一昨日は河川工事がお休みだったので、久しぶりに静かな赤谷の休日。雨のため、おじさんもダンナも仕事をせずにのんびり。夕方近く、私一人で山の上を見てくるかと、ゆっくり登っていると目の前に何かの気配があり、うらうらと降りてきたイノシシの子供達と出くわした!母親らしい姿もチラッと見えた。慌てて山の上へ逃げていくイノシシの子供達に一瞬唖然としてしまう。私も慌てて降りていき、焚き火小屋の横でウロウロしていたダンナに、「イノシシおった~!」と伝える。山小屋にいたおじさんにも。おじさんがユリを植えていた場所が綺麗に掘り起こされてフカフカな状態だったので、ダンナも私もおじさんがしたのだと思っていたら、イノシシの仕業だった。イノシシは前回見逃した畑のヤマノイモの根っこをしっかり掘り起こしてあった...。他におじさんが掘り起こしたと思っていた数カ所も全部イノシシ...。
焚き火小屋の横にあったイノシシのフン。ダンナがケモノ臭かったと言ってたからイノシシ親子は焚き火小屋で遊んでいたのかな?
大根は食べないようで手つかずのまま。後ろに植えたヤマノイモはしっかり掘り起こしてあった。ムカゴは私がちゃっかりいただいてきた。
イノシシは葛などの根っこも食べるらしい。ネットで生態を調べたら、夜行性と言われているが、人の気配がないと昼間に活動するそうだ。環境にも順応し、長期間の工事があっても工事の終了時間を認識し、人がいなくなってから動き回るらしい。この日、赤谷は工事がお休みだったので、少し早めに奥山から降りてきたようだ。人の作った道もすんなりと利用する。6ヶ月前の事も覚えているなど、なかなか賢い。
昨日、県外の友達から電話があり、クマの話になった。ダンナと私は休日だけだが、山に行っているので、普通に暮らす人よりはクマを始め動物と遭遇するのは当たり前。ましてやおじさんはしばらく滞在もするので、早朝にクマを見かける事もある。まだ見ていない動物を始め、お互いにうまく共存しなくてはと思っている。でも、今は動物がいられる自然環境が激減。そして毎日のようにクマの情報が続くとやるせない...。クマを見た→通報という過敏な反応が伝染しているのでは...。裁判沙汰になった野良猫の事など、いつから動物に優しく出来なくなったのだろう。そのくせ、ペットブーム(殺処分される犬猫が増える)な昨今...。クマなど野生動物の棲める森を減らしたのも、捨てられる犬猫が増えるのも全部私達人間がした事なんだから。
簡単にクマを殺処分する行政と通報する住民、襲われた人ばかりをたれ流すマスメディア。クマと共存している優しい集落を是非取り上げてほしい。
くまもりNews