明日は明日の風が吹く♪

日々の憂いや発見をつぶやく
気まぐれ日記

若い社長さん♪

2009年07月06日 | 日々の徒然日記



先日のご接待(私が受けた方ですが)のお相手は私とそんなに年は変わらないけど社長さん

業界では割と名の知れてる会社でお父上が会長になられた時に、社長へ就任した2代目なの。
まいど~の掛け声と共に来社し、兎に角元気が良い、声がでかい・・・

でも一番先に私に声を掛ける卒の無さはさすが商人といった感じ





この社長さんがまだ駆け出しの営業だった頃に突然お店に飛び込みで営業にきて知り合ったのは
もう10年以上前のお話。

彼は茶髪で態度がでかく、まんまヤンキーだった

適当にあしらってお引取り願ったのだけれど、しつこく来訪されるもんだからちょっとずつ話を
するようになっていった。

何故自分のとこの商品を置いてもらえないのかと首を傾げる言う彼に、はっきりと告げた。

現在取引中のメーカーに類似品があり、特段必要ないこと
他のメーカーより取引条件が劣ること
何よりヤンキー丸出しの彼を今ひとつ信用できないこと

彼は見かけだけで人を判断するのかと私を逆に責めたけど、まだお互いに若かった私達は店先で
大討論会をおっぱじめたのだ
(まだ二人とも20代前半だったもんね

人の容姿で判断しているのでは決してないし、自分のとこの商品を買ってもらう相手に対しては
それ相応の身支度をするのが当たり前であろう。

普段はどんな態度や格好をしていようが自由だけど、商談に来ているのだから相手に不信感を与えて
しまうようなことをするべきではないと思う。

取引してもらう為に、自分の好きをちょいとだけ我慢すればいいだけなのに、それすらできないのでは
はっきし言って話しにならない。


彼は社長の息子だから「しょうがなく」とか「小娘相手に面倒だけどとりあえず頼んどくか」的な
心情がそのまま服装や態度に表れているのだ。

そこにヤンキー風情が追加されてるもんだから、目も当てられない。

相手のことを考えないで、自分の好きを押し通す人を信頼できやしないよ。

意見は平行線のままで、彼はしばらく顔を見せなくなった。
「しょうがなくやる仕事」から「オレの仕事」にならない限り、この会社の将来は先細りだろうなと。
私は余計な心配までしていた。

今だったらもっと大人の対応ができたはずだけど、なんせ若かったので私も言いたい放題だったな


でも私の予想はいい方へと大きく外れ、彼はその後素晴らしい成長を遂げ社長を就任した。


小娘に散々言いたいことを言われた後、彼は色々な相手に営業をかけまくったらしい。
自分の親くらいの世代の人達に怒られ続けて改心したのだそうな。

団塊の世代の人達は私なんかよりよっぽど手厳しいだろう

彼は茶髪をやめ、どこへでもにこにこ挨拶に出向き、自分がいきがっていたことを正直に認めた。

親に認められたいけど実績がないこと、東京もんになめられないために態度を大きくしていたこと
そんなプライドを捨て軽くなった彼のフットワークは素晴らしく良くなり、どんどん業績を伸ばした。

彼には才覚を感じていたので、とても嬉しい出世だった。

その場でのキーパーソンを見抜く力や、根っからの商売人気質は生まれ持ってのものだろう。
小さい頃から工場での手伝いをしていたので、商品を見る目は確かなものだし、作業工程も
熟知している。

だからこそ期待されていたのに、甘ちゃんだった彼はそんな気も知らずやりたい放題だったのね。

でも今や立派な社長さんになられ、どこでも若くて元気な社長だと可愛がられている。



そんな社長さんも昔を知っている私に彼は頭が上がらない、で時々美味しいものをご馳走してくれる。
会社の経費ではなく自腹なので遠慮なくお呼ばれする。(会社の接待は困るからね。)


社長さんとお呼びしなくてはならないのに、ついつい君付けで呼んじゃう私
気をつけます


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょほ)
2009-07-06 16:01:46
時間は良くも悪くも人を育てるねぇ
真実は人を絶対に傷つけない
自分がトラブルを避けるための適当な言葉や
見栄を張りたいえらそうな言葉だったら
人の心には響かないもの

仕事だけの付き合いだからと思わないで
社長くん(笑)に接した人が
きっとすずちゃんの他にもたくさんいたのですね
これが普通の社会である…ということを信じたい




返信する
ちょほちゃん~ (すず)
2009-07-06 23:23:27
きっと社長さんを見込んだおじさま達がいっぱいいて、良い方向へ育てたのだなぁ~なんて思うよ

年長者の言うことはその時は理解できなくっても、自分が大人になると心に残ってることが多いよね。

私が子供の頃は町内全体にそんなおじさまが溢れてたんだよねぇ~
返信する