セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

スラツリー作製

2016年12月10日 06時39分16秒 | クエスト184以降
丑三つ時は挫折しましたが何とか早朝更新できた〜ぜーはーの追加クエストもどき。スライムのクリスマスツリーがあったらいいなという願望とDQビルダーズの「まほうのこやし」がドロザラーにそっくりと思ったことからできた話です。今回も平和(笑)

 ウォルロの精霊の泉を有する高台は、たくさんのスライム属の棲息地でもある。キングスライムを筆頭にまったりひなたぼっこをしたり、泉の清らかな水を飲んでのんびりしたりする様は、スライムの楽園とでも形容したい平和な光景である。
 ひょんなことからこの高台のいろいろなスライムたちと仲良くなったミミは、ここの精霊だけではなく、スライムたちの頼みごとを聞くこともしばしばあった。
 各地でクリスマスの準備真っ最中な時期のある日、ミミは泉の精霊に感謝の気持ちを満たした「トガリアのしずく」を届けに来て、そのついでにスライムたちの様子を覗いてみた。
 すると、いつもはのんきかつ陽気なスライムたちが、珍しく?全員真剣な顔をしていた(見た目はいつもと変わらないので『そう感じられた』と言うべきかもしれない)。なんと錬金釜のようなものを用意し、何やら作っているらしい。
「よし、次はまりょくの土を入れてよー」
 何か花びらのようなものを釜に入れたホイミスライムが、釜の傍で待機しているスライムタワーに言った。
「オッケー」スライムタワーは一番上のスライムのツノの上に器用に土の塊を乗せ、釜の中に放り込んだ。「よし、これで・・・わああ!」
 スライムタワーの悲鳴と共に錬金釜の中から危険そうな緑色の泡が吹き出し、次の瞬間爆発した!
 ようやく煙が消え失せてみると、錬金釜の傍に居たホイミスライムとスライムタワーはばらばらのスライムに戻って目を回してのびており、他のスライムたちはけほけほと咳き込んでいた。ミミは慌てて飛び出し、のびているホイミスライムとスライムたちに駆け寄った。怪我はあまり無く、どうやらびっくりして気絶しただけらしい。そのときキングスライムが王様らしくベホマラーを唱えたので、みんなの咳も治まり、ホイミスライムとスライムタワーだったスライムたちは目を開けた。そして、心配そうに覗き込むミミを見て絶叫した。
「わああー、ニンゲン!・・・ってなーんだ、元ウォルロの守護天使じゃんか」
 その呼ばれ方はややビミョーだが、ともかくミミはもうこの場所のスライムたちにはすっかりお馴染みな存在なのだった。
「何を作っているの?爆発なんかさせちゃったりして?」
 人間の村爆破作戦などだと困るので、ミミは尋ねてみた。
「わざとじゃないよう〜。『超スッゴイ魔法の肥料』を作ろうとして失敗しちゃったんだ。やっぱり材料がダメなのかなあ」
「そ、それってどんな肥料なの・・・?」
 なんだかサンディのネーミングセンスを彷彿とさせるので不安になったミミはおそるおそる尋ねた。
「どんな植物も、ものすご〜くでっかくできる肥料だよ。ただし、短期間の間だけだけどね」
「果物や穀物などに使うと巨大な実になってものすごいことになるぞ」キングスライムが口を挟んだ。「大きくても小麦、なんてな」
 これはキングスライムのオヤジギャグなのか大真面目なのかいまいち判別できずミミは少々悩んで、話題を変えることにした。
「何を大きくするのか聞いてもいい?」
「いいよー」ホイミスライムがあっさりと答えた。「樅の木をすっごく大きくして、『スラツリー』をするんだ」
「スラツリーってなに?」
「クリスマスツリーの飾りを、全部ボクたちスライムでやることだよ。その様子を特別な石版に写して、クリスマスカードに転写して遠くの親戚に送ったりするんだ。枝に乗っているのはちょっとキツいけどね、自分たちで言うのもなんだけど、なかなかキレイだよ」
「へえ、楽しそう・・・♪」
 ミミは色とりどりのスライムたちが大きな木に飾られているところを想像して楽しくなり、濃い紫の瞳を輝かせた。
「だからね、そのための巨木を用意しようと思ってたんだけど、超スッゴイ魔法の肥料がうまくできなくて・・・。やっぱり花がダメなのかなあ。あのね、材料は『まりょくの土』と『せかいじゅのは』とそして『白い花びら』なんだけど、今手持ちの花びら使ったら、ビミョーに違ったみたいでバクハツしちゃったんだ」
「やっぱり雨の島に咲く白い花の花びらでなくてはならないのではないか」キングスライムが言った。「今年はうっかり取り寄せを忘れて、横着してこの辺ので間に合わせようとしたのだがのう。やはり手抜きはダメということか」
「ねえねえ」スライムがミミに言った。「キミは空を飛ぶ舟でここに来てるんだよね?雨の島の白い花と、それからついでに他の材料も持ってきてくれると助かるんだけど・・・ダメ?持ってきてくれたら、トクベツにスラツリーのカードあげるからさあ」
 持ってくる材料とお礼が合わない・・・と思う冒険者も居そうだが、ミミはスラツリーの可愛いカードをお礼にもらえると聞いてすっかり喜んでしまった。ミミはクエスト「スラツリー作製」を引き受けた!

 雨の島に行く前に、ミミはウォルロ村にルーラで飛んだ。守護天使像の前でイザヤールと待ち合わせしていたのである。
 守護天使像とウォルロの滝を眺めながらミミが待っていると、間もなくイザヤールが来た。彼は村の子供に頼まれて、クリスマスツリーにちょうどいい大きさの樅の木を山奥に採りに行っていたのだった。そしてお礼にハッピークラッカーの詰め合わせをもらってきていた。
「イザヤール様、クエストお疲れさま。私もクリスマスツリーに関わるクエストを受けちゃった」
「おや、奇遇だな。・・・まあこの時期なら、そうでもないか。どんなクエストだ?私にも手伝えるか?」
「お手伝いしてもらうほどたいへんではないの、たぶん・・・。雨の島に行って、白い花を摘んでくればいいの。他の材料は袋に入っているし」
 そしてミミは、ウォルロの高台でスライムたちに頼まれたこと、スラツリーというものについて説明した。
「おお、そうか、それなら箱舟でひとっ飛びで済みそうだな」
「そうなの。だからイザヤール様は、箱舟の中でのんびりしていて。すぐ戻るから」
「わかった。それなら茶菓の用意でもしていよう」
 そこでミミはアギロホイッスルを吹いてイザヤールと共に天の箱舟に乗り、雨の島に向かった。中に入ると、サンタ帽を無理やりかぶらされたらしいわりに案外ノリノリなアギロがまず目に入り、それからウキウキしているサンディが声をかけてきた。
「あ、ミミ、イザヤールさん、ナイスタイミング☆二両目をクリスマス仕様に期間限定でデコってみたんだ、見て見て〜」
 ミミは自動運転に切り換えて、イザヤールと二人で二両目に行ってみると、確かにオーナメントやモールやらをふんだんに使って華やかに飾り立てられていて、座席には雪だるま形のクッションやスラだるま形クッション等が載せられており、とても楽し気な雰囲気になっていた。
「ね、イケてるデショ?ツリーも超カワイイし〜・・・え?アンタもツリーの飾り付けの手伝い中って?スラツリー?何それ?」
 ミミの説明を聞いて、サンディは更にテンションが上がった。
「ヤだソレ超キュートじゃん!運転席のところにもツリー置いて、小さいスライムぬいぐるみ下げてスラツリーっぽくしてみよっかな〜。・・・でもさー、それだけいろいろ渡してお礼ソレだけってどーなのよ?まあアンタが良ければいいけどね〜」
 後にアギロにツリーは一本でたくさんだろう、せめて運転席の近くには置くなと嘆かれることになるのだが、ともかくサンディはスラツリーもどきを箱舟内に導入する計画を考え始め、イザヤールはミミに雨避けのフード付きマントをかぶせてやっている間にもう雨の島に到着した。
 雨の島では相変わらずスライムタワーやメダパニつむりなどがこれまたのんびりと雨にうたれていて、ミミに構ってこなかった。ミミはちょうど落ちていたせかいじゅのはを拾い、白い花を探したが、この島の花の大部分は紫陽花ばかりのようで、案外白い花はなかなか見つからなかった。
 少々困ったミミは、その辺を歩いているスライムタワーに思いきって尋ねてみた。
「あの、私、ウォルロの高台スライムたちに、スラツリーを作る為の超スッゴイ魔法の肥料の材料調達を頼まれて、白い花を探しに来たの。生えている場所を知っていたら、教えてくれる?」
「なんだ、スラツリー作りの手伝いしてくれてんのか、それ早く言ってくれよ。ウォルロに送ってやろうと思って、摘んどいたんだ」
 そう言って雨の島のスライムタワーは、白い花の花束をくれた。一番上の緑色のスライムが喋っていたのだが、真ん中と一番下のスライムたちも、「いとこたちによろしく」「カード楽しみにしてるって言ってくれよな」とミミに伝言を頼んだ。
 ミミは伝言を確かに伝えると約束し、そして白い花を抱えたそのとき・・・なんとメダパニつむりが殻に潜って転がってきてミミに体当たりし、その拍子に落とした花を思いきりぺたんこにしてしまった!メダパニつむりは、ふいに気まぐれを起こしてミミにちょっかいを出そうとし、突進した為にそのようなことになってしまったらしい。
「あー!」
 ミミと雨の島のスライムタワーはいっせいに叫んだが、メダパニつむりはお構い無しにミミに再び体当たりしてきた!しかしミミは今度はひらりと身をかわしたので、メダパニつむりはそのまま勢いよく転がって石に激突し、気絶した。
「ごめんなさい、落としちゃって・・・」
「仕方ないって。メダパニつむりのヤツには、後できつく言っとくから〜。花は潰れても材料としては問題ないと思うよ・・・たぶん」
 ミミはちょっとしょげて箱舟に戻った。
「おかえり、ミミ、ちょうどココアが入って・・・ん?どうした?!何かあったか?!」
 イザヤールとサンディにぺたんこになった花を見せて訳を話すと、サンディがちょっと得意気な顔で言った。
「しょーがないわねー、美少女妖精のスッゴイチカラでなんとかしてあげる!それ貸してみ!」
 サンディは潰れた白い花を受け取ると、魔法か何かをかけるのかと思いきや、箱舟三両目の自室にダッシュし、旅の扉に飛び込んだ。そして、旅の扉の向こうからかすかにこんな声が聞こえてきた・・・。
「おねーちゃーん、この花治してー」
「女神のチカラ頼みか!」
 イザヤールは思わずツッコミを入れたが、ともかく花は無事に潰れる前の姿で戻ってきたので、ミミは女神セレシアとサンディに大いに感謝したのであった。

 今度はイザヤールとサンディも連れてウォルロの高台に着くと、スライムの種類と数が更に増えていた。スラツリーの為に集まったらしい。ホイミスライムに材料を渡し、スライムたちに雨の島のスライムタワーの伝言を伝えると、皆とても喜んだ。
 材料をスライムたちの錬金釜に放り込み、しばらくすると、今度は爆発せず無事に何かが飛び出した!金色のドロザラーに見えるが、どうやらこれが超スッゴイ魔法の肥料らしい。それをスライムたちが用意していた木にかけると、木はとてつもなく大きくなった!
 そしてその木のそれぞれのポジションに、様々なスライムたちが合体のときのように手際よく納まっていく。スライムの青、スライムベスのオレンジ、スライムナイトの緑、メタルスライムの銀色・・・と、スライム属が次々に木の枝々にバランスよくちりばめられ、てっぺんにはゴールデンスライムが星代わりに堂々と乗って、輝いた。さすがにデンガーやゴッドライダーやスライムジェネラルは居なかったが、ほとんどのスライム属が集まったと言ってよかった。
「綺麗・・・」
「ヤバ、アタシちょっと感動しちゃった・・・」
「不本意だが私もだ・・・」
 ミミたちがみとれている間に、セットしてあった石版にそのツリー全体の光景は無事写し取られ、スライムたちは降りてくるとさっそく石版を紙に押し当て、すると紙は次々スラツリーを写したカードになった!ミミは約束通りスラツリーカードをもらった!
 この日ウォルロの高台方向をたまたま見ていたよい子は、不思議な可愛いツリーを見られたという。〈了〉
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スライムプルプル (神々麗夜)
2016-12-12 23:08:51
スラツリー!確かにスライムって色んな色があってカラフルですよね〜見てみたいなぁ。しかしゴルスラが天辺に乗っても折れないって樹が凄いのか肥料が凄いのか…とりあえずミミちゃんに悪戯したメダパニつむりはちょっとこっちに来ようか♪そして困った時は女神頼みwうん、お姉ちゃんが、女神様って便利ですなw
ちなみにこのお話がアップされた日、私はDQ10内でゴルスラコイン持ち寄りに参加し、何の罪もないゴルスラ達をばくれつけんや一閃突きで狩りまくりましたw

マイパがミミちゃんにスラツリーカードを見せてもらったら
リリン「これスライム?カードでこんなに綺麗なら実物はもっと綺麗でしょうね」
ククール「リリンの方がずっと綺麗だよ」
リリ「あ…ありがと///」
シェルル「なんでククールが言うんだよ」
レレン「おいしそう…じゅるり…」
ミミ「食べ物じゃないの」
リリ「シェルル、あたくしに言う事ない?」
シェ「汚名挽回のチャンス!」
ミミちゃん「シェルル君、汚名を挽回しちゃダメなの」
シェ「ツリーの輝きも君の前には霞んでしまうよ…(肩ポン)」
イザやん「シェルル君…///」
シェ「ギャー!間違えたー!」
リリ「シェルルの気持ちはよーく分かりましたわ!師匠とお幸せに(怒」
クク「これでリリンは俺のもの〜♪」
シェ「リリン、誤解だって!ククール、ふざけんな!イザやん離れろ!」
イザやん「そんな照れなくても」

リリン絡みで彼氏の筈のシェルルよりククールが優遇されているのは以前、某所でルイーダさん服を着たリリンを描かせて頂いた時にシェルルが彼氏アピしていたにも関わらず『リリンの胸元が気になってしまうのでククールにお仕置きされなくては!』とコメントを頂いてしまったのが原因だったり(笑)勿論、なんでやねんと突っ込みましたw
ゴルスラふわふわ (津久井大海)
2016-12-13 12:34:20
神々麗夜様

いらっしゃいませお昼の隙間にこんにちは☆

ゴルスラ「ツリーのてっぺんによく乗れたねって?ほらボク、いつもちょい滞空してるから。細い尖端に乗るんでも全然大丈夫〜」
スラたちにそこのところの説明させるの忘れてました、すみません。
ゴルスラ狩りされていましたか、ちょっと気の毒だけどお金も大事ですもんね〜。

そちらの女主さん、イケメン二人に想われているなんて、あらまあ罪なお方☆おお、カードをダシにすかさず甘い囁き、流石のイケメンっぷり!言った人と囁き方によっては思わずときめいちゃうのも無理はないですね〜☆
彼氏さんも頑張って巻き返し、かと思いきや・・・!肩からして全然違いますって、よく見てくださいって!泣けてきちゃいます(笑)それにしてもそちらの師匠、もしや心がすごく乙女では・・・(汗)

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