みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

もしも

2018年02月05日 | 詩篇

詩篇 7篇

 日曜日は、ベエル・シェバの南にあるアブダッドの滝壺で礼拝しました。岩間に流れる水をたどっていくと滝があります。荒れ野の中にある泉が旅人にとってどれほど価値のあるものだったかと、想像を巡らしました。

 本篇の表題にある「ベニヤミン人クシュ」について、きょうの「みことばの光」はサウル王の可能性を示唆しています。ほかにサウル王の忠臣だったとの説もあります。どちらにしても、この時のダビデはサウルの手を逃れてユダの荒れ野を逃げ回っていました。1節の「追い迫るすべての者から…」とのことばから切迫感が伝わってきます。

 そのような中でダビデは、「私を救い、助け出してください」と主に願います。それとともに彼は、自分を厳しく見詰めてもいるのです。3節と4節とに繰り返される「もしも」ということばに目が留まります。ゆえもなくわたしを追詰め、いのちを狙う敵が悪いのです、守ってくださいと願うとともに、自分自身はどうなのだろうかとするのです。

 人の欠点や課題が気になりながら、自分自身には甘い…もの。相手が悪いと主張しながら、自分の問題には気づかないままでいることもあります。主に祈る、主の前に出るとは、「もしも…」と自分のありのままを主の前で見ることでもあります。主イエスの十字架のゆえに、正しい審判者の前に自分を置くことができるのだと、感謝がこみ上げます。


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