すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

労組の定期大会に思う

2008-03-22 23:33:03 | Weblog
1月の新春のつどいラッシュのあと、このころから労組の定期大会が行われている。ちょうど春闘の真っ最中ではあるが、今年は例年になく緊張感がひしひしと感じられる。一つには一応、成長が継続してきて、今年こそは経営陣も含め、ベースアップに理解が進んだかのように思えた矢先、株下落、原油・原材料高騰、円高のように好調輸出企業の先行きが暗くなり、さらにまたアメリカのサブプライムローンの直接間接の損失やアメリカ市場の縮小の可能性などから、経営側が一挙に渋い回答に傾いたことであろう。しかし同時に、一蹴遅れで来た民営化や合理化の嵐のまえに労働側が一掃の経費削減努力を迫られている状況もあると思う。定例大会に招待で参加した各労組の代表からはまるで労使対立が激しかった60年代のような厳しい発言がつぎつぎと繰り出されて驚かされた。また大手労組がパートや派遣社員との協力に真剣に取り組もうとしている姿勢も見られた。労組も一時期のような労使協調路線から、対決路線にシフトしようとしているのではと思う。難しい時代に突入しそうな予感がする。

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「もう我慢の限界だ!」と・・・ (オランの異邦人)
2008-03-23 10:47:15
 昨年、福岡市の天神・大名地区の路上で、フリーターなど低収入で不安定な暮らしを強いられている若者たちがデモ行進をしたとの報道があった。

 デモ隊は台車にステレオを載せ、大音響でダンス音楽を鳴らしながら「もう我慢の限界だ」「まともな仕事をよこせ」「フリーターを使い捨てるな」などとマイクで絶叫、自分たちの「生きづらさ」を訴えた。買い物客らで混雑する夕方の繁華街は一時、騒然とした雰囲気に包まれたとのこと。

 フリーターなどでつくる労組「フリーターユニオン福岡」(小野俊彦執行委員長)の主催。「五月病祭」と名付けられ、主催者発表で約90人が参加。

「生きさせろ!難民化する若者たち 」などの著書がある作家、雨宮処凛(かりん)さんが「景気回復は(低賃金で働く)フリーターのおかげだ」とシュプレヒコールを上げると、沿道の若者たちから拍手と歓声が沸いたとのこと。

 「いまの政治は『役立たずは早く死ね』と、生存権の切り崩しを進めている」と感じるのはフリーターに限らず高齢者層にも広がっているのではないかと思うしだいである。

 労使対決路線に突入した感もあるが、パートや派遣労働者の労組と既存労組との対決もでてきてまさに労組内のバトルに突入したのではないか・・・・。

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