逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

やはり本当だった原子力規制委vs東電・経産省(エネルギー庁)の深刻なバトル(仁義なき戦い)

2016年01月25日 | 放射能と情報操作
『原発再稼働推進命の、あの「産経」がフクシマ(凍土遮水壁)の大失敗を報じる』

『福島第1凍土壁稼働できず 月末にも完成も規制委、認可に慎重』
 産経新聞 1月24日(日)
東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水問題で、建屋周辺の土壌を凍らせる『凍土遮水壁』の凍結に向けた工事が今月末にも完成することが23日、分かった。
しかし、原子力規制委員会は『安全な運用が確認できない』として、稼働に待ったをかけている
国が汚染水問題の抜本策と位置付け、国費320億円を投じた凍土壁は、規制委の認可が得られず“無用の長物”と化す恐れが出ている。(原子力取材班)
東電によると、凍土壁は山側と海側に分けて工事が行われている。山側は平成26年6月に着工し、27年4月に試験凍結を始めた。海側には鋼管を縦に並べた別の遮水壁があり、工事も難航が予想されたため規制委は必要性に疑義を示していたが、同年7月、海側についても着工を認可した。管に冷媒を入れる作業が今月末にも終わり、凍土壁は試運転後、いつでも凍結できる態勢になるという。東電は「試験凍結で土壌が凍るというデータが得られた」と自信を示す。
もともと凍土壁は昨年3月に本格運用を始める予定だったが、規制委の認可が得られず1年延長。
規制委は、凍土壁で地下水を止めることで、建屋地下にたまる高濃度の汚染水が土壌に漏れ出さないか、東電に対策を求めてきた。規制委によると、東電からこれまで納得できる回答が得られず、今月27日に検討会を開き、議論を進めるという。
予想外の事態も浮上した。海側を鋼管遮水壁で閉じた後、海側の井戸から地下水のくみ上げを始めたところ、放射性物質の濃度が高く浄化後の海の放出ができず、そのまま建屋に送水せざるを得なくなった。
遮水壁を作ったことでさらに汚染水を増やす結果になったことで、規制委側は「地下水の管理は難しい」と、凍土壁の運用に消極的になっている側面もある。
原発事故は3月で5年を迎えるが、汚染水問題の解決が遠のいていることに対し、規制委の田中俊一委員長はこれまで「凍土壁ができれば汚染水問題がなくなるという変な錯覚をまき散らしているところに過ちがある。(凍土壁は)不要では、と指摘しても東電や経済産業省は検討しない」と指摘している。
凍土遮水壁 建屋周辺の土壌の水分を凍らせて、建屋内への地下水の流入を抑制する工法。約1500本の凍結管(1本の長さ26・4メートル)を埋め、その中に冷媒となるマイナス30度の塩化カルシウム水溶液を循環させる。壁の総延長は約1500メートルで、厚さは1~2メートル。凍土壁はトンネル工事などでも使われるが、福島第1原発の凍土は計約7万立方メートルにもなり、日本最大となる。
1月24日(日)
(産経新聞記事を全文掲載したが赤字や太字部分は当ブログの独自判断)

 『秘密裏に世間に隠れて密かに何年間も続けられていた怖ろしいフクシマ戦争(政府内部の血みどろの仁義なき戦い)』

以前から日本のマスコミで大きく報道されていた東京電力の福島第一原発の『遮水壁』ですが、その建設自体が当局(原子力規制委員会)の認可を受けたものではなくて完全な見切り発車(違法構造物?)だったとは驚くやら呆れるやら。
安倍晋三の『なんちゃって平和法案』では首相側近からの『法的安定性は関係ない』との大暴言が発覚して『法治国家の否定だ』と問題とされたが、現実の問題として我が日本国ですが2011年3月11日以後には『法的安定性』など影も形も無くなっていた。全くの無法国家だったのである。




『やはり本当だった原子力規制委と東電・経産省(エネルギー庁)の深刻なバトル』

ニワトリは3歩あるけば過去を忘れると言われているが、産経新聞は記者も編集部も全員が『鳥頭』。今まで自分たちが世間に流していたニュースを完璧に忘れているのだろうか。(過去の記事との整合性が少しも無い)
フクシマの遮水壁の場合、報道が一貫しておらず発表される度に内容が大きく変節しているのですが実に不思議だ。一番最初の報道が正しいならとっくの昔に完成している。(産経新聞の場合には読者の方も3歩で忘れるトリ頭)
フクシマでは遮水壁建設の是非を巡って、『田中俊一委員長ら原子力規制委』側と、『東電・経産省(エネルギー庁)』側の二者の間に深刻な意見の相違があるらしいことは、この『逝きし世の面影』ブログだけは以前から何回も指摘していた。ところが、マスコミが公に認めたのは今回の産経新聞1月24日記事が初めて。
(今までフクシマの核事故の収束作業では政府や東電にちゃんとした成算(工程表)があって行っているかの如く偽装していた。日本政府の内部で深刻過ぎる対立があり肝心の基本的な解決策がまったく決まっていなかったなど一切報道していない)
海側遮水壁にしても凍土遮水壁にしても建設・運用に積極的だったのが東京電力や経済産業省で、対照的に消極的というか、遮水壁に正面から反対して妨害していたのが原子力規制委だった。
『安全が担保出来ない』(心配だ)と遮水壁に反対していた田中委員長など規制委側ですが、推進していた東電・経産省(エネルギー庁)側と同じで、実は現状を少しも把握できない手探り状態。だから遮水壁建設でフクシマの核燃料デブリに何かの変化が起きることを心配して反対したのだろう。
遮水壁を推進していた側もまったく同じ状態で、メルトダウンした危険極まりないフクシマの核燃料デブリの現状を放置することを心配している。フクシマの地下で今後、『何が起きるのか』が原子力学者も関係者も誰一人も分からないのである。
規制委ですが、遮水壁に反対する理由は産経新聞がいうような些末な『汚染水の増加』云々ではない。
ズバリ『安全が判断できない』ですよ。それなら規制委の田中俊一委員長が具体的に指摘していないだけで2011年3月の原子炉建屋爆発以来の再度の核燃料デブリの再臨界による大爆発を密かに恐れているのは明らかである。




『子供だましの低級な手品に日本人全員が騙される一億総白痴化現象の怪』

『小出裕章や馬淵澄夫の心配事』 間違いに誘導するマスコミと報道に騙される市民

原発敷地の地下には大量の地下水脈が通っている事実は、2011年3月11日の福島第一原発事故の発生時から心配されていた。
小出助教は最初から地下ダム(遮水壁)建設の大事さを指摘していたし、日本政府も馬渕補佐官(元国土交通大臣)をトップにして事故から2ヵ月後には予算1000億円、工期2年の地下ダムを決定。発表する寸前で、なぜか延期になる。
これは東電の株主総会対策(債務超過による破綻の回避)だったとマスコミではいわれている。
ところが政・財・官・マスコミ総がかりの『管下ろし』が吹き荒れて菅直人が失脚して、野田佳彦に首相が変わると1ヶ月後の10月には正式に造らないと決定される。(ひょっとすると『管下し』の原因とはフクシマの地下ダム建設の是非だったのかもしれない)
原発はメルトダウンした超高温の核燃料が何処にあるかはまったく不明だが、東電は2011年のメルトダウン事故からから今まで毎日毎日400トンを空っぽの原子炉圧力容器に注水して冷却している。
自然現象である地下水の流れは福島第一原発事故とは無関係だが、核事故から2年後の2013年になってから原発敷地内に1日1000トンが入っていて、内400トンが毎日原発建屋地下に流れ込んでいると東電が断言。遮水壁の建設が発表されている。
ところが、フクシマの東京電力の凍土遮水壁ですが2014年3月には何故か『凍らない』ことが発覚する。8月19日になって『凍らない』事実を認めて、今後はセメントの充填など作業工程の見直し(次のステップに進む)と言い出した。 (次のステップに進めるのは今のステップが終わってからで、これは軍の全滅を玉砕と言い換えた旧日本軍の大本営発表なら間違いなく『転進』(敗走)である)



『最初からフクシマでは逃げ腰の東京電力や日本政府』

2014年の早い段階で東京電力の公的会見で、確実なコンクリート製の地下ダムではなくて、何故凍らない無駄な凍土壁にこれ程執着するのかの『不思議』に対して、東電は『凍土壁なら可塑性があるから』と説明している。
(恒久的な地下ダムで水の流れを遮断した場合とは違い、『氷の壁』なら何時でも電源を切れば簡単に御破算に出来る)
フクシマの凍土遮水壁ですが、東電として『何らかの成算』があったから実行した話では無い。凍土遮水壁では、話の出発点が180度逆さまなのである。
何とも恐ろしい話ですが、もしもフクシマの地下の『水の流れ』を完全に遮断した場合、その後に『何が起きるのか』がさっぱり判らない。
フクシマの核燃料デブリの現状が一切把握出来ない。だから、今後に全く自信が無い。
この為に東電や日本政府は、確実な止水が出来るコンクリートの地下ダム方式では無くて、何時でも撤収が可能な凍結管による凍土遮水壁に拘ったのである。
東電も原子力規制委員会も政府(経産省エネルギー庁)も、関係する全員が誰一人も核燃料が全量落下しているフクシマの原子炉地下の様子がさっぱり判っていない。
恐る恐るへっぴり腰で、何時でも中止して逃げれるように『地下水を止めよう』と思ったので、前代未聞の1・5キロメートルにもおよぶ凍土遮水壁を造った。
政府も東電も関係者全員が最初から失敗した時の『逃亡』を考えているのですが、これでは駄目だ。
フクシマの現場のみんなが自分たちの行動に自信が無く、完全に浮き足立っているが、これでは成功するものでも失敗する。敗北するのは確実な流れである。これでは決して勝てない。



『実は間違っていたらしい??小出裕章や馬淵澄夫の恒久的な地下ダム建設計画』

京大の小出浩章助教や管直人政権の馬渕補佐官(元国土交通大臣)などが主張していた丈夫な鉄とコンクリートの地下ダム(遮水壁)の建設計画ですが、寸前で中止されて有耶無耶になっている。
一旦は立ち消えになった鉄とコンクリートのフクシマの地下ダム計画ですが、福島第一原発事故の発生から4年以上も経過した2015年5月17日、日本共産党機関紙しんぶん赤旗は摩訶不思議な謎だらけの東京電力の建設した『海側遮水壁』を日本のマスメディアとして初めて取上げている。
だが、丁寧に説明されると余計に謎が深まる安倍晋三『平和法案』と同じことが、赤旗の東京電力のフクシマ『海側遮水壁』にもぴったり当て嵌まる。
当該の赤旗記事ですが、読めば読むほど意味不明でフクシマの謎が深まるばかり。これでは今まで3年間も大手メディアが誰も書かなかったのも『なるほど』と頷ける摩訶不思議な代物だった。
汚染水の海洋流出を阻止するために東京電力は3年以上前の2012年5月、1~4号機の護岸海側に遮水壁を建設。直径約1メートルの円筒状の鋼管矢板594本(長さ30m)を埋め込んだ全長約780mの海側遮水壁は99%完成しているが開口部から汚染水がダダ漏れで今まで運用されなかった。
東京電力は2015年10月26日、福島第一原発の敷地で汚染された地下水が海へ流れ込まないようにする『海側遮水壁』の工事が完了したと発表したが、出来上がったばかりの遮水壁が1ヶ月で20センチも傾き崩壊寸前である。
1ヶ月で20センチなら、1日当たり7ミリも鋼鉄製の円筒状の鋼管が傾いているが、もう無茶苦茶。フクシマの地下全体がメルトダウンした泥濘状態なのである。
学者も官僚も政府も、誰も彼も同じでフクシマの溶解した超高温の核燃料デブリの原状を把握出来ていないので右往左往するばかりで『安全な正しい解決方法』が分からない。
意見の不統一で小競り合いを繰り返している東電も規制委もエネ庁も、再臨界の大爆発の恐怖に怯えながら真夏の濃霧の中を目的も無くゾンビの如く徒に彷徨っているのである。
日本の面積で3分の1、人口で40%が影響する壊滅的なフクシマの大爆発の危険性が目前に迫っているのかも知れないが、何しろ人類が経験したことが無い前代未聞の出来事なので誰にも分からない。(今後フクシマが大爆発する危険が、『可能性』として存在していると東電や規制委や経産省エネ庁が心配している)
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3 コメント

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川の流れ (ましま)
2016-01-24 15:15:55
全くの素人ですが、地下水脈は川と同じわけだから、原発の相当上流で流れを右か左かに振る工事をしなければ、何をやっと手も根本的な対策にならない、と言ってきました。
汚染水も困るが地下水を止めるともっと困る? (パンダ)
2016-01-24 17:29:55
以前にも、凍土壁関連でコメントを書いたのですが、今度の記事でさらにいくらか見えてきた気がします。
本記事からの引用です。↓

>東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水問題で、建屋周辺の土壌を凍らせる『凍土遮水壁』の凍結に向けた工事が今月末にも完成することが23日、分かった。
しかし、原子力規制委員会は『安全な運用が確認できない』として、稼働に待ったをかけている。

この『安全な運用が確認できない』という意味ですが、地下水を止めて良いのかどうかがわからない、という意味でしょう。
地下水の流れを止めるのが目的なら凍土壁は無意味です。シートパイルが確実で素早くて安上がりです。シートパイルを使わない理由は地下水の流れを止めて良いのかどうか、意見が分かれてるからでしょう。汚染水を止めるならシートパイルが一番。でもひょっとしたらデブリの暴走につながるかも知れない。冷却は地下水に頼るほかはない。じゃあどうするか?どっちにも変更可能な処置としてスイッチ一つで流れを回復できる凍土壁だろうと。

ようするに、あっちの連中も事態が把握できていないということですね。だって全てが『前代未聞』なのですから。そして、やはり『やばい』状況ですね。
デブリが暴走すると言ったって、何も大爆発は必要ない。ほんの数キログラムがちょっとだけ過激に臨界するだけで人は現場に近寄れなくなります。人が近づけなくなれば数ヶ月かあるいは数年で日本は終わる。
そういえば福島第一にあった、『安全な処置が必要な使用済みを含めた核物質』は撤去済なのでしょうか?燃料プールから取り出したとの報道はありましたが、近在に留め置かれているなら、やはり、誰にも『なすすべは無い』のでしょうね。
猫だましの赤いニシン(間違いに誘導する偽の手がかり) (宗純)
2016-01-25 10:11:43
ましまさん、パンダさん、コメント有難うございます。

耐用年数が3年程度しかない手抜きの1000トン汚染水タンクの問題点は今まで日本国のマスコミが散々報じていたが、・・・
多分これは猫だましの赤いニシン(間違いに誘導する偽の手がかり)ですよ。
福島第一原発事故後の汚染水問題の深刻な問題点はマスコミが詳しく報道していたので、今では誰もが知っている。
小型タンカー一艘分に匹敵する1000トンものタンクを2日半で1基の割合で造り続けているのですが、破綻することは誰の目にも明らかなのですが、実は目くらましというか煙幕として利用していたのでしょう、
今回規制委が言っているのは『安全ではない』(危険だ)ですよ。
今の原子力規制委ですが、汚染水は少しも問題としていない。
バトルの原因ですが、核燃料デブリの暴走の心配なのですから怖ろしい。
核事故から5年近くが経過したが、今でも事故当時と同じ量の冷却水を注入しているので汚染水が出来上がるが、
これは、メルトダウンした核燃料が5年間で少しも冷えていないことを意味しているのですが。
崩壊熱だけでは説明不能であり、これは再臨界以外にはあり得ない。
マスコミも政府も誰も口に出す勇気が無いが、前代未聞なので誰にも分からないのですが、
今後フクシマが大爆発する危険が、可能性として存在しているのです。

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