家づくりを行うには、先ず設計図がなければ見積も工期の確定も出来ません。
地域工務店では、経営者やスタッフがお施主様と打ち合わせを行い、敷地図を見ながら平面図に落とし込みます。この大切な設計を無料と明記する場合が多いようです。
しかし実際には経営者の時間を費やし、スタッフの人件費がすでに掛かっています。
設計業務の費用は、回りまわってエンドユーザーさんからお金を戴いている事になります。
モノづくりを行って生計を立てる工務店は、この時点でお金を請求する事に抵抗を感ずるものなのでしょう。
設計は、法的な規制を遵守しつつ、形状、間取りなどが企画され、さらに意匠や構造などが吟味され、その仕様など書類に書き込まれ、それが出来てから建築費の積算を致します。
専門的な知識と見識を伴い、建主さんの感性を掴み取れる包容力、寛容性、更に周辺環境にフィットした感性を持ち合わせている必要があります。
設計事務所は、確実に目に見える形で設計料金が表記されます。
日本のハウスメーカーの殆どは設計料として積算書に記載しておりません。
欧米などは施工費用と設計費用は完全に分離することが当然とされております。
日本国内でも企画設計は、そのプロである設計事務所さんと、コラボレーションする必要性の認識を一般化する事を思考すべきと思われます。
それには、構造設計に加えAU値、Q値などの熱計算が行えるスキルもまた必須です。
私達は意匠や構造設計を設計事務所に要請し、熱計算を独自に行う場合もあります。
写真は先日訪れた韓国ソウルのデザインプラザの外観ですが、設計料だけで100億円も掛けているそうです。
我々凡人には見いだせない企画力ですね。
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