会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1566

2017-10-13 16:11:03 | Weblog
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法隆寺の歌碑 2014・8・23(土)

 会津八一の歌碑建立が2基計画されている。一つは今年の11月上旬に予定されている法隆寺境内の歌碑

  五重塔をあふぎみて     解説

   ちとせ あまり みたび めぐれる ももとせ を 
           ひとひ の ごとく たてる この たふ


 この建立で奈良にある歌碑は20基になる。法隆寺周辺に歌碑はあるが、今まで境内には無かった。その理由は素空の想像だが、法隆寺再建・非再建論争で八一が唱えた再建説を法隆寺が歓迎しなかったこと、その調査の過程での八一の強引な手法が寺の不評を買ったことなどがある。
 また、金堂壁画の落剝、荒廃を嘆く八一が早くから壁画を切り取って別の場所に保管し、金堂には現代作家の新しい壁画を掲げることを提唱していた。それは法隆寺の内外より猛烈な反感を受けた。このことも影響しているだろう。(その後、昭和24年金堂壁画は火災でほぼ全滅)
 法隆寺の歌を19首詠んだ八一の歌碑が境内に無いことを早くから不思議に思っていたが、今回の建立で実現する。ファンにとって嬉しいことだ。
 もう一つは来年予定の新潟県胎内市の尼寺・柴橋庵の歌碑である。

  山鳩(第2首)       解説

   やまばと の とよもす やど の しづもり に 
          なれ は も ゆく か ねむる ごとく に