逝きし世の面影

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米パトリオットミサイル(PAC-3)迎撃に失敗し、空港に命中

2017年12月07日 | 軍事、外交
2016年2月2日(火曜日)北朝鮮当局は、国際海事機関(IMO)と国際電気通信連合(ITU)に人口衛星を打上げ(南方なので沖縄県の南西諸島方向)を通告したが、日本政府(中谷防衛大臣)は2月3日に自衛隊に対し、北朝鮮のミサイル発射に備え、破壊措置命令を出し、方向違いの東京のど真ん中に広域防空ミサイル「パトリオットミサイル」(PAC-3)が据えられた。
2016年2月7日北朝鮮は地球観測衛星光明星4号のロケット打ち上げ宇宙軌道に乗った。人工衛星は、通信が途絶えて機能を果たしていないものの、2016年5月に国際連合宇宙局に地球観測衛星として登録された。


イエメンの反政府武装組織「フーシ」ミサイルの標的になったサウジの首都リヤドのキング・ハーリド国際空港

米CNNニュースは『サウジ、イエメン反体制派のミサイル「迎撃」 首都空港を標的』(2017.11.05)では、内戦が続くイエメンの反政府武装組織「フーシ」が掌握するイエメン国防省は11月4日、同国の空軍がサウジアラビアの首都リヤドの空港に国産の弾道ミサイル「ブルカン2H」ミサイルを発射。作戦成功を宣言した。これに対してサウジ国防相はミサイルを迎撃したとする声明を出している。



12月4日付け米ニューヨークタイムズ紙は、『Did American Missile Defense Fail in Saudi Arabia?』By MAX FISHER, ERIC SCHMITT, AUDREY CARLSEN and MALACHY BROWNE DEC. 4, 2017
先月イエメンから610マイルの距離にあるサウジ首都空港に撃ちこまれた弾道ミサイルを米パトリオットミサイル(PAC-3)で迎撃に失敗し、空港に命中していたと報じている。



『フーシ派のミサイルを撃ち落とせなかったPAC3は頼りになるのか』U.S. Missile Defense Couldn't Stop Houthis 2017年12月6日(水)@Newsweek_JAPAN

<イエメンからサウジアラビアに発射されたミサイルは、アメリカ製ミサイル防衛を突破して着弾していた。これで対北防衛は大丈夫か>
北朝鮮が予想を上回るスピードでミサイルの射程と威力を増大させているというのに、アメリカが誇るミサイル防衛システムの性能に疑問が生じている。
最新の報告書は、アメリカの同盟諸国にとってさえ信頼に値しないレベルかもしれないと示唆している。
11月、サウジアラビアに関連した重大な出来事が相次いで起こった。レバノンのサード・ハリリ首相は一時サウジアラビアから帰国できなくなって辞任に追い込まれ、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の主導で大規模な汚職摘発も行われた。イエメンでの戦争も激しさを増している。そんな時、一発のミサイルがサウジアラビアの首都リヤドめがけて発射された。
ミサイル攻撃をしたのは、イエメンを拠点に活動するイスラム教シーア派系の武装組織「フーシ派」だ。
サウジアラビア主導の連合軍は、イランが支援するフーシ派と代理戦争を戦っている。サウジアラビアは、フーシ派のミサイルはアメリカ製の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)よって撃ち落とされた、と発表した。アメリカが世界各地に配備しているミサイル防衛システムだ。
ところが、アナリストのジェフリー・ルイス率いるミドルベリー国際大学院モントレー校の調査チームは、最新のレポートのなかで、それとは異なる「発見」を明らかにした。サウジアラビア当局やドナルド・トランプ大統領の言葉に疑問を投げかけるものだ。
ルイスはニューヨーク・タイムズ紙に対し、「各国政府はPAC3の性能についてとかく嘘をつく。あるいは誤った情報を伝えられている」と語る。「だとすれば、大いに憂慮すべきことだ」

『ブルカンH-2は防衛網を突破した』
ルイスの調査チームは、ソーシャルメディアで入手した写真や動画を分析した結果、サウジアラビアのPAC3から発射された5発の迎撃ミサイルは、飛んできたミサイルに当たらなかったと結論づけた。フーシ派が発射した短距離弾道ミサイル「ブルカンH-2」は、ミサイル防衛網を突破して着弾したという。
フーシ派が発射したミサイルは目標とみられる国際空港から約0.5マイル(800メートル)逸れて着弾したが、「スカッドの場合、このぐらい逸れることはよくある」とルイスは言う。フーシ派のブルカンH-2は、旧ソ連のスカットミサイルをベースにしたものだ。
「あと一歩で空港は壊滅するところだった」と、ルイスはニューヨーク・タイムズに語っている。
イエメン周辺でフーシ派と戦うサウジアラビア連合の広報担当者は、11月4日の攻撃の直後にBBCニュースで、ミサイルは「迎撃した」と語った。

『北朝鮮のミサイルにも当たらない。?』
サウジアラビアのムハンマド皇太子は今回の攻撃について、「イラン政府による直接的な軍事侵略であり、サウジアラビアに対する戦争行為とみなされる可能性もある」と言った。イランを敵視するトランプも、ここぞとばかりにアメリカの軍事技術の有意性を強調した。
CNNによれば、11月5日に大統領専用機エアフォースワンで会見したトランプは、「われわれは世界最高の兵器を有している」と言った。「......ミサイルが消えるのを見ただろう? アメリカの防衛システムが空中で撃ち落としたのだ。それほどアメリカは優れている。どの国もアメリカの真似はできない。アメリカはいま、それを世界中に売っているのだ」
しかしルイスの調査チームは、もしサウジアラビアの迎撃ミサイルが当たっていたとしても、フーシ派が発射したミサイルの後方部分に当たっただけで、それは弾頭から切り離された不要な部分だったと推定している。弾頭は、ほぼ間違いなく地面に着弾したという。
フーシ派は、米軍にとって大きな脅威ではないかもしれない。だが、ミサイル攻撃を阻止できなかったとされるPAC3は、それよりはるかに怖い敵、すなわち北朝鮮に対する防衛の主力として位置づけられている。
12月6日(水)ニューズウィーク日本版



『トランプ氏、在イスラエル米大使館をエルサレムに移転準備を開始に命令』2017年12月07日 スプートニク日本

トランプ米大統領は6日、エルサレムをイスラエルの首都だと正式に認め、現在にテルアビブに位置している米大使館の移転する準備を開始するよう国務省に指示したと発表した。共同通信などが伝えた。
イスラエルのネタニヤフ首相は6日、トランプ氏の決定について、「歴史的な日だ」と称賛した。
イスラム諸国がこの決定を強く非難しているが、トランプ氏は自分の決定についてイスラエルとパレスチナの中東和平実現に向けた「新たなアプローチ」の開始と表明した。
米国議会は1995年、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転する法律を制定
しかし同地の帰属問題が争われていることから、歴代の米大統領は、トランプ氏も含め、半年ごとに移転の先送り を行ってきている。
イスラエルはヨルダンより半世紀前に併合した東エルサレム地区を含めたエルサレムを「不可分の」首都であると宣言した。だが国際社会ではこの併合を認めず、近東紛争の中心問題の一つであると捉えている。このため、外国公館はテルアビブに置かれている。
12月07日 Sputnik

★注、
猫だましの『赤いニシン』(間違いに誘導する偽の手がかり)で、これほど因果関係が分かり易い例も珍しいが、金食い虫の米パトリオットミサイル(PAC-3)が何の役にも立たないらしいと報じられた途端に、アメリカのトランプ大統領が米大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転すると発表したのでマスコミは大騒ぎである。
それにしてもトランプさんは分かり易いし正直である。
そもそもの話、去年のアメリカ大統領選挙でトランプさんは『米大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転する』と公約して当選したのですから『政治家としては立派。天晴れである』としか褒める言葉が無いのである。トランプさんに限らず民主党も共和党もアメリカ大統領選に立候補した全員が実は『米大使館を現在のテルアビブからエルサレムに移転する』と公約しているが、当選したら先送りを続けていた。

(おまけ)

『日本国の高校野球化した恥ずかしいオリンピック(IOC)と天晴れなプーチン』

冬季五輪からのロシア追放との唐突な?ニュースですが、これは例えるなら高校野球の名門校での喫煙とか暴力などの一部生徒の不祥事が発覚して大騒ぎした挙句『連帯責任』で甲子園への出場を辞退させる高野連と同じ水準のIOCの不思議。連帯責任は封建制度では当然でも民主主義とは無関係で、一番遠い制度である。
旧日本軍の悪弊を残している時代錯誤で非民主的な日本の高校野球の『連帯責任』を採用したらしいIOCですが、時期的にトランプさんのエルサレム移転と同じなのですから、同じ理由で行われた可能性も十分にあるでしょう。(放映権料に頼るIOCはアメリカのテレビ局の意向には逆らえない)米パトリオットミサイル(PAC-3)が当たらない影響は、それほど常識はずれに『トンデモナク大きい』のである。
冬季オリンピックからのロシア追放を決めたオリンピック委員会に対して、韓国は『すわ!怒ったロシア(プーチン)がボイコットか?』と真っ青になるが、支持率が80%でシリアでも完勝し余裕たっぷりのプーチンさんは、個人参加でのロシア選手の冬季五輪に賛成している。(ひょっとすると事前にロシアとIOCで『合意済み』だった可能性もある)
そもそもオリンピックを開催するのは国家(日本とか韓国)では無くて都市なのです。参加する選手も国家の代表としてではなく個人として参加するのが本来の趣旨だが、どこで間違ったのか国旗掲揚だの国家斉唱で大騒ぎする現状こそが根本的な勘違い。
勘違いと言えば、ロシア抜きの冬季五輪などタコの無い『たこ焼き』で大失敗だったが、これを救ったのがロシアのプーチンさんだったのですから、選挙の公約を守ったトランプさん以上に立派である。(これを契機に、ひょっとすると今のような国家エゴがむき出しオリンピックが正常化するかも知れないと思うと実に愉快な出来事である)


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『外れ落ちのパトリオットミサイルときっちり落とす「パーンツィリ」』 (ローレライ)
2017-12-08 07:49:16
『外れ落ちのパトリオットミサイルときっちり落とす「パーンツィリ」』と言う訳で『『シリアの対空防衛システム・パーンツィリS1
シリアの対空防衛システムが、シオニスト政権イスラエルの最新鋭のミサイルを破壊しました。』とペルシャトウディさん☆

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