文のためば

エリーが書いた文章とか調べたことのメモとかいろいろ。保存するだけのところ。

前日の閲覧数
101PV
+SHARE
Twitter Facebook RSS

舞台監督実習についてのレポート

舞台監督実習についてのレポート

舞台監督とは舞台上で行われるコンサート・イベント・演劇などで、演出家の意向を汲み、その伝えたいイメージを具現化するスタッフの調整・指揮・進行管理をする裏方の責任者である。その実務は大まかに16項目に及ぶ。
 まず、舞台監督の最大かつ最重要の業務は舞台において事故が発生しないように務めることである。ちなみにこれは楽屋、ロビーにおいても同様であり、仕込みや公演期間中の搬入出だけでなく、公演まで全ての責任管理まで広範囲に及ぶ。そのためには照明、音響、効果の知識や作品の知識を必要とした上で、予算、スケジュールの調整を行わなければならない。つまり、舞台監督の仕事の大半を占めるのが事前準備であると言っても過言ではない。具体的にはまず台本を読むことから始まる。台本、ト書きを事前に把握して、その台本の上演にあたり必要とされるであろう、大道具、小道具、特殊効果を予測して、 照明、音響に必要なきっかけ出しなどをするのである。以上の事柄を中心に把握後、演出家を中心に、プロデューサー、美術プランナー、照明プランナー、音響プランナー、衣装プランナー等、公演に関わる主要スタッフの会議を招集し、演出家よりの演出方針の説明を受け、それに必要とされる各セクションの予算などを会議で決定する。私たちに配られた“演劇の創作分子”に関する表を見るとより分かりやすく見ることができる。これはパフォーマンスを行うカンパニーの内容を、企画や稽古の段階からきめ細かく把握し、制作、制作担当と綿密な打ち合わせの上、上演する劇場や各スタッフの間に立ってその連携がスムーズに進むように調整、監督しなければならないからである。ちなみにオペラ、バレエ、演劇、コンサートなどの種別により舞台監督の実務の詳細は多少異なる。例えばオペラの場合、舞台監督ではなく演出助手が仕切ることになる。この場合、舞台監督は舞台監督助手という形になるのだが、その立場は極めて重要である。どの公演においてもそうなのだが、もし舞台に携わる人々を連携する役割を持つ舞台監督が適していないとどうなるだろうか。あらゆる部署においての知識を持って指揮しているはずの舞台監督が周りを見られずに焦ってしまうと全体を見通せず、まとめられなくなってしまうのである。それを防ぐためにも舞台監督は安全面、計画性が必要で、多岐に渡る経験と豊かな能力を持ち合わせていなければならない。
 次に、舞台監督の仕事には技術面も必要とされる。搬入から仕込み、本番までの舞台の使い方、吊りバトンの使い方を考え、図面を描き、段取りを組まなければならない。その場合にも常に、舞台機構や装置の動き、照明、設置場所、客席の使い方、見切れなどを考慮し、最大限の舞台効果を上げることを考える。特に近年の高度化、機械化したことにより、劇場での危険性が増えた。その為、演出、照明、特殊効果等のきっかけ合わせと同時に、劇場での安全面に対する劇場スタッフとの打ち合わせは重要な仕事である。
 創造過程では、出演者と演出家、振付家、音楽家、美術家、音響プランナーや演出助手、稽古場進行係、小道具係、衣装係、大道具係、その他の必要な全ての関係者と連携を取り、必要なものを手配し、全ての問題に最後まで責任を取ることとなる。つまり必然的に演出家の舞台演出方針の中心となりスケジュールに関する大きな権限をもち、発生する利害問題を解決し限られた予算、時間を使って稽古を進めないといけないため、舞台監督は転換表を作成する。転換表を作成するにあたり、早着替えなどを予測し業者と最終打ち合わせをし、増員を考慮した上で人員を配置して確認をとるのである。予算を考えるのも仕事であるため、商業的演劇な以上具体的な計画を立てなければならない。例えば、「この役者だとこのサイズの劇場を観客でいっぱいにできない」なども考える。その他にも劇場が最初から決まっていて次に配役を決める場合など、様々な要素を踏まえた上で利潤を現実的に考察する必要がある。稽古場管理の仕事のうちに禁止行為の解除申請をするという業務がある。これは作品の演出上、タバコや火薬など、普段上演会場では禁止されている小道具を使う際、消防署に書類申請をしなければならない。これは1週間から2週間前に、例えば煙草、化学反応を起こす物質、煙、火薬、銃など具体的な小道具の名称と写真を付けて書類申請する。それだけではなく、いつ、どのタイミングでどのようになど事細かに記さなければならない。
 ここまで述べた通り、舞台監督は舞台に関する全てにおいての絶対的安全と尚且つ計画通りに公演が遂行されることを考慮し、全責任を負う仕事である。それは本番中に起きた突発的な問題に対し、重要な問題が発生し安全を確認できない場合中止する権限を持つということになるのだ。
今回の舞台監督実習では、舞台監督は安全面、計画性だけではなく、あらゆる分野においての経験と豊かな能力が必要、且つ周りの助力無しには成り立たない役職であることが分かった。ここで誤って解釈してはいけないのが、舞台監督は”簡単”にできるように手配するのではなく、”スムーズ”に制作作業ができるように考えなければならないということだ。
ジャンル:
ウェブログ

Weblog」カテゴリの最新記事