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30年に1度の寒気、「大気は極めて不安定」

2010-04-17 15:00:07 | 日記
 都心で積雪が記録されるなど、4月に入っても寒暖を繰り返すのは、日本周辺の気象状況が例年にない状態に置かれているためと見られる。

 「大陸からの真冬並みの寒気と太平洋上の暖気がせめぎ合い、日本列島付近を低気圧、前線が頻繁に通過するためと考えられる」と東京大学の中村尚准教授(気候力学)は分析する。

 今冬、例年に比べ大陸の寒気が強くなっているのは、北極圏周辺に寒気の蓄積と放出を繰り返す「北極振動」が起きているため。30年に1回の強い寒気が日本付近に押し寄せている。

 一方、太平洋上の暖気は、「エルニーニョ現象」の影響を受けている。

 中村准教授によると、この寒気と暖気のせめぎ合いで日本付近の大気の状態は極めて不安定となり、低気圧や前線が発生しやすくなっている。

 加えて三陸沖の海水温が例年に比べ3~4度低いため、低気圧に向かい、冷たい風が吹き込む現象が見られるという。都心の降雪は、この冷たい風が関東に流れ込んだためと考えられる。

 気象庁気象研究所予報研究部の藤部文昭・第三研究室長によると、今年のような寒暖の変化は、41年前にも観測されている。1969年4月15日に東京で27・2度まで気温が上がり、2日後には2センチの積雪を記録した。中村准教授は今後の見通しについて、「寒気の勢力はまだ衰えていない。4月下旬ぐらいまで気温が低くなる可能性はある」と話している。


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