ソリッド・シチュエーション映画(限定された空間・登場人物のジャンル:『CUBE』等)の傑作、『SAW』の正統な続編です。『CUBE』の時は、ヒットの後便乗作品がポコポコと出てそのどれもが駄作、ようやく製作された正統続編『CUBE2』も微妙な出来だった、と、悲惨と言えば悲惨、よくあるといえばよくある展開でした(ちなみに第3作『CUBE ZERO』は今秋公開です。富山じゃやりません)。しかしこの『SAW2』は第1作ヒットの後速攻で製作された為、劣化コピーを生み出さずブランドイメージを保持することが出来ました。
で肝心の出来栄えですが、これなら充分合格点といったところでしょう。問題点もありますが。登場人物が増え(監禁されてる人数は前作の4倍の8人)、また部屋の中から建物の中へと舞台が拡がったせいで、ちょっと空気が拡散している印象です。また、前作の病的なまでに完璧な脚本に比べると穴も多いです。とはいえ状況の複雑さが上手くスピード感につながっており、観てる側としても謎解きに必死なので、上映中に観客がだれるような事はないはずです。特にクライマックスシーンにおけるカットバックの嵐が生み出す緊張感は、『2』独自の魅力となっています。
細かい謎解きについて書いていくとキリが無いので、特に印象に残った点、ちょっと?だった点について。前作生き残りのアマンダが出てきた時点で、最大のキーパーソンになるというのはわかるんですが、さらにその後ジグソウからのヒントに「虹の彼方に・・・」(色付きの番号を虹の配色で並べろの意)とあり、最初から1人多いことが暗示されます。結構親切設計。一方個人個人に向けて仕掛けられたトラップはその発生自体が偶然に頼りすぎのような・・・。いくらアマンダが仕向けてるだろうとはいえ、ちょっとぬるい展開かな?あと最後にラッセル・クロウ似の刑事が地下に突入する時注射器を拾いますが、アレも何だかよく解りませんでした。まあこれらのことは今後研究が進んで明らかにされていくと思いますが。また[シカゴ発 映画の精神医学]さんがすごいの発表してくれないかな。
ところでこの映画の最大の弱点は、登場する女性に美人がいないことです。
総評:8点/10点満点(今回から得点方式)





