教学資料室

自学自習用リファレンスの意味も兼ねたブログであり、内容の誤り等一切の責任は筆者に帰します。

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12月度 日如猊下御指南

2012年03月07日 13時02分06秒 | 猊下御指南
()内は
 ・難読漢字等に対し、当用漢字への修正や読みの付加をした部分です。
 ・難解熟語には”注”として末尾に注約を付けてあります。
 ・正確を期してはいますが、これらは筆者独自に付加したものであり、正誤の責は筆者に帰します。

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平成23年12月度 広布唱題会の砌 (於 総本山客殿)

 皆さん、おはようございます。
 本日は、本年度最後となる十二月度の広布唱題会に当たり、皆様には多数の御参加、まことに御苦労様でございます。
 本年「実践行動の年」もいよいよ十二月に入り、残りあと二十八日となりましたが、各支部ともに誓願を達成すべく、懸命に戦っているものと思います。
 お陰さまで、皆様方の昼夜をわかたぬ僧俗一致の戦いによって、現在、四百四十一の支部が誓願を達成し、達成率七十五・五一パーセントとなり、全支部達成へ向けて力強く前進しつつあることは、まことに喜びに堪えません。今の勢いをもってすれば、必ずや本年度は全支部が誓願を達成するものと、固く信じてやみません。

 皆様も御承知のとおり、折伏は今日の如き混沌とした世の中を救い、苦悩にあえぐ多くの人々を幸せに導く最善の方途であります。
 そもそも、折伏は地涌の菩薩の使命であり、一切衆生を救済する、最も尊い行業であります。

 日蓮大聖人様は『諸法実相抄』に、

 「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書P666)

 と仰せでありますが、私ども本宗僧俗はこの御金言を拝し、地涌の菩薩の眷属として、末法濁悪の世の中にあって、一天四海本因妙広宣流布の願業達成を目指し、固い信念を持って一意専心、折伏に精進することが最も大事なことであることを、まずしっかりと自覚しなければなりません。
 その折伏に当たって、私達が心得うべき一番大切なことは何かといえば、それは御本尊様に対する絶対の確信であります。

「如説修行抄」に、

 「諸経は無得道堕地獄の根源、法華経独り成仏の法なりと
  音も惜しまずよばはり給ひて、諸宗の人法共に折伏して
  御覧ぜよ」(御書P673)

と仰せのように、諸宗・諸経は無得道、堕地獄の根源、不幸の因であり、御本尊以外に私達が幸せになる法は絶対にないとの強い確信を持って、人々に訴えていくことが肝要であります。


 されば「阿仏房尼御前御返事」には

  「信ずる者は成仏をとぐ、謗ずる者は無間大城に堕つ」(御書P905)

と仰せられ、信ずる者と謗ずる者との両極を明確に御指摘あそばされているのであります。

 私どもは、この御金言をよくよく拝し、御本尊様への強い確信に立って、正邪を判別して破邪顕正の戦いに臨んでいくことが大事であります。

 さて、法華経薬王菩薩本事品を拝しますと「十喩」が説かれています。
 十喩とは、法華経が諸経のなかで最高・最勝の教えであることを示すために説かれた、十種類の譬喩(ひゆ)であります。

 すなわち、諸々の水のなかで海が第一であるように、諸々の山のなかで須弥山が第一であるように、諸々の星のなかで月天子・月が第一であるように、日天子・太陽が諸々の闇を除くように、諸王のなかで転輪聖王(てんりんじょうおう。注1)が第一であるように、帝釈天が三十三天の王であるように、大梵天王が一切衆生の父であるように、一切の凡夫のなかで阿羅漢・辟支仏(ひゃくしぶつ。縁覚のこと)などの聖者が第一であるように、声聞・縁覚のなかで菩薩が第一であるように、仏が諸法の王であるように、この法華経は諸経のなかの王であると説かれています。

 さらにこのあと、経文には十二の譬えをもって法華経の勝れた利益を説かれています。 十二の譬えとは、法華経は能く一切衆生を救い、諸々の苦悩を離れさせ、利益を与え、その願いを満たすことを、十二の譬えをもって説かれたものであります。
 すなわち、清涼の池が渇いた者を満たすように、寒い者が火を得たように、裸の者が衣を得たように、商人が商隊を組む時の主を得たように、子が母を得たように、渡りに船を得たように、病に医者を得たように、暗闇に灯を得たように、貧しい者が宝を得たように、民が王を得たように、賈客(こかく)、これは貿易商人のことでありますが、賈客が海を得たように、矩(く。注2)が暗を除くように、この法華経は衆生の一切の苦、一切の病痛を離れ、一切の生死の縛を解く利益があると説かれているのであります。
 すなわち、法華経が諸経中王、最勝の教えであること、その功徳が広大無辺であることを「十喩」と「十二譬」をもって説かれているのであります。
 申すまでもなく、ここで法華経と仰せられているのは、文底観心の上から拝せば、法華経本門寿量品文底秘沈の南無妙法蓮華経のことであります。つまり、文底秘沈の南無妙法蓮華経こそ最勝・最尊の法なるが故に、その功徳もまた「十二譬」に説かれているように、計り知れないほど広大なものがあることを示されているのであります。

 故に『聖愚問答抄』には、

 「此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に、功徳として
  来たらざる事なく、善根として動かざる事なし」(御書P408)

と仰せられ、『内房女房御返事』には、

 「妙法蓮華経と申し侯は一部八巻二十八品の功徳を
  五字の内に収め候。譬へば如意宝珠の玉(注3)に
  万の宝を収めたるが如し。一塵に三千を尽くす法門
  是なり」(御書P1490)

と仰せられ、妙法蓮華経の功徳の広大なることを、あらゆる願いをかなえる「如意宝珠の玉」に譬えて示されているのであります。
 私どもは、これらの御金言を心肝に染めて、一日も早く、また一人でも多くの人々に、強い確信を持って三大秘法の大御本尊を持ち、南無妙法蓮華経と唱え奉る功徳により、いかなる人でも、煩悩と業に苦しむ我が身を、法身・般若・解脱の三徳と開き、現当二世にわたり、真実の幸福境界を成就することができることを心を込めて説き、折伏を行じていくようにしなければなりません。

 では、その強い確信に立つためにはどうすればよいのか。それは勤行・唱題にしっかりと励んでいくことであります。御本尊に真剣に祈り、相手を思う真心と強い確信が命の底から涌き上がってきた時、その燃えるような一念の慈悲の言葉は、必ず相手の心を揺さぶらずにはおかないのであります。
 要は、唱題の功徳と歓喜をもって折伏に打って出る、これが折伏達成の秘訣であります。

 大聖人様は『妙法尼御前御返事』に、

 「法華経の名号を持つ人は、一生乃至過去遠々劫の
  黒業の漆変じて白業(びゃくごう)の大善となる。
  いわうや無始の善根皆変じて金色となり侯なり」(御書P1483)

と仰せであります。


 どうぞ皆様には、御本尊様を受持信受する絶対の功徳を固く信じ、本年も残りわずかとなりましたが、いまだ誓願を達成されていない支部はなんとしてでも誓願を達成され、既に達成した支部は新たなる下種先を開拓し、次の戦いに備え、いよいよ御精進くださるよう心からお願いを申し上げ、本日の挨拶といたします。


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注1:転輪聖王
   転輪王、輪王とも。
   古代インドの伝説上の理想的国王。
   身に三十二相を備え、即位のとき天より感得した輪宝によって四方を降伏(ごうぶく)させ、ダルマ(法)による理想的な統治をおこなうとされる。
   輪宝の種類により、金輪王・銀輪王・銅輪王・鉄輪王の四王(4種の転輪聖王)に分類される。

注2:矩
   たいまつ(炬火)の意か?

注3:如意宝珠の玉
   意のままに様々な願いをかなえる等、様々な霊験を表すとされる宝の珠のこと。



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