~アメリカ・ジャズの底力を実感~
今年の富士通コンコード・ジャズ・フェスティバルはルイス・ナッシュのビバップ・オールスターズにデューク・エリントン・オーケストラ、それに、話題の女性ボーカリスト、ロバータ・ガンバリーニという、いつもにも増してバラエティ豊かなプログラムでした。
会場の平均年齢はかなり高め。会場をきょろきょろ眺めていると、昨年だったか一昨年だったか、今は亡き藤岡琢也さんを会場でお見かけしたことをふと思い出しました。
さて、トップ・バッターはルイス・ナッシュ&ビバップ・オールスターズ。
メンバーはテレル・スタフォード(トランペット)、ジェシー・デービス(アルト・サックス)、マルグリュー・ミラー(ピアノ)、ピーター・ワシントン(ベース)、ルイス・ナッシュ(ドラム)、そして、スペシャル・ゲストがフランク・ウェス(テナー&フルート)。
オープニング・ナンバーは「ワーク・ソング」。いやー、実にファンキーです。ナット・アダレイ&キャノンボール・アダレイといった感じでしょうか。もちろん、マルグリュー・ミラーの左手は真っ黒なサウンドをたたき出します。そして、大御所フランク・ウェス。いぶし銀の滋味溢れるサウンドでした。
曲はオータム・リーブス、マイ・フーリッシュ・ハート、ラウンド・ミッドナイト、スカイラーク、イージー・リビングとお馴染みのスタンダードが続き、モーニン、クール・ストラッティンで雰囲気は最高潮に達し、五反田の簡易保険ホール(それにしてもセンスのないネーミングだと思いませんか)がニューヨークのジャズ・クラブになったような錯覚に襲われたのでした。
二番手はロバータ・ガンバリーニ&ジェイク・ハナ・トリオ。
メンバーは、ジェイク・ハナ(ドラム)、ジョン・ハモンド(ピアノ)、ジム・ヒューアート(ベース)。
ジェイク・ハナはいつものように、スネア1本、シンバル1個、バスドラ、にハイハットのシンプル過ぎるセッティングです。このセッティングの前で叩くジェイクの姿を見るだけで、なぜか心がスウィングしてしまいます。
ロバータ・ガンバリーニは「エラ、サラ、カーメンの再来」と言われ、ファースト・アルバムの「イージー・トゥ・ラヴ」がかなり評判になった人です。このブログでは以前にトパーズさんがそのアルバムをジャケ写付きで紹介した時に、その魅力的で大きな胸も話題になりました。ところが、ステージに登場した彼女は見事に痩せてスタイル抜群。ジャケ写よりもずっとあか抜けて、ハリウッドの女優さんといったイメージに変身していました。お見事です。
歌の方はどうでしょうか???
これはあくまでも僕の個人的な感想ですが、もっているテクニックをすべて使ってプレイしていると言った感じで、なにか余裕が感じられないので、どうも「歌を楽しむ」といった気分になれませんでした。
テクニックはしっかりしているし、表現力もあるだけに残念です。
今の70%くらいの力でリラックスして歌えば、もっともっと良くなるような気がします。
トリは、デューク・エリントン・オーケストラ。
いきなり、耳にピアスのニューヨークの不良といった感じのポール・マーサ・エリントンが登場して指揮をしますが、何だか、僕的にはこの人は雰囲気に合わないような・・・。
しかし、オーケストラは、そんなこと関係なく強烈にスウィングします。特に、サックス陣はすごい。ソロは上手いし、超高速ソリでも一糸乱れず、ぐいぐいとスウィングしまくります。これが、デューク・エリントン・オーケストラの伝統のなせる技でしょうか。
途中に、ボーカルのフリーダ・ペインが入りましたが、この人はどうも・・・・・ノーコメントということにします。
それにしても、アメリカのジャズの伝統の底力はすごいなーと感じたコンサートでした。
どうやれば、あんな風に音を出すだけで、自然にスウィングし、ファンキーなグルーブを出せるのでしょうか?何千回、何万回練習しても、八分音符のノリを体得できなかった僕にとっては一生の憧れです。
今年の富士通コンコード・ジャズ・フェスティバルはルイス・ナッシュのビバップ・オールスターズにデューク・エリントン・オーケストラ、それに、話題の女性ボーカリスト、ロバータ・ガンバリーニという、いつもにも増してバラエティ豊かなプログラムでした。
会場の平均年齢はかなり高め。会場をきょろきょろ眺めていると、昨年だったか一昨年だったか、今は亡き藤岡琢也さんを会場でお見かけしたことをふと思い出しました。
さて、トップ・バッターはルイス・ナッシュ&ビバップ・オールスターズ。
メンバーはテレル・スタフォード(トランペット)、ジェシー・デービス(アルト・サックス)、マルグリュー・ミラー(ピアノ)、ピーター・ワシントン(ベース)、ルイス・ナッシュ(ドラム)、そして、スペシャル・ゲストがフランク・ウェス(テナー&フルート)。
オープニング・ナンバーは「ワーク・ソング」。いやー、実にファンキーです。ナット・アダレイ&キャノンボール・アダレイといった感じでしょうか。もちろん、マルグリュー・ミラーの左手は真っ黒なサウンドをたたき出します。そして、大御所フランク・ウェス。いぶし銀の滋味溢れるサウンドでした。
曲はオータム・リーブス、マイ・フーリッシュ・ハート、ラウンド・ミッドナイト、スカイラーク、イージー・リビングとお馴染みのスタンダードが続き、モーニン、クール・ストラッティンで雰囲気は最高潮に達し、五反田の簡易保険ホール(それにしてもセンスのないネーミングだと思いませんか)がニューヨークのジャズ・クラブになったような錯覚に襲われたのでした。
二番手はロバータ・ガンバリーニ&ジェイク・ハナ・トリオ。
メンバーは、ジェイク・ハナ(ドラム)、ジョン・ハモンド(ピアノ)、ジム・ヒューアート(ベース)。
ジェイク・ハナはいつものように、スネア1本、シンバル1個、バスドラ、にハイハットのシンプル過ぎるセッティングです。このセッティングの前で叩くジェイクの姿を見るだけで、なぜか心がスウィングしてしまいます。
ロバータ・ガンバリーニは「エラ、サラ、カーメンの再来」と言われ、ファースト・アルバムの「イージー・トゥ・ラヴ」がかなり評判になった人です。このブログでは以前にトパーズさんがそのアルバムをジャケ写付きで紹介した時に、その魅力的で大きな胸も話題になりました。ところが、ステージに登場した彼女は見事に痩せてスタイル抜群。ジャケ写よりもずっとあか抜けて、ハリウッドの女優さんといったイメージに変身していました。お見事です。
歌の方はどうでしょうか???
これはあくまでも僕の個人的な感想ですが、もっているテクニックをすべて使ってプレイしていると言った感じで、なにか余裕が感じられないので、どうも「歌を楽しむ」といった気分になれませんでした。
テクニックはしっかりしているし、表現力もあるだけに残念です。
今の70%くらいの力でリラックスして歌えば、もっともっと良くなるような気がします。
トリは、デューク・エリントン・オーケストラ。
いきなり、耳にピアスのニューヨークの不良といった感じのポール・マーサ・エリントンが登場して指揮をしますが、何だか、僕的にはこの人は雰囲気に合わないような・・・。
しかし、オーケストラは、そんなこと関係なく強烈にスウィングします。特に、サックス陣はすごい。ソロは上手いし、超高速ソリでも一糸乱れず、ぐいぐいとスウィングしまくります。これが、デューク・エリントン・オーケストラの伝統のなせる技でしょうか。
途中に、ボーカルのフリーダ・ペインが入りましたが、この人はどうも・・・・・ノーコメントということにします。
それにしても、アメリカのジャズの伝統の底力はすごいなーと感じたコンサートでした。
どうやれば、あんな風に音を出すだけで、自然にスウィングし、ファンキーなグルーブを出せるのでしょうか?何千回、何万回練習しても、八分音符のノリを体得できなかった僕にとっては一生の憧れです。