すずめ通信

すずめの街の舌切雀。Tokyo,Nagano,Mie, Chiba & Niigata Sparrows

第813号 木枯らしはつかのま海に霧晴らし

2010-08-30 11:17:20 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】接点のまるで無い作家による俳句と短歌なのだろうけれど、私には二人の詩人が《同じ海》を観ながら詠っているように感じる。 海に出て木枯帰るところなし(山口誓子) マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや(寺山修司) 句や歌は分からないことだらけだ。しかしもっと親しみたい。どうしたらいいのだろう? . . . 本文を読む
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第812号 最新ふるさと事情(2010)-2-

2010-08-24 10:20:04 | Mie Report
【Mie】台風の影響で曇り空の中、実家のある学校町周辺を散策した。近くの天神様は昔のままで(写真・上)、ここへ来ると少年の頃、境内で悪ガキ達とメンコやビー玉で遊んだ記憶がよみがえる。階段を上がった境内は今や駐車場となり、子供たちが遊んでいる光景は見られない。 住人の高齢化や少子化、子供たちが屋外で遊ばなくなったことなどが原因だろう。私の少年時代、天神様のお祭には境内に屋台が並び、時には夜、ま . . . 本文を読む
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第811号 最新ふるさと事情(2010)-1-

2010-08-23 11:22:40 | Mie Report
【Mie】今年もお盆に新潟へ帰省してきたが、その折に見聞きした最新ふるさと事情をお伝えする。台風の影響で12日~14日は曇や風雨にたたられ、帰途に就く15日になって漸く青空が顔を見せるという、晴れ男の面目丸つぶれの旅となった。 帰省中に故郷の味を土産にと古町へ出かけた。お盆だけあってさすがに人出は多かったが、昔と較べればさほどではない。しかし本町通りは意外にも活気が戻り、人出がかなり多かった . . . 本文を読む
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第810号 摩天楼の谷で考えた

2010-08-21 15:45:21 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】東京・汐留にある美術館に、「ハンス・コパー展」を観に行って高層ビル街に迷い込んだ。そして思い出した。スクリーンに微かな線の群れが現れ、ゆっくり近づいて来る。何だろうかと見つめていると線はしだいにクリアになり、その1本1本が林立するビルのシルエットに重なる。そしてそこがマンハッタン島の高層ビル群だと気づかせて、映画『ウエストサイド物語』は始まる。すばらしい導入部だった。あのシーン . . . 本文を読む
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第809号 猛暑に頑張る健気なGAINA

2010-08-19 15:08:05 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】連日の猛暑に負けることなく、きちんと身仕度を整えて通勤電車に向かう日本の勤労者は偉い! と感動しながら、自分はエアコンの効いた部屋で引きこもりの日々を続けている。そんないささか後ろめたい気持ちを晴らすために、皆様に耳寄りな「断熱材」をお教えする。《GAINA=ガイナ》という特殊な塗料なのだが、まだあまり知られていないようなのだ。 一般的にマンション最上階は、日当りと眺望がいい . . . 本文を読む
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第808号 長寿大国・日本の実態

2010-08-10 11:52:32 | Mie Report
【Mie】100歳以上の高齢者が次々と所在不明となり、役所もそれを知ってか知らずか放置してきたとは、まさしく前代未聞。この分だと100歳以上に限らず、90歳以上、ひょっとしたら80歳以上でも同じようなケースがあるのではないか? 家族の絆が失われ、高齢者が孤立して独居老人世帯が急増している。行政の対応がそれに追いつかない一面は確かにあるだろう。報道によれば、子供が親の所在を知らず、兄弟間でも何 . . . 本文を読む
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第807号 日本史の奇跡・足利学校

2010-08-06 13:16:50 | Tokyo-k Report
【Tokyo-k】連日の焼け付く外気に気圧されて、引きこもりがちな日々が続いていると、こんな役にも立たないことを考えて暇を紛らわすしかない。「日本史上の奇跡を挙げよと問われたら、何が適当だろうか」ということだ。そして思い当たったのが《足利学校》である。 世の中が猜疑心と陋習に満ちていた(ような印象がある)中世にあって、琉球からも学徒がやって来て、かのザビエルが「最大にして最も有名な坂東の大学」 . . . 本文を読む
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第806号 映画「必死剣鳥刺し」を観て

2010-08-04 13:17:05 | Mie Report
【Mie】7月に公開された藤沢周平原作の映画「必死剣鳥刺し」を観た。主演の豊川悦司が演ずる主人公・兼見三左エ門。この寡黙で悲運の剣豪を《トヨエツ》が好演している。大柄な武士の風貌がなかなかいい。全体的に丁寧な演出で本格的な時代劇に仕上がり、見応えがある。 ストーリーは東北の海坂藩が舞台。物頭(ものがしら)・兼見三左エ門が藩主の愛妾・連子を刺殺するところから物語が始まる。斬首を覚悟していた兼見 . . . 本文を読む
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