もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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もぐ菜の夏休み読書感想文。

2010-07-25 13:02:19 | 腐女子の御伴
*ふりがなは読みやすくする為に付けました。実際の原稿用紙にはふりがなはカキしてません。*

もぐ菜のカキ方にはまだまだ改善する事が多数あります。もぐたんにチェックして貰い指摘されてしまいました。もぐ菜の読書感想文をコピペをするのではなく、自分なりに工夫(くふう)して付け加えたりしてみてねん。




旧怪談(ふるい かいだん) 著 京極夏彦


    もぐ菜



日本の夏と言えば───── 大空に咲き舞う美しい花火や彩(いろど)りどりな浴衣(ゆかた)を着て盆(ぼん)踊りに、夏祭りですが涼と言えば怪談。

昔から妖怪やお化けに幽霊は夏の夕べから真夜中に活躍するのではなく、私達の日常茶飯事にお出ましして居るのでした。

妖怪やお化けに幽霊は、いつから存在するのか??それを一くくりで言えば妖(あや)かしと呼ばれていました。

戦乱を世を制圧(せいあつ)した徳川家康公(こう)により徳川幕府が開幕され、日本を統治(とうち)した事により天下泰平(たいへい)と謳(うた)われる時代を迎えました。

戦乱の世の時は影を潜(ひそ)めて居た妖(あや)かしと呼ばれる様になった、モノ達がまことしやかに現れる様になったのです。

それも、あっちにこっちに、現れてある者は妖(あや)かしを見たり直接話したりと。

そのまことしやかに現れた妖(あや)かしと呼ばれる存在が嘘か誠に別にして、どうやらこの世の存在ではない妖かし達の噂話??を書き留めた一人の男性が江戸時代におりました。

その男性は名は根岸やすもり*漢字変換不明 と言う人は旗本で社会的地位にも高い人でしたが、大変好奇心が大勢で交遊関係も広く友人や知人から聞いた話しを30年間に渡りまとめたのものを編集し耳袋と言う本にしました。

その中には奇妙な話、町の噂話、迷信やまたは誰かの作り話しだったりと江戸の世相を庶民が皮肉めいた内容のものもあります。

根岸氏は人を怖らせる為に聞き集めたのではなく、事実どうこうよりも自分が楽しいかで基準で選んだそうです。


そして、現代、小説作家である京極夏彦氏が読みやすく解釈(かいしゃく)を加えたのが旧怪談(ふるい かいだん)です。

まず斬新なのは登場人物名が江戸の時代の人物名ではなく、現代ぽく登場人物名が全てが英語の一文字で表記されまして、物語の始めはAさんですが物語の終わりはちゃんとZさんで締めくくられてます。

まず、こう言う癖のあるものは読みずらいのですが、適度に横文字の現代用語を使用されて理解しやすく京極氏が児童図書として執筆されましたので、ふりながも添えられ読みやすく自然と物語に引き込まれて読んでしまいました。

話しを読みよくよく考えるとえっ??ほんと??思いながら本を読み終える頃には、背筋が口では言えないひやんりとしぞぞーと冷え駆け抜けます。

これは児童図書と言うレェベェルではない、怪談を京極夏彦マジックで変貌(へんぼう)させた。京極氏が長年に渡り耳袋の物語を考察し、自分であればどう表現するのかを意欲的にかつ的確にまとめためた本ともぐ菜は思いました。

もぐ菜のお気に入りの話しは、正直者と言う話しです。 悪魔が執事なり仕えてますが、妖(あや)かしも仕えてました

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