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一億総栄養欠損の時代 ~「新型栄養失調」

2017-03-25 22:28:29 | 分子栄養学
ブログを再開して「一億総栄養欠損の時代」と大そうなタイトルをつけた割には内容はこじんまりとしていることに気づく。
最近思考が遅い。歳のせいもあるけど元々早くはなかったな(笑)。

これはいかんということで予定を変更して、以前から読みたかった本を取り寄せて現代の栄養欠損の一端をかじってみた。

『食事でかかる新型栄養失調』
「食品と暮らしの安全」という月刊誌を発行する小若順一氏、国光美佳氏が著者。

この本の特筆すべき点はなんといっても企業名、商品名の実名を明かして、栄養素の実測値と健康被害が生じる確率を算出している点。
2010年発行当時は相当センセーショナルだったらしいが、これを受けて改善した企業とスルーした企業と真っ二つの反応だったと聞いた。

セブンイレブンから始まりおなじみのファミレスや高齢者向け、糖尿病患者向け、ヘルシー志向のお弁当やレトルト食品が次から次へと登場するが、最高確率で97%、最低でも75%というからどんぐりの背比べ状態。
しかも、計測されている栄養素がミネラルのみで、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅の5つに絞られているため、商品価値の一部の評価にとどまっており企業によって反応が異なるのはそのためだろう。そもそも日本で手に入る食材自体にミネラルが少ないので、よほど研究する時間を惜しまず食材にお金をかける努力しなければ及第点を得るのはまず無理だと思われる。
それでも改善した企業もあるのだし、ミネラルの重要性と現実とのギャップをまざまざと見せつけた本書にエールを送りたい気持ちには変わりない。

確かにミネラルは重要。多くの精神疾患はミネラル不足が原因であることが多く、本書でもアスペルガー症候群の子供が天然だしを数か月間飲んだだけで激変したという事例を紹介している。私も鉄不足で20-30代は低空飛行な人生だったのでよくわかる。

そして、本書中盤でミネラル不足の原因について深く掘り下げていたのが役に立ちそうだ。

「食品精製が多数の病人や死者を出した歴史があるにもかかわらず、食品業界はミネラルを不純物と称して抜き続けた」として、製品化の過程で水煮、油煮、冷凍時のドリップの洗い流しにより、食材のミネラル抜きが食品メーカーの功罪であるかのごとく説いている。そして、リン酸塩などの添加物がただでされミネラルの吸収を阻害するが、原材料表示が抜け穴だらけなので避けるのが難しいという。
さらに、食品成分表もどうやら信用できないものもあるとか。加工段階で原料の大部分からミネラルが取り除かれているのに、家庭で手作りした場合のデータが掲載されているとか・・・。あまりに適当。

驚くべきことに事例の中にも触れていたが、純水つまり家庭にウォーターサーバーを設置してから具合が悪くなることもあるそうだ。はじめて聞いたが、ミネラルが残っているという点で水道水や純水を使っていない安価な飲料水のほうがましだというのだ。

功罪を担っているのは食品メーカーだけではない。国も認識も甘い。甘すぎる!
国立健康・栄養研究所が毎年8種類のミネラル摂取量を調査しているのだが、「カルシウムは男女とも不足」、「鉄は月経のある女性は推奨量を満たしていない」と挙げているほかは、特に不足はないと発表している。医療費削減を本気で考えたら、薬の価格を安くするという小手先の施策ではなく、まずは実情をきちんと把握し、ダイナミックな方向転換をしてほしい、と切に願う。

そして何より、最終的な選択をする消費者である私たちがもっと賢くならなくてはいけない。
今後も優良な情報を実用的なレベルまで咀嚼して紹介していきたいと思う。

という訳で、本書からミネラル不足を改善する方法として挙げた天然だしや蕎麦食はもちろん、加工品にはできるだけ頼らず、食事は素材から本物の調味料で自分でつくることを強くお奨めする。調味料の話はまた別の機会に。つくり立てはおいしいしね!
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