止まらず一歩

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家族葬って?

2010-12-15 14:53:35 | Weblog
        セミナー後の喫茶室は人がいっぱいだった。
        「合席でどうぞ」
        品のいいオバアサンに声をかけられ向かいの席についた。
        「今日は、どなたかの準備ですか」 と聞かれる。
        千里会館では、この日 "家族葬セミナー" が開かれた
        「いいえ、私自身のことです」
        「あなたのような若い方がどうして」
        たしかに、このセミナーに参加した人の中ではそうかもしれないが
        「お互いが元気なうちに考えておこうと思いまして」
 オバアサンは、南町の戸建に94才になるオジイサンと二人で暮らしている。
 「性格の違う者同士だったけど信仰心がないことだけは一緒で、どっちかが先
 に逝ったら "戒名" も "お経" も "お墓" もなしにしよう」 と決めているそうだ。
 この齢になると 「むかし部下だった人や親戚付き合いも遠のいて集まる人も
 少ないから、家族葬くらいの方があとあと楽な気がしてねえ ・ ・ ・」 と 
 家族葬とは
 儀礼的なお参りをなくし、故人をよく知る近しい人だけで見送る葬式で、 
 その趣旨が「会葬者に気をつかわなくて済む」「葬儀の準備物(焼香順・供花
 順)を省ける」「故人らしさ(趣味など)を反映できる」「費用の削減」などと相乗
 し現役を退いた人たちの間で流行っている。
 それでも、葬式をするとなると葬儀社の費用だけで150万円くらいはかかる。
 家族葬が比較的新しい言葉であるように
 世知辛さがもっとひどくなる十年も先には、また別のやり方が主流になってい
 るような気もする。  

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