鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

クリノイディア Ep12

2017-07-23 03:09:53 | フリーゲーム(乙女)
「クリノイディア 風の章 Ep12」 
ビジュアルノベル・エドガーのくせに!・二時間拡大すぺしゃる☆
制作者:Layla様(公式サイト

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Ep12は、なんと2時間の超大作!
今回もエピソードてんこもりで、どこから紹介すればいいのか…
マトモに書いたらこっちもすごい長文になりそうで…;
相変わらずの美しさと上品さを兼ね備えたハイソな画面に、思わずプッと笑ってしまう展開がなぜか合ってしまう不思議。
いろんな意味でニヤニヤしながら2時間楽しませていただきました。

●まずは風の家のターン。
前回のラスト、ランダルと手を繋いだまま、安心しきって爆睡したイーディス。
朝になって気が付けばそこは、ランダルの部屋の「あの」初夜のベッドでした。
えっ…朝チュン!? 
と一瞬思いましたが、いやいや、ただ一緒に眠っただけっぽいですね。

その後の朝食シーンでのランダルのヤキモキ加減がまた楽しい…
ジュリアンは絶対わかっててやってると思う。
…こんな面白いランダル、いじらないではいられないわ!

●王宮・エドガーとランダルの会話
エドガーは、3人の当主の中では一番年下でしたっけ?
他の3人のようにカリスマバリバリではないけれど、周囲に「この人の力になろう」「この人を盛り立てよう」「ほっとけない」みたいに思わせてしまうのも、上に立つ者の才能のような気がします。

ランダルのセリフ「エドガーのくせに!」は「のび太のくせに!」のオマージュですかw
スネオキター!と一瞬思ったけれど、ランダルはそうエドガーを嫌いじゃなさそうですね。
…ま、多少ナメてはいるようだけれど、その知恵は評価してるし、一目置いてる。
エドガー自身も、ランダルのことをそう警戒もしてないようで、何か言われてもそんなに過剰反応しないってか『あーハイハイ、ランダルランダル』って流してる感じ。

エドガーは、見た目とか堅実な考え方とか控えめな性格とかが、日本人的で親しみやすいですね~
他の3人みたいに変な癖がないぶん、付き合いやすそう。

●水の家・アリオンのドレス選びと、ルイスとの会話
そしてお次は水の王子様、アリオンの出番ですが…
イーディスのドレスに関して真剣過ぎです。やはりこうなったかw
この入れ込み具合、ブラコンお兄ちゃんルイスも少々複雑そうでした。

てかこの兄弟危ないわ……後半のいやに近い距離の絡み…
絶対狙ってますよね 狙ってますよね!!(大事なことなので2度ry)

●風の家・牢獄の人影
次のシーンは再び風の家のイーディス。
はい、夏らしく幽霊来ました!!
後のシーンでも出てきますが、これ、ランダルのお身内ですね。
彼女がなぜ、今は使われていない牢獄に現れるのか…
いろいろワケアリな雰囲気の、風の家・先代当主夫妻です。
謎はまだ解けそうにないけれど、今回出てきた織りかけのタペストリーに込められた思いは、イーディスの手を経て、きっと、ランダルの心を解かしていく…のでしょう。

●イーディスの地の家訪問。

穏やかで思いやり深いエドガーとイーディスは、見ていて安心感のある組み合わせでした。
安定しすぎて愛情とか恋情とは無縁そう?な気もしますが、結婚するなら、ランダルよりはエドガーのほうが向いてそうですよね~
いかにも良い夫、良い父親になりそうなタイプです。

この二人だと、さぞ、まったりした時間を過ごすのだろうと思ったら…
暴走神官・チェスター登場。

最初に出てきたときから、なんか極端な人だとは思ったけど…やっぱりw
地の家の人だから穏やか、とも限らないみたいですね…
なんだろう? 一極集中型のヲタク気質が地の家の特徴なのかな?
チェスターは「エドガー」が中心であり全て!のようですね…

どうして、どこのお兄ちゃんもこう愛が重いのか……;
エドガーは割とマトモな感性なぶん、苦労多そう…

地の家特有の文化は、記念行事ごとに作られる絵皿。
他の家では、出ていく男の守りとして渡す、愛情を込めた品物でしたが、基本、男が家を離れることのない地の家では、家族の愛や結束を確かめ、その思い出を形に残していくような品でした。
…地の家らしい、ほっこりしたしきたりですね。

毎回思うことですが、それぞれの家の特色、なりたち、それにあった建物や文化やしきたりなど。
作者様は深くまで考えて作っておられて、本当にすごいと思います。
何を見ても説明を聞いても「ああー、なるほど、すごくこの家らしい」と納得できるって…
それぞれの領域や、クリノイディア全体をしっかりと掴んで創作しているのだなぁと思います。

さて、その後は、地の家のバラ園。そして冒頭のスクショのシーンになります。
こんな口説き文句みたいなセリフのくせに、「思ったことをそのまま言いました」みたいな、色気のイの字もないところがまたww
この子可愛いわ…むしろ息子に欲しいわ……

エドガーからイーディスへの贈り物は、スイートキャンディ…ならぬ「クイーン・イーディス」
水色がかった花びらの白薔薇だそうです。
リアルでは、青バラは大体パープルに近い色なので、水色…は、ちょっとイメージわきませんが…
遠目には白バラで、近くに行くと青みがかってるとなると…「ガブリエル」というバラに近い見た目でしょうかね~
実際に咲いたところを、早く本編で見てみたいですね!

●風の家・それぞれの帰還
ランダルが帰宅したときの「泥んこイーディス」のエピソードがすごく可愛い!
次はきっと、ドリスが作業用ドレスを用意してくれるんだろうな~

●水の家・ルイスの鬱屈
ルイスお兄ちゃん、イーディスと出会ったときは変にギスギスしていたけど、本来はそういう人ではないっぽいですね。
…義眼に呪いをかけて海に出られないようにしてるんだっけ??
たぶん、次は絶対死ぬ、とわかっているからこそ、家族の愛情ゆえの処置なんだろうけど…
ここまで焦がれているのなら、死に場所くらいは自分で決めさせてやったらいいのに…
まあ、彼一人の犠牲で済むならまだしも、船が沈んで他の乗組員も道連れになったりしたら、さすがにまずいのかな?

●風の家・二人の夜
そして長い1日の締めは、再び風の家。
ジュリアンGJ! 本当に風の家は良い召使に恵まれて…!

いつもは隠している本心が、寝ぼけてダダ漏れのランダルが可愛かったです。
静かな二人の会話が、またとてもいい雰囲気で…映画を見ているようでした。

…翌朝のランダルの顔が早く見たいwwww


…と、いうわけで。
駆け足で大きなエピソードごとの感想をざっとまとめてみましたが、いかがでしょうか~
全部を一つにまとめて感想を書くことはあきらめました。
だってすごいボリュームなんだもの。まとめきれませんがな。
本編は、合間合間に、ここに書かれていない細かなエピソードも散りばめられていて、もっと見応えがありますよ~

女性向けのラブストーリーが主軸になってはいるものの、世界観が非常に細かく作りこまれていて、まるで見知らぬ世界を実際に旅しているかのような気分になれるんですよね。
建物や背景や調度品にもこだわりぬいて作ってらっしゃるんで、見るたびに新たな発見がある作品でもあります。

もしも惹かれるものがありましたら、皆様もクリノイディアへ旅してみませんか~?

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