セントシュタイン三丁目

DQ9の二次創作(主にイザ女主小説)の、全くの個人的趣味なブログです。攻略の役には立ちません。悪しからずご了承ください。

星を求めたことがある

2017年07月11日 23時59分22秒 | クエスト163以降
短いですが今年もDQ9発売日記念話で〜す。

 リッカの短い里帰りに付き合ったミミは、今夜は、久しぶりにウォルロのリッカの家に泊まることになった。イザヤールも一緒にウォルロには来ていたが、宿鬼(リッカの祖父のことである)の説教から何とか逃れようとしたニードに頼まれて、彼の方は村の宿屋の方に半強制的に泊まらせられている。
「たまには女の子同士でゆっくり話したいだろう。後で、おやすみだけは言いに行かせてもらおうかな」
 そうミミに言ったイザヤールに、「それって夜這いかよ?!」と叫んだニードは、「仮にもお客になんて言いぐさじゃ!」と、今日も宿鬼の愛のゲンコツをくらったのだった。
 宿屋に居るイザヤールやニードへの差し入れを含めても、夕食の仕度も後片付けもミミとリッカの二人にかかれば、あっという間に終わる。
「なんか、こうしていると、ミミが初めてウォルロに来たときのこと、また思い出しちゃうなあ」
 リッカが、最後の一枚の皿を拭いて戸棚にしまいながら呟いた。
「私も」
 ミミも微笑む。
 片付けを終えた二人は、ふと窓の外の星空を見て同時に呟いた。
「綺麗」
 声が揃い、一瞬沈黙。それから、二人顔を見合わせ、笑い転げる。
「でもほんとに綺麗ね」
「うん」
 しばらくして、リッカは目を楽しそうに瞬かせてミミに尋ねた。
「ねえ、ミミは、お星さまを欲しいなって思ったこと、ある?」
「え?ああ、リッカは、小さい頃、クリスマスツリーのてっぺんのお星さま欲しいって思ったことあるんだったよね?」
「えへへ、そうなの。ミミは、ちっちゃい頃からしっかりしてそうだから、そんなことなかったかな?」
「ううん、あるの・・・。それも、大人になってから・・・」
「あは、そうなの?でも綺麗なものが好きなミミらしいね」
 ミミはまた微笑み、内心呟く。今はまだリッカに打ち明けられないことを。私が欲しかった星はね・・・イザヤール様なの。星になってしまっていた、イザヤール様に・・・もう一度会いたい、触れたいって・・・ずっとずっと、願っていたの。女神のいのりを手に入れたあの日まで。
 そして、その星は、ミミの元に帰ってきてくれて、ミミのものになってくれた・・・。
「あ、ミミ、イザヤールさんが来たよ!お茶にしよう♪」
 こんな日々を過ごせることを。心から感謝して、ミミは星を映したような瞳でもう一度夜空を見上げた。〈了〉
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