すぴか逍遥

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さまよい歩いて書き留めたい。

北京・故宮博物院展 東京富士美術館

2012-03-31 21:59:49 | 美術
    地上の天空〜日中国交正常化40周年記念〜
        北京・故宮博物院展 東京富士美術館

         東京富士美術館
        2012年3月29日(木)〜5月8日(火)

東京国立博物館で、今年1月から2月に「北京故宮博物院展」があったばかりですが、こちらは「地上の天空」として、女性や子どもを中心にしています。

   第一部 故宮の后妃たち
     第一章 美しいふるまい―まつりごと・たしなみ
     第二章 楽しみ―宮中の娯楽
     第三章 美装―ファッションと美容
     第四章 美食―宮廷の食卓

   第二部 故宮の子どもたち
     第一章 学ぶ―皇子・皇女たちの教育
     第二章 育む―皇子・皇女たちの生活

  
《孝賢純皇后朝服像》乾隆帝皇后の肖像   (参考)乾隆帝像(東博に出品されたもの)

衣裳がずい分展示されていました。たまたま乾隆帝皇后の肖像もあり、はなやかだった乾隆帝を思い出し、並べてみました。


《女孝経図》巻 女性の立ち振る舞いを描写した南宋絵画の傑作。9章にわたって描かれていますが、そのうち幾つか挙げてみます。この図鑑は海外初公開だそうで、南宋「一級文物」(日本で言えば国宝にあたる)に指定されています。
  
この絵は《開宗明義章》 絵の後に説明文が入っています。

  
《三才章》(天地人の章)
女たちが訊いた。「夫は、本当に大きいのでしょうか。」大家は言う。「夫は天です。どうして仕えないでいられましょう。」 といった説明文がついていますが、まあ現代ではとても、といったことがいっぱい書いてあります。

  
《夫人章》(夫人の章)
「高潔さを保って自制し、我を捨てて地位にふさわしいふるまいをすること。」からはじまっています。

  
《庶人章》(庶人の章)
庶民は糸を紡ぎ服を作リ、祭壇に供え物をしなさい、なんて。その昔の女性は大変だった、ですが、長々と書かれていると、そういう事、昔は聞いたようなと思って、少しは振り返ってもいいのかなと思いました。



《乾隆帝及妃威弧獲鹿図》巻(乾隆帝の鹿狩り図)

この絵は大変気に入ったので、真ん中部分を大きくしてみました。乾隆帝に一本ずつ矢を渡す后妃、ウイグル族の「容妃」だといわれている。


          
慈禧《梅花図》(「西太后御筆」の梅の花の絵)  端康皇貴妃(瑾妃)《雲中九桃図》

どちらも素敵な絵です。特に桃の花が雲から出てくるなんていい感じです。


  
任熊《大梅詩意》冊 大梅の詩をもとに描かれた宮中女性がブランコをする情景。

ブランコが面白い形です。


   
   慈禧大后便服像(西太后の肖像)

晩年の西太后だそうですが、さすがにつやつやと綺麗、、アメリカの女性画家カールが描いたといわれる。

   
 画琺瑯仙女採芝大盤(女主人と侍女が描かれた七宝の皿)清・乾隆年間 「国家一級文物」

大きなすばらしいお皿です。

   
  粉彩花卉凹三嬰戯瓶(3人の唐子が遊ぶ瓶) 清・乾隆年間 「国家一級文物」


以上初日の午後行った記録です。とにかく今まで中国の歴史に興味を持ったことがなく、それでも東博であった「北京故宮博物院展」では《清明上河図巻》と日本の絵の関係や、中国の有名な絵が魅力で行きました。そのときみた明・清朝の文物に触れ、圧倒されました。今度は女性からの視点の明・清朝、観ていてその豪華さ、モダンさ、身につけるものの、なんと美しいこと、フランス宮廷にも劣らない、西太后の食卓など、西太后のことも見直しました。
まったく知らないということは、駄目ですね。からくり時計ひとつとっても、フランス製、イギリス製、乾隆年間につくられた蓮の花が開くからくり時計など、の豊かさ、驚きでした。
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セザンヌーパリとプロヴァンス 国立新美術館(その2)

2012-03-29 18:23:36 | 美術
セザンヌーパリとプロヴァンス 国立新美術館(その2)

     
     2012年3月28日〜6月11日(月)

3章 身体
    1 パリ:裸体の誘惑

     
     《永遠の女性》 1877 ポール・ゲッティ美術館

この絵はどうも、なんだか変?怖いし、気持ち悪い、女性の目は赤いし、男性はみな
異様な、いったい何を描こうとしたのでしょう。人間の醜さ、でもそれも真実ということ?


     
     《永遠の女性》 1890−95 国立西洋美術館(松方コレクション)

この絵は松方コレクション展のとき展示されていて観ていますが、同じ題名の油彩画もあったのです。でも水彩のほうが後の制作で、いい感じですね。後を振り向いてみている永遠の女性すてきです。


    2 パリ:余暇の情景     

     
     《舟にて》 1900−06 国立西洋美術館(松方コレクション)

この絵も「松方コレクションその後の展開》の時出ていました。死の前年辺りに描かれた絵として、透き通るような絵、でも形ははっきりしていません。

続けてとりあげたのでそのときの本も紹介しておきます。今も西美のミュージアムにあります。             
                          
                   所蔵水彩・素描―松方コレクションとその後 2010年2月発行


    3 プロヴァンス:水浴図

     
    《水浴の男たち(小)》 リトグラフ 1896−97 横浜美術館
  
ワシントン・ナショナルギャラリー展にも出ていましたが、水浴の男たちという一連の作品の頂点へ向かっての一枚でしょうか。晩年油彩画になっています。(晩年の項参照)


4章 肖像
    1 親密な人々:家族と友人の肖像

      
      《自画像》 1875 オルセー美術館

とても力強い感じ。

  
《赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人》   《縞模様の服を着たセザンヌ夫人》
1877 ボストン美術館           1883−85 横浜美術館

横浜美術館のセザンヌ夫人は先日みたばかりですが、そのときよりぐっと輝いて見えました。優しいまなざし、すてきなご夫妻です。
 

   2 パリ:コレクター、画商の肖像  

   3 プロヴァンス:農民、庭師の肖像

5章 静物
    1 北を中心に:1882年まで

      
      《壷、カップとりんごのある静物》 1877 メトロポリタン美術館


    2 南を中心に:1882年以降

      
      《青い花瓶》 1889−90 オルセー美術館

すばらしい構図、青い花瓶の存在感、すこうし斜めに、向は何? それにしても赤と白の花の際立ち、ラム酒の瓶、一つ欠けても成り立たないような絵、欲しいですね、絵ハガキで我慢しました。図録の表紙もこの絵でした。


      
      《りんごとオレンジ》 1899 オルセー美術館

セザンヌの静物画は、もう何もいえません、いつまでも観ていたい絵の数々でした。


6章 晩年

      
      《5人の水浴の男たち》 1900−04 オルセー美術館

水浴図の最後の絵、こうして油彩画になってほんとにすばらしいです。


      
《サント=ヴィクトワール山》 1902 ヘンリー・アンド・ローズ・パールマン財団(プリンストン大学付属美術館に長期寄託)

とても好きな一枚です。
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セザンヌーパリとプロヴァンス 国立新美術館(その1)

2012-03-28 23:33:40 | 美術
「セザンヌーパリとプロヴァンス」展 国立新美術館へ行ってきました。

         

パリとプロヴァンス
「セザンヌーパリとプロヴァンス」展は、「近代絵画の父」と称されるポール・セザンヌ(1839−1906年)の画業を、パリとプロヴァンスという2つの場所に注目して振り返る大規模な個展です。(チラシより)

第1章
  1 形成期:パリとプロヴァンスのあいだで

       
 《砂糖壷、洋なし、青いカップ》 1865−70 オルセー美術館(グラネ美術館に寄託)

ピカピカに光ってます、凄い絵の具の厚塗りですけど、青いカップの色が特に綺麗です。

       
      《ピアノを弾く少女「タンホイザー」序曲》 1869 エルミタージュ美術館

セザンヌはワーグナーが好きだったそうで、何とかそれを入れたかったとか。

  2:ジャス・ド・ブッファン

父親がここに大きな邸宅を買った。そこを制作の拠点とした。
その屋敷の広間を飾った四季4枚の絵、大きくてびっくりします。


  《四季 春》      《四季 夏》      《四季 冬》       《四季 春》

四季 夏と冬は1860−61年頃 春と秋は1861年頃
これは壁画だったものを移し替えたもの パリ市立プティ・パレ美術館

縦が314cmくらいある大きなものでとってもきれいで、セザンヌがこんな絵を描いたなんて、はじめて知りました。


第2章 風景 1 北: 1882年まで   

    
    《首吊りの家、オーヴェール=シュル=オワーズ》 1873 オルセー美術館

題名の暗さとは裏腹にとても明るい絵で好きです。


    
    《オーヴェールの曲がり道》 1873 東京富士美術館

これも明るい、そして雲が素敵!


   風景 2 南:1882年まで

《ジャス・ド・ブッファンからの眺め》 1875−76 オルセー美術館 など

   風景 3 北:1882年以降 

    
    《水の反映》 1888−90 愛媛県美術館

この絵はよく似た絵が出ていたのを思い出しています。
(ワシントン・ナショナルギャラリー展)こちら このときとてもセザンヌが好きになりました。

   風景 4 南:1882年以降

    
    《サント=ヴィクトワール山》 1886−87 フィリップス・コレクション

チラシの絵になっています、いっぱい描いてるので、変わって行く楽しみなんて、勝手に思いました。

(今回ブリヂストン美術館からの出品はありません。並んだら素敵だったでしょうけど、あちらでも展示があるようで、また水浴群像だけ出ますが5月9日からです。)


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セザンヌ展 3月28日からです

2012-03-26 20:34:21 | 展覧会情報
国立新美術館開館5周年『セザンヌ展』が28日からはじまります。
2枚続きのチラシでわくわくします。


    国立新美術館開館5周年 「セザンヌーパリとプロヴァンス」展
        2012年3月28日(水)〜6月11日(月)

  国立新美術館 (企画展示室1E)東京・六本木
  開館時間:午前10時―午後6時、金曜日は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)
  休館日:毎週火曜日(ただし5月1日は開館)

  お問い合わせ:03−5777−8600(ハローダイヤル)
  展覧会ホームページ:http://cezanne.exhn.jp/



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ヒヨドリがベランダにやってきた

2012-03-26 11:27:53 | 
3月26日月曜日、朝から空は晴れ渡っていました。ウグイスが鳴いています、ガビチョウ(画眉鳥)もときどき鳴き始めました、春です!でも青空は冬の空?いっこうに暖かくなりません。
洗濯物を干そうとベランダをのぞくと、あれっ、鳥が来ています。昨夜米びつの底に残っていたお米を置いていたので、早速食べに来たようです。最近スズメが来ないので置いたのに、来たのはヒヨドリでした。
さっそくデジカメで部屋の中から撮ってみました。ガラス越しでよくは撮れませんけど、初めてのことなので記録しておきました。


米粒を前にちょこんと、可愛い!

いきなり食べ始めました。

まだ子どもみたいです。

さて一休み、米粒はずい分減っています。

あと一粒、食べ終わってあっという間に飛び立ちました。

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ボストン美術館 日本美術の至宝 東京国立博物館

2012-03-23 17:39:54 | 美術
「ボストン美術館 日本美術の至宝展」東博へ行ってきました。(3/20)

      
初日でしたがついたのが11時過ぎ、それほど混んでなくてゆっくりみられました。
でもあまりにも壮大な展覧会で記録はほんの少しです。

二つの絵巻のところだけは、近くで観たかったので、一番前に張り付いて、それこそ牛歩です。なんどもとまらないで歩きながら見てくださいと、声がかかりましたが、みんな落ち着いてみたいだけ観ている感じでよかったです。


プロローグ コレクションのはじまり

仏のかたち 神のすがた

      
《普賢延命菩薩像》 平安時代 12世紀中頃 フェノロサ・ウェルドコレクション

こんな綺麗な象に乗った普賢菩薩は、はじめてです。

海を渡った二大絵巻 

吉備大臣入唐絵巻 平安時代 12世紀後半 ウィリアム・スタージス・ビゲローコレクション 

吉備大臣入唐絵巻(きびだいじんにっとうえまき)前にも少しは見ていましたが、今回は四巻全部ですから、観るのも大変です、テレビでこの絵巻について解説があったばかりなので、面白く観られました。少しだけ抜き出してみました。


吉備大臣が乗った船が着いたところです。すぐ高い楼に入れられるとも知らずに。

真夜中、雨風強くなった頃鬼が現れる。この鬼は先に唐に渡った阿倍仲麻呂の幽鬼だった。衣冠束帯姿になって吉備大臣と対面する。

翌日、使者たちが楼上の様子を見に行くと、吉備大臣が健在なので驚き、難読書で知られる「文選」の試験をするといわれた。それで超能力で宮殿に向かった。

宮殿で検討中の試験問題を盗み聞きする幽鬼と吉備大臣。この後囲碁も戦い勝ってしまう。碁石を飲み込み勝ったので、調べられるがうまくごまかす。

事の次第を皇帝に奏上する唐人たち。このあとも難題を課せられるが無事くぐり抜け、日本に「文選」や「囲碁」など持ち帰ったという。徒然草第13段の「文は文選のあはれなる巻々、」とある、みんな中国からのものですね。


平治物語絵巻 三条殿夜討巻 鎌倉時代 13世紀後半 フェノロサ・ウェルドコレクション

これはまたものすごい場面です。

この燃える炎の描写はすばらしいものです。

静寂と耀き―中世水墨画と初期狩野派
《松に麝香猫図屏風》 伝狩野雅樂助筆 六曲一隻 室町時代 16世紀中頃
              
              子猫を連れた親猫の視線は?
サントリー美術館にある《麝香猫図屏風》と対をなすという。
(参考)2007年に両方公開されました。サントリー美「屏風 日本の美」。 

アメリカ人を魅了した日本のわざ―刀剣と染織

華ひらく近世絵画
      
      《龍虎図屏風》 長谷川等伯 江戸時代 慶長11年(1606)右隻

《龍虎図屏風》 長谷川等伯 江戸時代 慶長11年(1606) 左隻



《芥子図屏風》部分 宗達派筆 江戸時代 17世紀中頃

実に綺麗な花たちです。


《松島図屏風》 尾形光琳 江戸時代 18世紀前半
  
《鸚鵡図》伊藤若冲 江戸時代 18世紀後半
                     右の2枚は参考です。あまりよく似ているので、
                     左は千葉市美術館、右は宮内庁の動植彩絵から



奇才 曾我蕭白

《雲龍図》部分  曾我蕭白筆 江戸時代 宝暦13年(1763)

この《雲龍図》は八面からなる巨大な絵です。椅子に座って長いこと見ていましたがもう一つどうなっているのか分かりませんでした。でもとにかくこの雲と龍には圧倒されて動けませんでした。
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三都画家くらべ 府中市美術館 その2

2012-03-22 17:23:05 | 美術(日本)
三都画家くらべ 府中市美術館 その2として続けます。その1はこちらです。

(20日に東博初日「ボストン美術館展」に行ったのですが、これまたいっぱいあって、なかなか書けなくて、今日「三都画家くらべ」の図録が来たので、続きを書くことにしました。)

      
  「三都画家くらべ」の図録です。今年はオレンジではなく緑が使ってあります。
  絵は伊藤若冲の《垣豆群虫図》の一部です。真ん中にでんとしているのが『カマキリ』


江戸の椿椿山の後のほうに葛飾北斎がありました。(花と動物)

      
   葛飾北斎 《宝珠を搗く月兎》紙本着色 天保14年(1843) 個人蔵 (前期)

88歳と入っていますが、不思議な絵です。「月と兎」をこんな風に描くなんて驚きです。上下に流れるような不気味な雲、搗いているのは宝珠、可愛いウサギでなくて、怖いウサギ、どういう絵なのかわからないそうです。

(花と動物)京より

      
   俵屋宗達 《春日野図》 紙本墨画 江戸時代前期(17世紀)個人蔵 (前期)

はじめてみる絵でドキッとしました。なんともいえない表情、目は白く抜かれています。脚を折って座る姿、周りの花たちも、のどかで絵に溶け込んでいます。


(三都の特産)
特産なんて可笑しく思いましたが『京』は奇抜、『大坂』は文人画、『江戸』は洋風画、という分け方でした。

「京の奇抜」の中に狩野山雪の《寒山拾得図》曾我蕭白の《虎図》伊藤若冲と続いていました。

       
   伊藤若冲 《兜鷹図》 絹本着色 江戸時代中期(18世紀後半)個人蔵 (前期)

この絵を観たとき、とてもモダンな感じを受けたのですが、図録によると兜の部分は西洋の陰影法が使われているとありました。

            
   伊藤若冲 《猿図》 紙本墨画 江戸時代中期(18世紀後半)個人蔵 (前期)

竹の子にまたがっている猿?竹の子に乗っているとは気付きませんでした、ずしりと重い猿の様子、表情は怖がっているのか、なぜ耳をふさいでいるのか、綺麗な毛並みすらりと伸びた足、まるで人間のようです。

       
   伊藤若冲 《鶏図》 紙本墨画 江戸時代中期(18世紀後半)個人蔵 (前期)

ああ若冲の鶏かと思ってみても、何か違った印象を受けます。とてもやわらかな写生、梅の木のほうが鋭く激しい筆遣い、視線が上に、昂然とした勢いを感じます。

       
   伊藤若冲 《垣豆群虫図》 絹本着色 寛政2年(1790)個人蔵 (前期・後期)

垣豆とはインゲン豆のことだそうで、同じ年に《菜虫譜》(佐野市立吉澤記念美術館蔵)という画巻も描かれ似た印象を受けます。(これは吉澤記念美術館まで観に行きました。こちらに書いています)でもこの絵のほうがタッチがやわらかく、より繊細な写生という印象です。
この絵は昭和2年、恩賜京都博物館で開催された「若冲画選」展に出品され、そのときの図録に掲載されて以来、公の場に出ることのなかった作品で、85年ぶりの登場になるそうです。

どの項目も京・大坂・江戸と分かれていて、絵が展示されている順序と、出品目録・図録の番号は違っているので、見ているときはわかりにくくなっています、全期を通じて展示されるのは少ないので、後期にまた。
   後期は4月17日(火)〜5月6日(日)までです。

    
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三都画家くらべ 府中市美術館 その1

2012-03-18 20:56:09 | 美術(日本)
「春の江戸絵画まつり 三都画家くらべ 京、大坂をみて江戸を知る」 府中市美術館へ行ってきました。

 
 平成24年3月17日(土)〜5月6日(日)
    前期=3月17日(土)〜4月15日(日)特集「花と動物」
    後期=4月17日(火)〜5月6日(日)特集「人物画くらべ」
本展では多数の展示替えを行います。詳しい展示予定は、ホームページまたはハローダイヤルで(電話番号:03-5777-8600)
    休館日=月曜日(4月30日をのぞく)、3月21日(水)
    開館時間=午前10時〜午後5時(入場は4時30分まで)
    観覧料=一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円
    主催=府中市美術館 本展の他会場への巡回はありません。

3枚続きのもり沢山のチラシを見ていると、楽しくなってしまいます。三都,JRでは京都・大坂・神戸の観光キャンペーンだそうですが、こちらは江戸時代の京・大坂・江戸です。二都物語はディケンズの小説だし、いろいろ使われるのですね。

ところでこの図録がまだ出来てなくて20日発売、今日は注文して後日届くとのことで、とりあえずチラシに載っている分からです。

展示の構成は
   三都に旅する 花と動物(前期のみ) 人物画くらべ(後期のみ) 山水くらべ 和みと笑い 三都の特産
 
 
           
     左 長澤蘆雪・呉春ほか 《花鳥図》 個人蔵 (前期)

     右 長澤蘆雪 《遠見富士図》 個人蔵 (前期)
この絵どこかで見たようなと思ったら、松井冬子の《陸前高田の一本松》でした。

       
     左 尾形乾山 《吉野山図》 個人蔵 (前期・後期)
    くっきりと吉野山の桜を描いていて、なにか陶器の絵付けのようです。

     右 曾我蕭白 《虎図》 個人蔵 (前期・後期)
    不思議な虎の表情、まるで悠然と座っている人のようです。

ここまで京、優雅と無限の形となっています。



狩野探幽 《四季花鳥図》 大本山永平寺 (前期)

右から春・夏・秋・冬でしょうか。春はとても綺麗ですが、ほかは地味な感じ、探幽は江戸に招かれ、京の狩野派と違って「理と抑制の美」を追求したのだそうです。


歌川豊広 《両国夕涼ノ図》 東京都江戸東京博物館 (前期)

江戸情緒っていいなあと思います。


亜欧堂田善 《墨堤観桜図》 府中市美術館寄託 (前期)

この絵はいつ見てもすばらしいです。

       
       椿椿山 《四愛図》 栃木県立博物館 (前期)
  四愛とは、中国の詩人陶淵明など4人が愛した花で、蘭、蓮、菊、梅だそうです。

ここまで江戸

       
         
       墨江武襌 《月下山水図》 府中市美術館 (前期・後期)
とても不思議な感じの絵、光のあたり方、月の光を表そうとしたのか、それにしても複雑な絵です。

追記(3/19) 右は平成21年3月の『山水に遊ぶ』府中市美術館でみていました。
白と墨色の幻想的な世界が生み出されている。江戸時代に西洋風の陰影表現を取り入れた画家といえば、司馬江漢や亜欧堂田善をはじめとする洋風画家が思い起こされるが、武襌の光の表現も、西洋絵画の影響をきわめて独自の方法で受け入れていると言えよう。そのときの図録より

       
       森狙仙 《猿図》 大阪市立美術館 (前期)

伊藤若冲の《猿図》《兜鷹図》《垣豆群虫図》が出ていてすばらしい、図録がきたら載せることにします。

       
       宋紫石 《蓮池水葵図》 個人蔵 (前期)
  
当たり前の絵という感じですけど、蕾の蓮、蓮の茎の延びかた、枯れた葉の開き、不思議です。


狩野山雪 《寒山拾得図》 鈴聲山真正極楽寺 (前期)

この巨大な《寒山拾得図》には圧倒されます。不気味なのに何かすっきりさせてくれます。

日にちが経ってしまいましたので、若冲そのほか「その2」として続けました。

     
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ユベール・ロベール 国立西洋美術館

2012-03-16 23:53:50 | 美術
ユベール・ロベール―時間の庭― 国立西洋美術館へ行ってきました。

  
表の看板を見ていたら、親子の会話が聞こえてきました。「ねぇ、家に飾るとしたらどっちがいい?」と品定めしてる子どもの声です、ほんと綺麗な絵だと思いながら中に入りました。



      
     2012年3月6日〜5月20日(日) 国立西洋美術館

見たことある絵もありましたが、なんとも美しい絵に、絵ハガキだけ買ったので出品リストに沿って並べて愉しむ事にしました。

1. イタリアと画家たち

   
ピエール・パテル 《廃墟と羊飼いを伴う風景》 1640年 ヴァランス美術館

   
ジャン=ニコラ・セルヴァンドーニ 《コロッセウムとガイウス・ケスティウスのピラミッドのあるローマのカプリッチョ》 1731年 ヴァランス美術館

   
ジョバンニ・パオロ・パニーニ 《古代建築と彫刻のカプリッチョ》 1745−50年頃


2.古代ローマと教皇たちのローマ

3.モティーフを求めて

4.フランスの情景

5.奇想の風景


 


ジョセフ・ヴェルネ 《夏の夕べ、イタリア風景》 1773年 国立西洋美術館

  
ユベール・ロベール 《古代遺物の発見者たち》 1765年 ヴァランス美術館

  
ユベール・ロベール 《凱旋橋》 1782−83年 ヴァランス美術館


6.庭園からアルカディアへ

  
ユベール・ロベール 《メレヴィルの城館と庭園》 1791年 イル・ド・フランス美術館

  
ユベール・ロベール 《アルカディアの牧人たち》 1789年 ヴァランス美術館

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現代語訳 福澤諭吉『幕末・維新論集』 ちくま新書

2012-03-15 22:16:19 | 読書
本屋さんで目についた現代語訳「福澤諭吉 幕末・維新論集」山本博文=訳・解説、です。
明治の本がそのまま読めないって、と思いましたが『明治10年丁丑公論』が読みたくて買ってきました。
        ちくま新書951
       現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集
       2012年3月10日 第一刷発行
       著者 福澤諭吉
       訳者 山本博文

目次 『旧藩情』『痩我慢の説』『明治十年丁丑(ていちゅう)公論』『士人処世論』

実は、興味を持った理由は私事ですが、祖父が福澤諭吉と同じ中津藩の下士で、ずっと年下なので丁丑(つまり明治十年)西南の役に中津藩中津隊として、参加し負傷して帰ってきた経歴があるからです。そのときのことをかなり後に福澤諭吉が西郷さんを弁護していると聞いていましたので。

それはそれとしてこの本で『旧藩情』を読み、諭吉が中津藩の現状を書いたのは、どこの藩も同じようであったし、みんな知っているようなことだけど、五十年後にその頃の藩の様子を知ろうとしても、茫漠として分からなくなっているだろう。そのためこの冊子は五十年の後には逆に珍しく貴重な書物となると。

訳者山本さんが『福澤の評論は、その提言もさることながら、当時の社会の様子を生き生きと伝えていることに特徴がある。』と書いていらっしゃいますが、今の世の中をこういう風に、短く適格に生き生きと書いてくださる人がいっぱい出てくることを期待しています。

3月11日から始まったいろんな事、、もう本や写真集が出ていますが、まだまだ伝えて残して欲しいです。
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