福地脩悦・全国・人の旅 社長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

強い男の流す涙…北斗市

2016-12-20 18:07:32 | Weblog

今日は、大工さん達と作業場の改修工事や「雪の積もらない屋根」の点検作業で屋根の上で作業を行っておりました。
仮設足場を上がったり下りたりの作業なのですが、とび職時代を想いうかべます。

その昔、うっそうと広葉樹の繁る山深い林道の橋梁施工現場で私の仲間の若いトビ職が亡くなりました。
工期が迫り、突貫工事で大雨の中の作業でしたが、彼は、雨で緩んだ沢の土に足を滑らして深い谷底に滑落してしまいました。

親方の指示で、我々工事現場の全員が木板で作った台に彼を乗せ、手渡しで谷底から運び上げ、救急車の入れる道まで担ぎ出しました。
顔色をなくした彼に親方は、鬼のような形相で「死ぬなよ!」と叫んだのですが。
街から上がってくる救急車を待つ事もなく彼の息は絶えてしまったのです。

彼は私より3歳年上、とんでもない暴れ者で、何回も暴行事件を起こした事もありました。
一方でとても人情に厚く、ひとの面倒見の良い男でもあります。
15歳だった私は、飯場の炊事のオバサンの手伝いで、深い沢まで水汲みをするのですが、急な坂道を、バケツを天秤に担いで登る作業に、彼も付き合う事が何度もありました。

両親の顔の知らない彼は、15歳から親方に拾われて飯場暮らしとなっておりました。
粗暴な性格ですが仕事の時は、とても一生懸命で私とチーム組んでおりました。

息をしなくなった彼の頬に自分の顔の頬をあて、剛腕、豪快で寡黙な人で通っていた親方の顔は、雨の滴と一緒に滴り落ちる大粒の涙が。

足場の上に登り、現場で働くスタッフの無事を願いつつ、今は亡き親方。
強い男が流す涙を鮮明に思い浮かびます。
声を出すこともなく、強い男の流す涙には、強い心の絆を感じさせたものです。
30人の荒くれトビ職人を束ねる真の経営者の姿なのかも。

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