物書き物語り

魏呉蜀の三国時代、天才軍師として活躍した諸葛孔明に憧れて

マイセン フィギュリン(人形)

2010-06-28 23:00:54 | インテリア
最初に自分のために買ったマイセンは食器ではなく、フィギュリン(人形)でした。

引越しを終えて、家の中に必要なものを買いに行こうと出かけると、通り道に輸入食器のお店が目に入りました。
勿論、一度も入ったことのないお店でした。

西洋の磁器の知識など皆無の状態で、以前弟の結婚10周年の記念に何かを贈ろうと伊勢丹に行った時にマイセンが西洋磁器で一番古いと言う説明を聞きました。

その時はたまたま入荷したてのマイセンのお皿が綺麗だったので、壁に飾れるように金具をつけてプレゼントすることにしました。

西洋磁器の知識はその時に聞いたことが全てで、覚えていたのはマイセンがヨーロッパで一番古く、他にロイヤルコペンハーゲンと言う名前があると言う程度でした。

だから何を買ったらよいのかも分からない状態でお店に入りました。

今考えると買う目的もはっきりしない迷惑なお客だったとは思いますが、漠然と買いに来たことを告げて、店内に置かれている磁器やカトラリーなどを説明して貰いました。

会話の中で「道楽」の話が出て、「本当の道楽なら」と奥にしまってあった人形を取り出して来てくれたのが、写真のマイセンが世界限定100体で復刻したフィギュリンでした。

その人形を見た時にあまりの美しさに惹きつけられ、衝動買いというにはあまりにも高価だったのですが、ついつい買ってしまいました。

このフィギュリンはマイセンが限定100体であることを証明する書類が添付されていました。
そこにはドイツ語と英語で記載がありましたが、ドイツ語は分からず、英語表記ではwoman with ballとありました。
ボールを持った女性とでも訳すのでしょうか。

後日同じ形のアンティークを目にする機会がありましたが、衣の色がアンティークとは違っていました。
同じ型を使って復刻させるのもかつてのように貴族からの注文がなくなって、職人の技術継承の意味もあって、作っているのだろうと推察しています。

この時には、「実用的な」食器は何も買いませんでした。
この人形を買ってから2年以上経ちますが、追加で人形を買うことはなく、あくまでお客さんが来た時や自分で使えるマイセンを買っています。

やはり使われない食器ほど浮かばれないものはないでしょうから。

こうして一風変わったマイセンコレクションは、人形から始まったのでした。


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