逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

「シビリアンコントロールの喪失」古巣に復帰した森本敏防衛相

2012年06月08日 | 軍事、外交

『危険すぎる自衛隊安全神話』?自衛隊元幹部の森本敏が自衛隊を監督する防衛相に就任

『福島第一原発の過酷事故は何故起きたのか』

『原発』の安全管理を行う内閣府の原子力安全委員会が、2002年に電力会社に対して日本ではチェルノブイリの様な過酷事故が起きない(想定外である)との『言い訳』を文章で出すように指示していたことが発覚したが、斑目委員長など委員はまったくの『お飾り』(お客様)で、この『指示文章』自体は安全委の事務局が独断で作成していた。
ところが安全委の事務局は、電力会社とか原発メーカーからの出向組で占められていて出身母体の利益代表として行動していた一心同体関係というか、まったく異なる何種類もの立場を偽装して人々をたぶらかす怪人二十面相状態。
同じことが監督官庁の経産省安全・保安院にも当て嵌まり、実質的には電力会社や原発メーカーから出向している(原発に精通している技術系職員)が中心の安全・保安院の事務局が、全ての運営を牛耳っているので2006年に防災指針強化に対し『電力会社の経費が嵩む』との理由で反対している。
暴走すると誰も止められない危険極まりない原子力発電所。
ところが実際に原発を運営する『電力会社』をコントロール(規制、監督)していたのが、実は『電力会社』からの出向職員(OB)の事務局であり、実質的に『電力会社』一人が自分で自分を管理運営規制監督と何役もこなす有様である。
これでは国の機関である原子力安全委員会や経産省安全・保安院が『国』全体の利益ではなくて、『電力会社』の目先の利益を優先していたのは不思議でもなんでもなく当たり前であった。 
日本国を未曾有の国難に突き落とした原発の『安全神話』であるが、監督される側の電力会社が、規制する側の監督官庁を実質支配していたからであり、過酷事故は『想定外』どころか『起きるべくして起きた』当然すぎる結果であった。

『多重防護ではなかった日本の5層の壁』原発安全神話の嘘

福島第一原発の過酷事故の発生まで、政府や電力会社は燃料ペレット、ペレット被覆管、原子炉圧力容器、格納容器、原子炉建屋の『5層の壁』(多重防護とか深層防護)で守られていると説明していたが、真っ赤な嘘だったことが事故後に判明している。
1986年にレベル7のチェルノブイリ原発事故までは、日本でもお馴染みの『異常の発生防止』『異常の拡大防止』『影響緩和』の(過酷事故を想定していない)3層だったが、事故の反省から国際原子力機関(IAEA)は、(炉心溶融事故を想定した)『過酷事故対策』と『防災対策』が新たに加わった。
これが本当の『5層の防護』(多重防護)である。
福島第一原発後に日本では過酷事故の発生は『想定外だった』が連発されているが、15年以上前に事故を想定した多重防護に切り替わっていた外国の原発規制機関では、福島第一原発では『想定さえ出来なかった。』と日本国の安全対策の驚くべき『お粗末さ』に呆れ返っている。
IAEAのグローバルスタンダードの安全基準では原発の過酷事故は『起きる』(想定済み)としている。
それで欧米のベントには放射能除去のためのフィルターが付いているが、過酷事故が原発安全神話で絶対に『起きない』とする日本の原発では高価で場所をとるのでフィルターが付いていない。
日本以外の外国の原発では『過酷事故が起きる』(危険である)と判っていたので、監督(規制)官庁と電力会社等の原発推進機関とは完全に分離されている。
ところが日本では実際に原子力発電所を運営している電力会社(規制される側)が、監督官庁(規制する側)の経産省、安全保安院、安全委員会を事務局への専門技術者の出向という形で支配している(分離されていない)ので、多重防護が行われず福島第一で過酷事故が発生して未だに終息の見込みも無い。
プレーヤーとアンパイアは近すぎては信用を無くす原因となる。
巨人軍の元選手(根っからのジャイアンツファン)が審判長に就任して、果たして対ジャイアンツの公平な試合が期待できるのだろうか。
いくら公平な審判でも、元巨人軍選手のアンパイアの判定は疑惑の目で見られて当然である。一部の熱狂的巨人びいき以外の普通の観客からは八百長(出来レース)であると看做されるであろう。

『文民統制の観点から逸脱する森本敏の防衛相』憲法66条違反

当時の一川保夫防衛相(現民主党参院幹事長)は『安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ』と国会で答弁して、自民党から問責決議を受け辞任したが、本来問責されるべきは文民統制の意味を理解していない今の自民党である。
日本国憲法第66条で『内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。』と明記されているのです。
これは軍人や元軍人が首相や大臣に就任して国政を牛耳って、日本はシビリアンコントロールを失って国家崩壊という未曾有の国難を招いた反省から『職業軍人(軍幹部経験者)は首相や大臣に就任出来ない』(文民で無ければならない)との、今の憲法66条の禁止条項が出来上がる。
『文民』の解釈については昭和28年の自民党吉田内閣当時の法制局長官が、『過去に職業軍人ではなく、軍国主義に深く染まった人ではない人物』と答弁しているが、具体的には過去に軍幹部だった『軍』に近すぎる人物は『文民』と看做されないので決して日本国の大臣になれない。
『“安全保障の専門家”が仇になる可能性も』と、自衛隊上がりの森本の一番の『売り』が、逆に一番の『心配事』であると田中秀征が指摘している。
『防衛相は安全保障の基礎知識は必要だが、安全保障に足場を置いた専門家である必要はなく、経済、社会、歴史、文化を総合的に観なければ理解できない。
普天間移設問題は「安全保障」とそれと相反する「県民の生活」との悩ましい問題だ。沖縄県民に安全保障最優先の誤ったメッセージを送りかねない。田中直紀前大臣当時より、その意味では困難になる可能性が出てきた。』と語っているとおりで、森本敏と自衛隊との一心同体的な『距離の無さ』が命取りになりかねない。

『野田内閣の「先例」とは、常識外れの「横紙破り」のこと』

森本敏防衛相の様な自衛官出身の前例として、2001年の自民党小泉純一朗政権での中谷元の閣僚としては異例の史上最年少(衆議院議員歴11年で普通なら大臣には成れない)での防衛庁長官就任がある。
この前例の小泉純一郎といえば憲法違反云々以前に、民主主義のイロハである政教分離の原則に背く靖国神社の公式参拝や、『私に聞いても判るわけが無い』とか『自衛隊の派遣されるところが非戦闘地帯』など数々のお粗末暴言を無責任にも連発していた『横紙破り』の見本のような人物である。
能天気な対米従属命以外は何の原則も無く、まともな常識や習慣に外れた自分の意見を平気で無理やり押し通す。批判されれば余計に意地になり無理を言い通すあまのじゃく。
全てが憲法無視、常識無視の反則技『掟て破り』の小泉純一郎以前では、自衛隊上がりの防衛庁長官はたとえ下級隊員でも一回も無かったのである。
ブッシュ政権の9・11事件を口実にした狂気の対テロ戦争を全面支持し自衛隊の海外派兵を強行する布陣として元自衛隊員を自衛隊の監督官庁の長に就任させたのだろうが、中谷元は防衛大学校の24期生だが4年間だけ(陸自の尉官)で後は政治家秘書などを経て政治家になっている。中谷元は元自衛隊員ではあるが自衛隊の幹部ではない。
対して森本敏は、自衛隊が『腰掛』程度だった中谷元の先例とはまったく違っていて、根っからの『自衛隊』であり終始一貫、自分自身の自衛隊上がりをネタにして飯を食っていたのである。

『東条英機内閣が「文民統制」の模範??』歴史を知らない恥ずかしすぎる野田佳彦

防衛相として幹部職員への訓示で、『長い時間をかけて自分の世界にまた戻ってきた。』と語るぐらいの根っからの自衛隊の幹部。
防衛大の9期生で14年間過ごした(自衛隊の中でも最も対米従属の空自の佐官)のち、外務省に自衛隊から出向し集団自衛権を主張したが余りに自衛隊寄りの為に外務省内では主流派に成れず11年後に退官するが、この間の25年間一貫して自衛隊に忠誠を尽くして骨の髄まで自衛隊魂が染み付いている。
この到底『文民』とはいえない、元自衛隊幹部の起用がシビリアンコントロール(文民統制)の面から問題との指摘(問題提起)が、当の森本敏拓殖大大学院教授本人から出されていた。
これは『文民統制』(シビリアンコントロール)のイロハであり、初歩の初歩の基礎知識のような当然の難色なのである。
これに対して、野田佳彦首相は、『自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣であり、指揮監督権はきちんとしている。予算の審議も国会を通じてやっている。全く心配していない』とシビリアンコントロール原則を、完全に意味を摩り替えて説得する。
森本敏本人は6月4日午後『ハンディ(明らかな憲法66条違反『文民統制』の逸脱疑念)背負い専念する』として防衛大臣就任が決まった。
歴史に無知な野田佳彦は『歴史修正主義』の極みである。あまりにも馬鹿馬鹿しい話であり野田佳彦の冗談は顔だけにして欲しい。
野田佳彦の『シビリアンコントロール』の認識が正しいなら、東条英機陸軍大将が首相をしていた対米戦突入当時の日本は『日本軍の最高指揮官は内閣総理大臣の東条英機であり、同時に軍のトップでもあるので指揮監督権は一番きちんとしている。予算の審議も国会を通じてやっている。(現職軍人が首相なので)全く心配していない。』だったのである。
文民統制が完全に機能しなくなった日本で最悪の軍国主義の東条英機内閣が、『シビリアンコントロールが一番完全だった』とでも思っているのだろうか。
未曾有の国難を招いた最大要因である亡国的な原発安全神話の続きが、今度はもっと危険でもっと無責任な自衛隊安全神話なのである。
この救い難い『愚か者』めが。恥を知れ。
野田佳彦のお馬鹿発言ですが、余りの厚顔無恥の無知無教養の『阿呆臭さ』には批判する言葉も無い。

『民間人がベストであるシビリアンコントロール』

民間人の起用が『文民統制』の観点から問題であるとの妄言もあるが、世界最大最強の超軍事大国アメリカでは、前任者のロバート・ゲーツ前国防長官や現在のバネッタ国防長官の様に、基本的に国会議員(政治家)ではない。(2人とも異例のCIA長官からの昇進で、実質的に特権的なキャリア官僚)
そもそも敗戦までの日本国は陸・海軍大臣は現職の軍人とされていて『文民統制』なる言葉も概念も無っかったのである。
そのため内閣が気に入らない場合には陸・海軍側がしばしば軍人の大臣推薦を行わず抵抗したので、軍の機嫌を損ねると自動的に内閣総辞職に追い込まれた。
(軍の統帥権は大元帥の天皇の専決事項とされ、そもそも内閣には軍をコントロールする力が最初から無かった)
軍は、『天皇の統帥権の干犯』を錦の御旗にして誰にも干渉されない絶対権力(独立王国)として君臨していたのである。
(敗戦までの帝国憲法下では、唯一の主権者は『天皇』ただ一人である。ところが、原則的に衆知を集めて上奏されたものにNOというだけの勇気が、肝心の『上御一人』(天皇)には無かったと言われている)
シビリアンコントロールなる概念が無かった明治憲法下では『軍』自身が、『統帥権の干犯』を盾にして誰にも干渉されることなく『軍』(自分自身)をコントロールしていたのである。

『軍の「シビリアンコントロール」は、原発の「多重防護」と同じ趣旨』

日本の敗戦後に、欧米の概念である『シビリアンコントロール』を新しく日本語に訳した(創作した)のが『文民統制』で、『軍隊』を身内の軍人以外(文民)が統制(コントロール)するという(危険なことが判っている原子力発電の管理と同じ)『多重防護』の意味である。
国防長官が軍人出身ではないので、ラムズフェルドのような例え軍産複合体の代表のような民間財界人が起用されても、誰もシビリアンコントロールに触れるなどとは考えもしない。
(ベトナム戦争当時の米国には徴兵制があったので年配の国民には全て軍歴があり、ラムズフェルドは35年間も軍と直接関係していて予備役大佐の称号もある)
『軍』も『原発』も潜在的に持っているエネルギーの量が半端ではなく、福島第一原発のように一度でも暴走して仕舞うと『時すでに遅し』で、もはや誰にも止められない。止める(コントロールする)方法が何処にも無いのである。
だから何重にも、慎重の上にも慎重に『多重防護』が必要になる。
(日本では『軍』が暴走することは絶対無いとの不思議な安全神話が国民の大多数に信じられているが、1年3ヶ月前までは同じような『日本の原発は絶対安全』との不思議な神話が存在していた。ところが3・11東日本大震災の現実の前に跡形も無くもろくも崩れ去っている)
今回の様な『軍』を動かすトップ人事に森本敏のような生粋の軍人上がりを起用するなど到底民主主義の原則にも『文民統制』の原則にも反する異常事態であり、未曾有の損害を出し続けている『福島原発の大失敗』の大事な教訓が何一つ生かされていない。
福島県の原発の過酷事故発生の目の前の現実を無視して『原発は安全である』『私が責任を取る』と主張して福井県の原発の再稼動の目論む野田首相の支離滅裂な方針ですが、実は今回の森本敏の防衛相への起用を決めた様に、厚顔無恥で『無知』『無責任』と変なところでは終始一貫しているのである。

『その場その場で発言が違う、恥知らずな森本敏の無知無責任』

支離滅裂で論旨が一貫していないのが、今回防衛相に就任した森本敏の一番の特徴である。
無責任な2流評論家(電波芸人)として、2003年のブッシュ政権のイラク侵攻を軍事知識が豊富な田岡俊次が討論相手の時は『アメリカは気が狂れているのではないか』とまで言っているのである。
ところが一方では口から出まかせで破廉恥にも、親米右翼が売りの産経新聞紙上では日米同盟が一番大切との立場から『イラク戦争全面支持』の論を展開し第20回正論大賞を受賞している。
森本敏は、9・11事件で正気を失いイラク戦争という『狂気』に突き進むアメリカを全面支持して無責任にも『アメリカの覇権の崩壊』(帝国の破滅)を能天気にけしかけていたのである。
当時の外交や中東や軍事問題の専門家で狂気の対テロ戦争(アメリカのイラク戦争)が成功するなどと考えていたものは唯の一人もいない。
天木直人駐レバノン大使の様な、まともな『専門家』ならアメリカの現在の失敗は当然過ぎる結果であり、『全員が知っていた』のである。
時間が経ってから事実に即して前言を修正する例はあるが『身過ぎ世過ぎは草の種』で、自称『安全保障の専門家』の肩書きで自衛隊上がりを飯の種にしていた森本敏の発言ですが、テレビ芸者としてその場その場で丸っきり『正反対』でも何とも無いのである。
2004年には自衛隊の海外派兵賛成の為に米海兵隊のファルージャ掃討戦に巻き込まれた日本人人質3人には自己責任論や自作自演説を主張しているのですから、そもそも『論』が無茶苦茶であり支離滅裂な売国的な親米ポチ以外の何ものでもない。
『安全保障の第一人者』どころか、相手やその場その場で発言が違う三百代言の橋下徹モドキの口先男で、単にその時々の風向きによって『強いものにつく』『勝ち馬にのる』ことだけが一貫している。

『二流の閑職「腰掛け」である日本国の歴代防衛相ポスト』

電波芸者としての森本敏は、テレビの討論番組で余りにに下らない支離滅裂な発言を続けるので司会の田原総一朗に『あんたはもう黙ってて。』と言われた程の対米従属以外は何も無い自衛隊上がりの阿呆の見本。
今回の大臣就任で憲法違反が明確な持論の『集団自衛権』を問われて、『私は学者をする心算は無い』と意味不明の不真面目な返答をしている。
こんなお粗末な人物でも防衛相が勤まる我が日本国とは、『平和ボケ』が骨の髄まで浸透しているのだろうか。
ところが日本以外の他の国々では国防相のポストは外相と並んで『首相の次』の最重要のステータスであると看做されている。(ただしイスラエルなど一部を除いて国防相から首相への昇格例は少ない)
しかし憲法9条の『戦争の放棄』がある日本では歴代の防衛相ポストの人事は(一部の軍事マニア以外)重要視されない。
防衛相は利権が薄い閑職で、衆議院議員ではなく通常一川保夫参議院議員や田中真紀子の夫以外の取り得?がない田中直紀のような参議院議員が当てられるが、衆議院議員の場合でも人材的に政治家として本流で無い二流の人物が当てられている。
ちなみに初代防衛大臣の久間章生が(原爆投下は)『仕方がない』との防衛相失格の無責任発言で失職した穴埋めに就任したのが小池百合子で、常に『勝ち馬』にのる為に8党を渡り歩いた能天気な政界渡り鳥である。
小池百合子はニュースキャスター上がりなので、今回の森本敏と同じで少しばかりテレビで顔が売れているが今までの自分の言動が祟って身内からは誰からも信用されていない小物の俗物。小池と同時期に大臣だった鴻池祥肇からは『富士山と同じで遠くから見たら綺麗だが、近くによるとゴミだらけで汚い』と評されている人物である。
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全くその通りです (そりゃないよ獣医さん)
2012-06-06 14:18:29
防衛大臣に、一川、田中とアホが2代続けて就任したために、野田は考えたのでしょう。
国会答弁に官僚の耳打ちがいらない人物を・・・
就任早々にブログに書きましたが、明らかな憲法違反と思われます。
吉田内閣の見解は知りませんでした。
世間では民間登用のことばかりを取り上げて、憲法には触れようとしない。
低能コメントは控えましょう (くまごろう)
2012-06-07 08:11:00
尉官以上は、などという、自衛隊マニアくらいしか興味がなく、亦知らないでも問題ないであろう間違いは指摘すれば済む事柄です。
そうでない人間が、一般的な意味合いの範囲で使っている言葉の意味が、自衛隊内の決まりと矛盾している際は、一般的な意味で使用しているのだろう、と推測できる、まともな判断力を養いましょう。

>大臣が元自衛官(仮に軍人としても)か否かではなく、自衛隊(軍)の行動に関して政府が最終的な責任を負うって意味なんですけど・・・

責任だけでなく、政府が行動を制御する、というのが前提です。この制御、ができなくなった反省から、大臣は文民でなくてはならない、という決まりができた、というところから始まっている記事です。
読解力を養う努力も必要かと存じます。


民間人にとって、公権力、中でも軍隊が強力な諸刃の剣であることは、何度も歴史の中で、或いは現在他の国で、示されているが、当事者になると途端に鈍感になります。日本人は取り分け、民主国家になる為の歴史を持たずにその看板を掲げた国なので、その意識は低いのでしょう。
教育や福祉などは、やる気のあるものに大きな権限と裁量を持たせるのが本来有効です。これは目的が教育と福祉であるからです。
国防と安全保障などと言っても、具体的には破壊と殺戮を目的とする組織に大きな権限を与えてどうなるか、多少なりとも歴史を学んでいれば背筋が寒くなると思います。
多分、森本敏が「問題だ」とは気が付いている (宗純)
2012-06-10 12:48:45
そりゃないよ獣医さん、コメント有難う御座います。

貴ブログの該当記事を読まして頂きましたが、この問題では民間人云々では無く『軍人上がりが軍を管理する防衛相に就任するのは文民統制に違反する』との見解のブログ記事は少ない。
憲法66条違反であるとの指摘も実に少ないのは何とも残念なことです。
貴ブログ記事ですが、正面からこの問題を批判している数少ない例外で敬意を表したいと思います。
戦争を違法とした憲法9条の影響で基本的に護憲派は『軍事問題』に対しては知識が不足しているのですよ。
改憲派はもっと深刻で、歴史修正主義の影響で思考停止状態で軍事問題に対して丸っきり無知蒙昧で何も知らない。
基本的に知識が不足していて『戦争の何たるか』『軍の何たるか』がさっぱり理解出来ないのでしょう。
本当の戦争を知っている後藤田 正晴とか野中 廣務が引退して益々病状が悪化しています。
今回の自衛隊OBの森本敏が自衛隊のトップにつく疑問点についてのマスコミですが、シビリアンコントロールの問題に違反するとは判っているのでしょうね。
だから『民間人だから』との矮小な話に摩り替えた。これは例の『内閣総理大臣が最高司令官』との話で誤魔化した野田佳彦の作戦?と同じなのか。
それとも防衛省内局(軍事官僚)の悪知恵なのか、多分後者で官僚主導でしょう。
今回の『文民統制』に対するマスコミ報道は何とも胡散臭いですね。
文民統制ですが、この言葉はそもそもの元々の日本語にはまったく無くて67年前の敗戦後にアメリカなどのシビリアンコントロールを日本語訳する必要から創作された言葉であることぐらいは政治家やマスコミ人なら知らない人はいないでしょう。
世界一の軍事超大国のアメリカですが、面白いことに森本敏のような軍人上がりが軍を管理する国防長官にはならない。
連邦議員など政治家の任命も実に少ない。
普通はGM社長やフォード社長や弁護士のロビイスト民間人が成るのですね。
ところが軍の最高司令官である大統領には第二次世界大戦の英雄(連合軍の最高司令官)であるアイゼンハワー元帥が選ばれたり国務省(外務省)長官には軍のトップだった パウエル統合参謀本部議長が選ばれる。
軍人大統領とは軍事大国アメリカの面目躍如足るところです。
ところが森本敏防衛相のような元軍人の国防長官は初代も二代目も唐突に降板したので急遽就任したジョージ・マーシャル第三代国防長官ただ一人。例外なのです。
このジョージ・マーシャルは陸軍参謀総長から国務長官になった人物で、国務長官から国防長官への異例の横滑り。
『軍』の幹部だった人物が国防相になっても問題とされない先進国は軍隊の怖さが忘れられている平和ボケの我が日本国と、その対極にある戦争ボケ(戦争中毒)のイスラエルぐらいでしょう。

『上手の手から水が漏れる』の諺どうりで、この森本敏防衛相ですが、就任から一夜明けた5日午前、就任早々の記録的な時間で、いち早く問題を起こしています。
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが4月に起こした事故の原因が究明されなくても、沖縄県の米軍普天間飛行場に予定通り配備される可能性があると発言。
地元の反発を招き、民主党沖縄県連からは異例の辞任要求を突き付けられたが、これ程早い辞任要求の不祥事は前代未聞の椿事ですね。
半分が幹部の自衛隊の編成 (宗純)
2012-06-10 16:51:52
くまごろうさん、コメント有難う御座います。

末端の下級職制とか、安月給のコンビ二の店長が管理職だとして残業代を祓わないなどの悪質な『なんちゃって管理職』が、昨今は世間に横行して問題を起こしている。
自衛隊ですが、この民間の悪しき『見做し管理職』を先取りしていて自衛隊員の半数は『幹部』らしいですよ。
こんな不思議な例は世界中にはなく唯一の例外がヒットラーが政権を取った当時の人員が制限されていたドイツ軍で、侵略戦争の時期が来れば徴兵制で一般兵士を徴募して一気に2000万人の強大な軍隊で欧州全体を席巻する。
日本の自衛隊の半分を占める『幹部』の存在ですが、これをドイツに準えて心配する向きもあるが、多分間違いですよ。
この現象ですが今民間で起きている偽装管理職と同じで、本質的に管理職でもない執行権の無い下級職制を『管理職扱い』することで賃金や手当てを節約して労働を強化。人件費を抑圧しているのでしょうか。
しかし、執行権の無いものは『幹部』(管理職)とは呼びません。
幹部の『数が多い』とは、その分権限も小さくなる。
外国ではゼネラル(将軍)には絶大な権限と人々の尊敬が集まる特別偉い人のことなのですが、我が日本国では将官も同じで悪質な『水増し』なので人数が多すぎるしタモ神空将のように質も極端に低い。
自衛隊の幹部の多さの原因ですがナチスドイツのようにいざという時の為の軍幹部の準備でも、民間の賃金抑制の偽装管理職でもなくて、実は憲法違反の立場の形見の狭さ『名誉の無さ』を補う偽装階級でしょう。
魅力が無い自衛隊員の『肩書き』を立派にすることで、少しでも人材を確保したいのです。
これは能力も人気も二流落語家の今の江戸落語の大名跡の襲名とか、実力が無い真打の乱造とかと同じで、肩書きの高下駄を履かせる、『見掛け倒し』の原理ですね。
勉強になりました (ちくわ)
2012-06-13 13:34:52
世間では「民間人」ばかりが取りざたされていますが、目くらましだったのですね。
本当に恐ろしい国になってしまった。
ちくわさん、コメント有難うございます (宗純)
2012-06-19 10:54:48
この記事もですが3・11以後、最近は『権威ある政府や学者がわざわざ、ばれたら大恥になる真っ赤な嘘を付く筈が無い』との、なんとも日本的な一般常識の正反対の、
『地位や権威や名誉が高いほど、真っ赤な嘘をつく必要性が生まれる』との趣旨の記事ばかりなのですよ。
『浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ』で、『偉い人』のウソのネタが尽きない。
実は『地位や名誉や権威が高い』と考えるから『ばれたら恥ずかしいので真っ赤な嘘はつかないだろう』と間違えるのですね。
言葉を少しだけ入れ替えて『利権が大きい人』と考えて下さい。
『利権が大きい人はウソをつかないだろう』とは、誰も考えない。人は悲しいかな利権に目が眩んでウソを平気でつくのです。
今度の原発再稼動に賛成する地元自治体と住民の話ですが、『安全よりも利権』なのですよ。
もっと露骨に表現すると『命よりも金』ですね。
無茶苦茶な理屈が通らない。
何とも情けない話です。
ただし、何事も人のことは言えません。
私の古い友人たちですが、『命より健康』との無茶苦茶な連中が大勢いるのですよ。
困った話です。


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