生している。
(海保は事前に拿捕が得意な対馬海域の小型巡視船を用意。日本のすべてのマスコミは何故か中国漁船拿捕ではなく『衝突』事件と間違って報道。不思議な印象操作を行っている)

『歴史は繰り返す、最初は悲劇として二回目は喜劇として』

前原誠司が所轄の国交省大臣として、直々に海上保安庁に中国漁船拿捕を指示した疑いが濃厚である。
この水域は40年前の国交回復時から実質的に日中両国間で棚上げ(先送り)で合意されていた。
ところが、菅政権は参議院大敗北の悪影響を、日本人拉致事件での北朝鮮バッシングで長期政権を打ち立てた小泉純一郎の真似『二匹目のドジョウ』を狙って、対中バッシングでナショナリズムを煽る人気回復策、『危険な火遊び』を画策したらしい。
民主党の阿呆臭すぎる勘違いである。
ナショナリズムを悪戯に煽れば社会全体が極度に右傾化して仕舞うので、右寄りの自民党政権としては絶対的に有利だった。
ところが、反対に今までの保守とは違う中道路線を掲げる民主党政権では『日本の病的な右傾化』は逆に不利となる。
この時『中国は悪しき隣人』と当時の枝野幹事長代理も最大限騒動を煽っていた。
日本のもっとも重要な経済パートナーの中国は、『悪しき隣人』で『期待する方がおかしい』、『法冶国家で無い』、『日本のパートナーにならない』『パートナーにするのは余程のお人好し』と言いたい放題であるが、これが酒席での酔っ払いの大言壮語なら笑えるが、与党民主党大幹部の発言である。
英エコノミスト誌が『右翼のゴロツキ』と呼ぶ石原慎太郎の『政府に吠え面かかしてやる』との尖閣購入話とそっくり同じ次元の騒動であった。
ところが前原誠司は今回、『野田首相との秘密会合で石原慎太郎が「中国と戰爭も辞さず」と強硬に主張した』とか、現職閣僚であるにも拘らず『首相の言葉は重たい。野田首相の「近いうち」とは年内のことで、来年では「近いうち」にはならない』などと普通なら表では絶対に発言しない種類の話を、公開の記者会見で平気で喋ているのです。
これでは何かの騒動が起きない筈がない。今後の展開が注目される。

『前原大臣「事務所費」問題 部屋に住む秘書「みんなしている」』

政治団体の『看板』無し。
電話が、京都事務所の電話番号。
前原国家戦略担当相の政治団体が、「主たる事務所」として総務省に届け出ている東京都内のマンションの一室が、前原国家戦略相の秘書の自宅であることがわかった。
事務所として報告書に記載されているマンションの部屋には、政治団体としての看板はなく、収支報告書には、事務担当者の電話番号として、京都市にある前原国家戦略相の事務所の番号が記載されている。
このマンションに住む秘書は、FNNなどの取材に対して、『みんなしていること。書類は年1回、東京都の選挙管理委員会から届いている』と強調した。
(2012/10/31 FNN)

『前原氏 政治団体 秘書宅を事務所届け出 費用1232万円計上』
10月29日(月)
住人「実体ない」
前原誠司国家戦略担当相の政治団体『まえはら誠司東京後援会』が平成16~22年、秘書の自宅マンション(東京都江東区)の一室を『主たる事務所』として総務省に届け出て、1200万円超の経常経費を計上していたことが28日、分かった。部屋に住む住人は取材に対し、事務所の実体がないことを証言した。かつて閣僚が相次いで辞任した事務所費をめぐるずさんな経理処理が、また浮上した。
政治資金収支報告書や官報によると、東京後援会は16年から7年間で、事務所費と人件費に、光熱水費、備品・消耗品費を合わせた経常経費の総額は約1232万円に上る。
マンション一室には政治団体の看板はなく、収支報告書には東京後援会の連絡先として、京都市の前原氏の事務所の電話番号が記載されている。
前原氏の事務所によると、部屋に会議室など専用スペースはなく、常勤職員も雇っていない。住人は産経新聞の取材に対し、『事務所として使われていない。事務機器などはなく、郵便物も届かない』と話した。
日本大学の岩井奉信教授(政治学)は『なぜ京都の支出を東京で計上したのか理由が分からない。疑念が残る収支報告書を提出した以上、前原氏には説明責任がある』と指摘。
事務所費問題をめぐっては、これまで佐田玄一郎元行政改革担当相のほか、松岡利勝、赤城徳彦、太田誠一の各農水相らの政治団体でも浮上。佐田氏や赤城氏は閣僚を辞任した。

『産経新聞の不思議な見出し記事』

現職閣僚の前原誠司大臣の産経の見出しが『前原氏』では新聞記事として、いくらなんでも不思議すぎる。
産経が何を意図しているのだろうかと別の興味が俄然湧いてきた。
政治家個人の事務所経費の不正処理で失脚した有力政治家としては、自民党元幹事長で次期総理間違いなし『首相に一番近い男』との評判の、『自民党一の知性と教養』の持ち主だった加藤紘一が思い出される。
加藤紘一は森喜朗首相時代に『加藤の乱』の造反劇の失敗で失脚したが、その後自宅と隣接する政治事務所との電気代など光熱費がドンブリ勘定だった些細なミスを理由にして刑事訴追され議員辞職にまで追い込まれている。
これは『総理!総理!』と連呼した、当時は社民党の若手のホープだった生意気な辻元清美が議員秘書経費の不正流用で逮捕された事件と同じで、目立ちすぎる邪魔な『出る杭を打つ』日本の伝統的な陰湿な政治手法(いつものやり口)であった。
元々下半身がだらしなく問題をいつも抱えている前原誠司は1年前にもこれ以外の政治資金絡みの疑惑が日刊ゲンダイで報じられていた。

『インチキ発覚!前原政調会長 政治団体 領収書「偽造」疑惑』

「私どもが市販の領収書をつかうなんて、絶対にあり得ません」(ホテルニューオータニ)
とんでもないインチキが発覚した。
民主党の前原誠司政調会長の政治団体が、政治資金収支報告書に不自然な領収書を添付し、所管の総務省に提出していたのだ。こんな男が、小沢元代表の「政治とカネ」の問題をエラソーに批判してきたのだから、開いた口がふさがらない。
インチキ領収書が発覚したのは「まえはら誠司東京後援会」。今年3月に闇社会からの献金を受け取ったとして名前が出た政治団体である。本紙が総務省に09年から過去5年間の報告書に添付された高額領収書(1件5万円以上)の写しを情報公開請求したところ、05年分の報告書からどう見ても不審な領収書の写し(総額247万1694円分)が見つかった。
 写真の通り、受領額は3万円を超えているのに収入印紙は貼られていないし、発行先の印鑑も押されていない。筆跡鑑定にかけるまでもなく、明らかに同一人物がいっぺんに書いた領収書にしか見えないのだ。
問題の領収書の発行先のひとつ、東京のホテルニューオータニの経理課に話を聞くと、「私どもが『コクヨ』の市販の領収書を使うなんて、絶対にあり得ません」と、こう言った。
「05(平成17)年5月18日に前原氏名義での宴席があり(領収書に記載された額面どおり、約198万円の入金実績もあります「ただ、領収書の日付となった6月22日は大きな株主総会を承っていた関係で、小部屋も含めて該当するような宴席はございませんでした」
 これほど大胆というか、ムチャクチャな領収書はサラリーマン社会では通じない。添付して経費精算を出した途端に経理担当者がスッ飛んできて、大目玉をくらう。税務署なら、なおさらだ。
05年分の収支報告書はすでに保存期間を過ぎており、これらの領収書の支出が何に使われたのかは不明だ。ただ、官報に記載された収支報告書の「要旨」には、この年に「政治資金パーティー開催事業費」として292万円を支出した旨が記されている。オータニの分はこの時の支出を裏付けるためのものだろう。
 百歩譲って領収書を紛失したとしても、総務省は「政治資金規正法は11条で領収書の徴収義務を課しています。仮に領収書を紛失しても支出先に再発行していただく必要があります。領収書を自分で書くことは想定していません」(政治資金課)と言う。政治資金規正法ウンヌンの前に、もし、領収書を偽造していれば、刑法の私文書偽造にあたり、れっきとした犯罪行為である。
領収書作成の経緯について前原事務所に見解を求めたが、「誰が担当しているのか分からない。とりあえずファクスで質間を下さい」と応じたきり、なしのつぶて。締め切り時間までに回答は来なかった。
前原には二度と「政治とカネ」の問題に口出しする資格はない。
(2011年11月16日 日刊ゲンダイ)
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東京放棄? (Saito)
2012-11-01 15:21:46
石原都知事の突然の辞任は、尖閣から日中紛争に発展した責任逃れとか、不可能なオリンピック誘致の放棄とか、国民の生活が第一の結党大会を霞ませるためとか、いろいろ言われていますが、オーム関係で議員辞職と同じ行動様式なんですね。無責任極まるのだけど、支持者がいるわけで、どういう人たちなんでしょう。

わたしは、上記の各種理由に加えて、もうどうにもならなくなった東京を放棄したいのではないか、と睨んでいます。都知事なんですから、いろいろ情報は挙がってきているでしょう。確実に進行中の放射能汚染のほか、フクシマや首都圏直下の地震の可能性など、彼が都知事を続けていたら、たいへんな後始末の必要が出てきそうです。そのとき、責任取りたくないのでは。

都民は、日本国民はこの可能性にぞっとすべきです。

次の都知事は、少なくとも危険ながれき焼却を即時やめる、放射能汚染を正確に計測して発表する、オリンピックなどでなく、将来の震災対策に重点投資するなど、「厳しい現実から目をそらさない」本当の責任を果たす人に!
恐ろしい話ですが、可能性は十分あるでしょう (宗純)
2012-11-02 10:36:50
Saitoさん、コメント有り難う御座います。

前原誠司と石原慎太郎とを同一記事にしたのですが、この二人は政治スタンスが(中国バッシングの)右翼のゴロツキでは同じですが、それ以外では大きく性格や立ち位置が違っている。
しかも文字数が1万字近くになり書いている本人も校生に無理が出てきた。
慎太郎だけ、別立ての独立の記事にしたいと思います。

「維新」支持率うなぎ下り?西の橋下徹 東の石原慎太郎
2012年10月28日 | 社会
でも指摘したのですが、マスコミは『国政進出』を大ニュースだとしているが、これは多分勘違いで、実は唐突な『都知事辞職』の煙幕程度ですね。
都知事辞職のインパクトを何とかして弱めたかった。
普通に考えれば自分が引き起こした尖閣騒動での日中経済戦争勃発(慎太郎不況)による、日本沈没の前に脱走したと見えるが、
Saitoのご指摘のように『放射能汚染のほか、フクシマや首都圏直下の地震』のインサイダー情報から
『もうどうにもならなくなった東京を放棄した』可能性も十分考えられます。
去年の3・11直後に、日本人は『原発は安全に停止した』とする公式発表に騙されたが、アメリカのオバマ大統領はGM製マーク1型原発が爆発して日本国が広範囲に放射性物質で汚染することを知っていたらしいのです。
日本国では実際に原発が爆発しても政府や東電は『上方に開放した』と発表。
文科省は『国民が動揺する』としてスピーディーの拡散予測を隠蔽する。
一般の日本人が福島第一原発事故がレベル7である本当の真実(危険)知らされるのは何ヶ月も後の話です。
福島県周辺の数百万人を逃がす手立てが無かったから『心配ない』と嘘をついたのですが、首都東京は1千万人以上ですよ。
逃す手立ては全くないのですから『政府やマスコミが嘘をつく確率』は福島第一原発の時よりも、もっと高まります。
予想される危険が大きければ大きいほど余計に隠蔽されて『安全だ。なんの心配もない』とされ、今後橋下徹とか石原慎太郎の新党の馬鹿騒ぎが大宣伝されるでしょう。

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