会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1273

2016-12-09 10:39:37 | Weblog
会津八一に関するブログ 187

天平倶楽部 2010・12・12(日)

 奈良のレストラン天平倶楽部は、会津八一が初めて奈良を訪れた時の宿、 對山褸の跡地にできた和風レストランで、敷地内には「子規の庭」を持っている。興福寺国宝館を出て、境内の八一の歌碑を見た後、昼食をここで取った。

 興福寺をおもふ     解説

  はる きぬ と いま か もろびと ゆき かへり 
        ほとけ の には に はな さく らし も

      (春来ぬと今かもろ人行き帰り仏の庭に花咲くらしも)  

 八一は對山褸で粗末な奈良案内を手にする。その中の天皇の寵愛を失った采女の入水を読むとすぐに猿沢の池に出かけた。

 猿沢池にて     解説

  わぎもこ が きぬかけ やなぎ みまく ほり 
       いけ を めぐり ぬ かさ さし ながら         

     (吾妹子が衣掛け柳みまくほり池をめぐりぬ傘さしながら) 

 美味しい食事を食べながら、初めて奈良の地に来た八一の心境をこの歌を口ずさんで思い馳せた。

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