すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

すいかのおばちゃん

2017-03-21 16:50:28 | ひとりごと
 生みの母が今日急逝した。
 父の姪である生みの母は、歳の離れた「いとこ」として認識し、事実を知ってからもお互いのスタンスは親戚以上の何物でもなかった。
 子供の頃、「おばちゃん」は美味しいすいかを届けてくれたり、これからの季節は山で野イチゴを沢山採って、首飾りにして持ってきてくれた。そんなおばちゃんは、その大きな体と日焼けした顔と豪快な笑い声から、決して「いちごのおばちゃん」ではなく、私にとっては「すいかのおばちゃん」だった。
 ある程度歳をとってからは、皆が親しんで呼んだように、私も「つー姉ぇ」と呼んだ。
 脳梗塞を起こして5年。施設に入って4年。最近、少し調子が悪いとは聞いていたが、本当に急だった。急いで仕事を休んで職場から戻り、キヨちゃんに告げると、キヨちゃんは畳に子供のようにバタバタと転がって泣いた。這うようにして車に転がり込んだキヨちゃんを連れて病院へ。
 車では二人とも泣き疲れて、涙も枯れた。でも、おばちゃんの顔を観たら、また泣けてきた。娘よりも誰よりも、姉妹のようにとりすがって泣きじゃくるキヨちゃん。けれど、家に連れて帰るまでには落ち着いた。
 おばちゃん、最後までずっと「おばちゃん」だったね。だから、何一つ親孝行はしていない。
 でも、産んでくれてありがとう・・・。

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2 コメント

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ご愁傷様です (山のすずめ)
2017-03-21 21:15:38
悲しいお別れですね。

すずちゃんには ず~っと見守ってくれる お母さんが、二人いたのよね。
お母さんとは 呼べなくても、本当に 産んでくれて ありがとうですね。

きよちゃん 大丈夫ですか?
皆様 お力 落とさないように。
山のすずめ様 (すずしろ)
2017-03-24 21:57:45
急だったので、家族は覚悟する時間も無かったです。
親戚はびっくりで・・・。
私にとっては優しい「すいかのおばちゃん」でした。

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