今日は朝から憤怒。自分でも脳内血管がブチ切れるんじゃないかと思うぐらい怒った。周りでもそう感じたのか、立って意見を言おうとしたら、周りから「座れ、座れ、いいから座って話せ」の声が飛んだ。核開発疑惑で米政府から日本もイラン原油輸入禁止協力を求められ、財務省はただちに了承、経産省は慎重ということで、外務省も加わって統合部会が早朝に開かれた。
小生が怒ったのは、外務省の中東専門部局が、アメリカの主張どおりの背景説明でイラン制裁への自動的な流れを作る資料を出してきたことだ。イラン制裁は簡単な話ではない、長いイランとイスラエルの確執、アラブの春による中東情勢の流動化、イスラエルの先制軍事攻撃の可能性とそれを押しとどめようとするアメリカ政府、一方で選挙を目前にひかえまるで選挙演説のような一般教書演説で「強いアメリカ」の幻想で再選をめざしたい不人気な大統領...こうした複雑連立方程式の中で、我々は経済と安全保障そして日本の国是のバランスをとっていかなければならないはずだ。
イラク原油禁輸に慎重なのは、経産省のいうようにたとえ輸入量の10%でもイラン重質油の産業需要特性でも、石油価格の相対的上昇による産業界への影響でもない。それが、日本のエネルギー戦略の原点に関わるからだ。
1973年のオイルショックに先立つ20年前、1953年、石油メジャーと英米の政治支配に抵抗して経済学者のモサデクが政権を把握して、石油の国営化を宣言した。イランを支配したアングロ・イラニアンオイル(現在のBP)とCIAが組んで技術者を引き上げ、イラン石油を輸出できないようにペルシャ湾を軍事閉鎖した。その結果、モサデク政権は経済悪化と破壊活動によって結局崩壊したのだ。しかし、その時、日本の出光興産が保有するたった一隻のタンカー日章丸をペルシャ湾に突入させ、アバダンでイラン原油を積み、一切の通信を絶ってイギリス海軍の追跡も振り切り、日本までイラン原油を運んできた(日章丸事件)。アングロ・イラニアン・オイルはただちに原油の所有権を主張して、荷揚げ停止の国際訴訟に訴えてきたが、出光左三は訴訟にも勝訴して荷揚げしたのである。
いまだ事実上占領下にあった日本で、英米の政治圧力と軍事威嚇を押し返して弱小石油会社が原油の独自輸入ルートを切り開いたのは、資源の乏しい日本においては、エネルギー確保というのは、国家の命運をかけても実施すべきだということを当時の先達がしっかり理解していたからに他ならない。この事件は欧米メジャーに政治的にも経済的にも支配されていた中東諸国と民衆に計り知れない勇気を与えた。だからこそ、中東諸国はこの事件以来、常に日本を支持してきてくれたのだ。こういう資源戦略の金字塔いや、日本の中東外交の原点ともいうべきイラン原油輸入をわけのわからぬ日米基軸論や輸出への影響など脅しのまえに捨てるべきではない。
TPPも消費税も何か最近、政府にも民主党執行部にも反対ばかりしているようで、気分がわるい。今日は、執行部に再考を求めて押し返したが、果たしていつまで頑張れるのか...ふと弱気が持ち上がってくるが、この問題では引けないと思う。
小生が怒ったのは、外務省の中東専門部局が、アメリカの主張どおりの背景説明でイラン制裁への自動的な流れを作る資料を出してきたことだ。イラン制裁は簡単な話ではない、長いイランとイスラエルの確執、アラブの春による中東情勢の流動化、イスラエルの先制軍事攻撃の可能性とそれを押しとどめようとするアメリカ政府、一方で選挙を目前にひかえまるで選挙演説のような一般教書演説で「強いアメリカ」の幻想で再選をめざしたい不人気な大統領...こうした複雑連立方程式の中で、我々は経済と安全保障そして日本の国是のバランスをとっていかなければならないはずだ。
イラク原油禁輸に慎重なのは、経産省のいうようにたとえ輸入量の10%でもイラン重質油の産業需要特性でも、石油価格の相対的上昇による産業界への影響でもない。それが、日本のエネルギー戦略の原点に関わるからだ。
1973年のオイルショックに先立つ20年前、1953年、石油メジャーと英米の政治支配に抵抗して経済学者のモサデクが政権を把握して、石油の国営化を宣言した。イランを支配したアングロ・イラニアンオイル(現在のBP)とCIAが組んで技術者を引き上げ、イラン石油を輸出できないようにペルシャ湾を軍事閉鎖した。その結果、モサデク政権は経済悪化と破壊活動によって結局崩壊したのだ。しかし、その時、日本の出光興産が保有するたった一隻のタンカー日章丸をペルシャ湾に突入させ、アバダンでイラン原油を積み、一切の通信を絶ってイギリス海軍の追跡も振り切り、日本までイラン原油を運んできた(日章丸事件)。アングロ・イラニアン・オイルはただちに原油の所有権を主張して、荷揚げ停止の国際訴訟に訴えてきたが、出光左三は訴訟にも勝訴して荷揚げしたのである。
いまだ事実上占領下にあった日本で、英米の政治圧力と軍事威嚇を押し返して弱小石油会社が原油の独自輸入ルートを切り開いたのは、資源の乏しい日本においては、エネルギー確保というのは、国家の命運をかけても実施すべきだということを当時の先達がしっかり理解していたからに他ならない。この事件は欧米メジャーに政治的にも経済的にも支配されていた中東諸国と民衆に計り知れない勇気を与えた。だからこそ、中東諸国はこの事件以来、常に日本を支持してきてくれたのだ。こういう資源戦略の金字塔いや、日本の中東外交の原点ともいうべきイラン原油輸入をわけのわからぬ日米基軸論や輸出への影響など脅しのまえに捨てるべきではない。
TPPも消費税も何か最近、政府にも民主党執行部にも反対ばかりしているようで、気分がわるい。今日は、執行部に再考を求めて押し返したが、果たしていつまで頑張れるのか...ふと弱気が持ち上がってくるが、この問題では引けないと思う。










