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■ ソ・ゴン役/コン・ユ
不良、得意技は「ウソをつくこと」―。
乾(ゴン)――「空のように青く世界を抱け」という意味を込めてつけられた名前。
でも今のゴンは路地裏の不良。銃のように早いパンチと、一発で相手をノックアウトさせる彼につけられたあだ名は『yellow gun』。
ギャングも彼に手を出そうとしないほど恐れられている。
ウソが得意な詐欺師。 そんな荒くれ男の彼には、心の中から消せない想い出がある。
声を押し殺して涙を流していた少女。
両親を亡くした後、オーストラリアに行くことになったとき、妹と一緒でなければ絶対に行かないと、一週間断食して反抗したにもかかわらずゴンの願いは叶わなかった。仕方なくゴンはすぐに迎えに来るとゆびきりをして約束した。
韓国とオーストラリアがどれほど遠いかも知らなかったあの時、だけどあの約束だけは忘れていない。 ------------------------------------------ |
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■ ソ・ハヌル役/ソン・ユリ
いまにも砕け散ってしまいそうなくらいか弱く見えるが、実は誰よりも強い―。
ハヌルは15年間もパク・へウォンとして偽りの人生を送っている。ハヌルも兄のゴンに負けず劣らずウソがうまい。いや、もしかしたらゴン以上かもしれない。
ゴンがうそつきなのは周知の事実だが、ハヌルは誰にも知られていないからだ。
幸せなフリ、うれしいフリ、寂しくないフリをしている。高校3年のハヌルは早くこの家を出ようと、かねてから綿密な計画を立てている。
弱々しい外見とは裏腹に心の底では大胆なことを考えている。
家を出ようとしていた頃、兄のゴンが現れた。
何もなかったような涼しい顔をして。
この日を待ちわびて、指折り数えて待っていたはずなのに、なぜか兄をすぐには受け入れられない。 ------------------------------------------ |
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■ カン・ドンハ役/ナムグン・ミン
ハヌルの勤務する水族館の職員でいつも明るい男。
いつも愉快でユーモラス、自信に満ちあふれている。
生まれたときからハッピーモードに設定されていて、傷ついたり不幸なことは絶対に経験していないようなタイプ。
彼を見ていると心配事などどこかへ吹き飛んでしまう。そんな彼だから当然人気者。
賭けをするのが好きで、ゲームでもするかのようにいたずらっぽくハヌルに近づく。
ところが分かっているのかいないのか、何を言ってもにっこりと笑うだけで反応がない!
どんなに口説こうとしても肩すかしにあい、もどかしさを感じている。
そんなハヌルを見ていると思い出すのは20歳の頃、死ぬほど愛して、海で失ったキョンウォンだった。 ------------------------------------------ |
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■ ク・ヒョジュ役/イ・ヨニ
ゴンなしでは1日たりとも生きられない純情派。 自分のために死んでくれる男が3人いる。パパとお兄ちゃんとゴン。3人の男に守られてお姫様のように育ったヒョジュ。美人でスタイルもバツグン。ジーンズに白いTシャツという姿でもすれ違う男たちの口笛が鳴り響く。でもヒョジュは目もくれない。世界中でゴンが一番で、ゴンと一緒にいられるなら死んでもいいと思っている純情派なのだ。 最初はゴンを独り占めして、ハヌルに申し訳ないと思っていた。だけど徐々に不安になってゴンとハヌルから目が離せなくなる。 |