ショートシナリオの館

創作物からサイエンス物まで思いつくままに書いています。月曜日の週一回の投稿を目指しています。時には二回もあるかも・・・

映画「男はつらいよ」の舞台、葛飾柴又を歩く

2017-03-20 06:58:28 | 日記


ある日、BS局で放送している映画「男はつらいよ」を見ていた老夫婦。姪っ子が子供の頃に
寅さんが大好きでグッズを集めていたことを話題にしていた時に、友人から電話がかかってき
ました。

私 : オ~、久し振りだな。エッ!これから東京見物に連れて行って欲しい?今日は月曜日で、
    しかも、もう午後だよ。都内の見どころは月曜日休館が多いんだ。案内するところな
    んてないんじゃないかな~。

友人:そんなこと言わずに調べて付き合ってくれよ。いつもの土産を持ってきているぞ。

19時半の新幹線に乗って帰りたいが、それまでの時間を使って、どこかの名所を案内して欲し
いというリクエストです。ちょうど「寅さん」の画面を見ていた私は、すぐに寅さん記念館を
チェック。幸いにも開館日だったので、寅さんのふるさと葛飾柴又を案内することにしました。
日暮里で合流した二人は京成電車に乗り、柴又駅に着きました。

友人: アッ、寅さんの銅像だ!若い人からお年寄りまで、写真を撮るのに順番待ちをしているよ。
    寅さん人気は不動なんだね。

私 : 柴又へ来た記念撮影にはベストなスポットなんだよ。ここから約200mの参道は昔ながらの
    趣が色濃く残っているところで、「男はつらいよ」の撮影が実際に行われた「だんご屋」
    がある。ここは草だんごが名物だから、老舗は他にも数軒あるよ。せんべい屋や、川魚
    料理店などが軒を連ねる賑やかな通りだ。

二人は「男はつらいよ」の舞台となっている参道を散策しながら、帝釈天に向かいました。

友人: ここが映画に登場する帝釈天の参道か~。さっき、映画で寅次郎のおいちゃん、おばちゃ
    んが営む「だんご屋」のモデルとされている店があるって言ったよね。

私 : そうだよ。ホラ、目の前の「とらや」にある張り紙を見てごらん。第1作から4作まで、ここ
    の店が使われていたと書かれているだろ。だけど、その後は向かいにある「高木屋」に変
    わったようだ。「高木屋」の店内の壁には渥美清や歴代マドンナ、ロケ時の写真が飾られ
    ている。店の構えやだんごの包装紙も映画とそっくりだと聞いている。

友人: 変更した理由があるんだろうね。ところで、なぜ草だんごが名物なの?

私 : 近くの江戸川河川敷でヨモギがいっぱい採れたからかな?今は河川敷が整備されちゃってい
    るけどね。

友人: お店を覗きながら歩いていたら、帝釈天に着いちゃったよ。映画での印象よりも境内は狭く
    感じるね。

私 : 建物の大部分は明治以降のものだそうだけど、江戸時代から信仰を集めていた場所ではあっ
    たようだ。有料の彫刻ギャラリーと庭園があるよ。

二人は「笠智衆の演じる御前さまが出てきそうだね」などと話をしながら、本堂と境内をゆっくり巡
り、次は「寅さん記念館」に向かいました。

私 : 記念館内には映画のセットが移設され、懐かしい映像も流れている。さあ、入ろう。

友人: 最初の部屋は寅次郎の生い立ちと熱気あふれる制作現場の様子だね。制作状況がよく伝わって
    くるよ。次の部屋は「くるまや」を再現した部屋だ。昭和30年代そのままで、今にも寅さん
    が帰ってきそうだ。次はタコ社長が経営する「朝日印刷所」か~。この印刷機は本物だな。
    タコ社長たちのパネルがあるからリアリティーがあるね。次の部屋は当時の帝釈天の街並み
    をミニチュアセットで再現している。なんか、タイムスリップした感覚になってきたよ。

私 : 僕は鉄道好きだから、駅員が一枚ずつ切符を切っていた時代の駅舎の再現、人力で押していた
    「帝釈人車鉄道」の客車、寅さんが旅で利用した鈍行列車のボックスシートに興味を持ったよ。

友人: 「男はつらいよ」は何本か見ているから、この場所にいると映画の世界に引き込まれるね。
    それに何とも言えない懐かしさがこみ上げてくる。俺も年をとったのかな。

私 : 1969年から寅さんシリーズが始まったようだけど、当時の世相がこうして残っていて懐かしさ
    は半端じゃないね。高度経済成長期にさしかかっていたあの時代の雰囲気を味わうことは二度
    とできないのかな~。なんだか寂しくなってきちゃったよ。

二人はゆっくり記念館を見学した後、併設されている「山田洋次ミュージアム」に向かいました。ここ
は山田洋次監督のこれまでに携わってきた数々の作品や映画づくりへの思いが満載されたミュージアム
です。

友人: 今はデジカル化されているけど、昔は目の前にあるこのフイルムで撮影していたんだね。監督が
    こだわった「家族」というテーマで、いかに多くの作品が生まれているかがよく分かったよ。

私 : 僕は35mm映写機の音を久し振りに聞いたよ。ホントに懐かしい音だった。

友人はいい土産話ができたと喜んで帰りました。突前、現れて風のように去って行った彼は、まさしく
寅さんのようなヤツ。彼は時空を超えた創作話が大好きだから、今頃は、きっと寅さんと我々が会話し
ている話を書いていることでしょう。楽しみに待つことにします。
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