クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ライコネンのうまさの秘密

2013-05-16 21:47:01 | バランススロットル
今年のF1で使われているタイヤはピレリ。
耐久性が無いとか、すぐにタレるとか、色々言われている。
しかし、“どうしてタイヤのことで文句を言うのかわからない”と言い放つのがライコネン。
その発言の意味をスペインGPのライコネンの車載カメラからハッキリと見て取ることができた。
この時のトップゴールはアロンソ、ライコネンは2位。
ピット作戦はアロンソが4ストップに対して、ライコネンは3ストップ。
タレやすいタイヤを使うなら4ストップが安全策。
ていねいなドライビングができるなら3ストップもあるが、ドライバー、
ないしはタイヤにやさしいマシン、に限られる(マシンによる差はよくわかりませんが)。
結局3ストップ作戦の中では最上位ゴールだったから、もっともタイヤにやさしいドライバーで
あるといえよう。

ターンインの減速音とハンドル操作を見ていると
減速を続けながら、ハンドルの切り込みは車体の向きが変わるのを確かめつつ
ほんの少しだけ先行して切り込むものの、最小限のスリップアングルを絶対に越さないように
グリップピークの“キワ”、その手前をなぞって向きを変えている。
ていねいに向きが変わるのを待ったあと、アクセルオンで加速円に移るのだが
この時のエンジン音が、ライコネンアクセルなのだ。
ほかのドライバーと比較しても、彼だけがアクセルの触り始めからものすごくていねいに
トラクションを掛けているのがわかる。
私事だが、氷上をスタッドレスタイヤで走らせている時のイメージにそっくり。
タイヤトレッドゴムの伸びをグリップピークが出たところで止めながら
アクセル開度をていねいに増している、そんな印象だ。
トレッドゴムが摩擦で伸びきった“先”を使わない走り、とでも言おうか。
タイムも出るしタイヤを傷めないドライビング。
ライコネンのライコネンたる走りの深さを見た気がする。
同じダート好きだし・・・応援せねば!


*うどん・スパゲティー・・・うどんは連休に
 群馬・埼玉小麦粉探訪ツアーに出かけた時の写真
 どれもおいしかったですよ。


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2 コメント

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スロットルの開け方 (かっぱちゃん(ATOM 3))
2013-05-17 21:23:50
オンボードカメラ映像のスロットル操作量を見ていて立ち上がりでやけにゆっくり時間をかけて開けながらあわせているのが印象的でした。アトムでも必要な操作な気がします(笑)
書き込みありがとうございます (くにまさ)
2013-05-17 21:42:11
ピンポ~ン♪
見てますね~。
一見、ゆっくりに見える動作に緻密なコントロールがうかがえます。
タイヤとの対話が出来てますよね。

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