もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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破れナベに綴じフタ (4) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-16 18:39:31 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。



破れナベに綴じフタ (3)



         破れナベに綴じフタ (4)


片桐はいつもの様に料理教室へ着きガラスの自動ドアを開けて中へ入り料理台に向かう。料理台にはどう見ても料理の材料は4人分が揃えてあった。

一グループの定員は6人で最少定員は4人と決まっている。片桐は料理台に着き料理教室から貸し出されているエプロンを鞄から取り出しエプロンをした色はベージュで

パステルピンクで『Sweetih Heart cookery school』とマーキングされている。料理教室の受講者はこのエプロンをして料理を作る。

一人で料理台の側に居ると高橋は彼女と手を繋ぎながら現れた。片桐に挨拶はするが彼女に夢中で通り過ぎて行った。時計を見るとまだ時間があり自分の料理台から離れ窓辺に近寄る。

料理教室の窓から景色を一望出来る最上階のフロアーに料理教室はあるので見晴らしが良い夜景も綺麗で夜の時間帯の方が人気あり恋人同士が料理を作りながらデートを兼ねたりする。

片桐は窓から景色を眺めていると佐伯の事を思う今日はムリして来なくっても良かったのでは??と俯き考えた。片桐は振り返り自分の料理台を見ると見馴れた男性が自分と同じエプロンをして立って講師と話しをしていた。

MGNの霧島だった講師と話しが終わったらしく霧島は廻りを見渡している。霧島はいつものスーツのズボンで上はワイシャツでネクタイは外したらしく珍しく1番上のワイシャツのボタンを外していた。

霧島は片桐を見つけると窓辺に立って居る片桐の側に近付いて来た。霧島も同じ様に窓から景色を眺めてから片桐と向き合い声をかけてきた。

「こんにちは片桐さん」

「あっ…こんにちは霧島福主任さん。」

「プライベートな時間なので霧島と呼んでください。私も片桐さんと呼ばさせて頂きます。」

「つい会社の癖ですみません。」

片桐は恐縮し小さくなってしまう霧島は温厚で紳士であるが親会社MGNの御堂の側近には変わりない。霧島が苦手ではなくこいう場面での会話が苦手で慣れない。

恐縮し小さくなってしまった片桐を見つめて霧島は微笑み片桐を見つめながら霧島は片桐の肩に片手を添えながら片桐に語りかける様に話す。

「そんなに恥ずかしがらずに片桐さん。本日から宜しくお願いします。」

「こちらこそお願いします。」

片桐はぺこりとお辞儀をする。片桐のそんな仕種さえもなんとも愛らしい。

片桐と霧島は2歳しか歳が変わらないのに若く見える。容姿は周囲が認める程によく身長も御堂と変わらないし片桐はそんな霧島と料理を一緒にすると思うと気後れして俯いてしまう。

「どうしました??片桐さん。」

「あっいえ、何も…ほんとに僕みたいなおじさんと霧島さんは同じ男性なのに全然違うなと思いまして‥」

霧島がもし御堂と出会ってなければこんな可憐な男性はほっとけないし庇護欲を誘う。片桐が女性であったなら好みのタイプではあるそんな事を片桐に言うのはセクハラ行為でこの場から片桐が脱兎の如く逃げ出し

二度と料理教室に来なくなりそうなので言うのを止めた。もしかすると口も聞いてくれない可能性もあり業務に差し支えるのはそれだけは避けたい。

そんな無意識で可憐な愛らしい片桐は料理教室で周囲から憧れているのも知らない。素敵でカッコイイ霧島が一緒になると廻りの女性達からもっと注目度が上がる。

二人で雑談していると廻りの受講している女性達がガラスで仕切られている外を気にして見てざわめいていた。誰かが見ているらしい~男性でもしかしたら料理教室に受講している者に用事があるかと話題になっていた。

さすがに講師が心配にな仕切りガラスの外で料理教室の中を覗いている男性に話しけたらしく騒ぎは収まる。講師がその男性を伴い片桐と霧島のもとへ案内をするとその男性とは御堂だった

片桐はまさか??御堂部長さんも??と思い不思議がると御堂は霧島に話しをし始めた。

「ワインを購入しにデパートに来たら、霧島の姿を目撃したので後を付いて来たら料理教室だっとはな。」

「貴方がこの様な場所まで追いかけて来られてるとは思いませんでした。」

「霧島、いつから通う様になった??」

「本日が受講するのが初めてです。」

思わぬ招かざる客の襲撃により片桐は驚いた。御堂は片桐を見つめて溜め息をつく。

「あれから、片桐さんからの返事を楽しみに待っていたのに不実な方だ。」

「えっ、ごめんなさい。あのその…」

御堂は片桐の返事を遮る様に話し出す。

「私の暇な時ではなく貴方の都合の良い時にと言ったのにお忘れですか??携帯電話番号とメールアドレス書いたメモを渡したはず。」

片桐はすっかり忘れていたのに御堂が忘れずに覚えていた事が何よりも片桐は驚いた。



破れナベに綴じフタ (5)
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