別に感傷的になっているわけではないが、強行軍の日程をこなしてホテルにもどるときの、雪の薄く積もったモスクワの街はなんとなく風情がある。ワシントンからトンボ返りならぬトンボとびでロシアにやってきたが、こちらもやはり春の大統領選挙を目前にして緊張感が高まる。早朝からつぎつぎ要人と会うのだが、古くからロシア問題に関係している人を戸惑わせるほど、これまで政治の世界に姿を見せなかったカテゴリーに人が多く登場してきている。ソ連邦崩壊時のインテリゲンチア、哲学者や乱世政治家などは影をひそめ、いつしかビジネス系というか、混乱期に大儲けし、肉体美を維持するのに連日のジム通いみたいなビジネス=スポーツ系の政治家全盛ではないかと思う。プーチン大統領自身も裸で馬に乗ったり、アクアラングで潜ったり、虎狩をしたりで、「いい年してよくやるよ」というようなマッチョ宣伝もこの線にそったものだろう(ただし一般には酷評らしい)。
ロシアの政治家と話すと、結局北方領土問題に行き着くのだが、今日面談した某政党の党首との会談で、その党首が「四島帰属の問題はもう国連憲章で解決済みの問題だ。ロシアは日本との戦いに勝ってのであり、父はその戦争に参加して勲章をもらった。友人の知り合いにはその戦いで戦死した人もいるし、第一この戦いは日本が先に勝手に仕掛けてきたものだ...」とのたまった。何を言うか、馬鹿者め!ということで、「不可侵条約を一方的に破って攻め込んだのはソ連ではないか?日本は停戦仲裁をソ連に打診していたのであり、そもそも関東軍は南方戦線で消滅し、ほとんど戦う余力もなかった。父は民間人だったのに、シベリアの強制収容所に送られて3年帰ってこなかった...」と睨み付けた。むこうもばつがわるいのか、それからあとはぼそぼそいうだけになってしまった。日ロ友好議連の会合なので、まわりではまた首藤がきついことを言ってると思ったかもしれないが、こんな誤解はどんな小さな誤解でもほっておいてはいけない。ロシアではそのように教えていると大使館の人はいうが、そんなに大人になる必要はなくて、ともかく、誤解や曲解はすぐその場で指摘することこそ外交の初歩だと思うね。
明日は大統領選に登場予定のヤブリンスキーなどと会談して東京にもどる。
ロシアの政治家と話すと、結局北方領土問題に行き着くのだが、今日面談した某政党の党首との会談で、その党首が「四島帰属の問題はもう国連憲章で解決済みの問題だ。ロシアは日本との戦いに勝ってのであり、父はその戦争に参加して勲章をもらった。友人の知り合いにはその戦いで戦死した人もいるし、第一この戦いは日本が先に勝手に仕掛けてきたものだ...」とのたまった。何を言うか、馬鹿者め!ということで、「不可侵条約を一方的に破って攻め込んだのはソ連ではないか?日本は停戦仲裁をソ連に打診していたのであり、そもそも関東軍は南方戦線で消滅し、ほとんど戦う余力もなかった。父は民間人だったのに、シベリアの強制収容所に送られて3年帰ってこなかった...」と睨み付けた。むこうもばつがわるいのか、それからあとはぼそぼそいうだけになってしまった。日ロ友好議連の会合なので、まわりではまた首藤がきついことを言ってると思ったかもしれないが、こんな誤解はどんな小さな誤解でもほっておいてはいけない。ロシアではそのように教えていると大使館の人はいうが、そんなに大人になる必要はなくて、ともかく、誤解や曲解はすぐその場で指摘することこそ外交の初歩だと思うね。
明日は大統領選に登場予定のヤブリンスキーなどと会談して東京にもどる。










