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酒井抱一と江戸琳派の全貌 千葉市美術館

2011-10-10 23:49:52 | 美術(日本)
酒井抱一と江戸琳派の全貌 千葉市美術館
     
 2011年10月10日(月・祝〉~11月13日〈日) 千葉市美術館  展示目録

   急に初日に行くことが決まり、友人と待ち合わせ、行って来ました。

一章 姫路酒井家と抱一  
    
    
    《瓜ばった図》酒井抱一画/酒井宗雅 賛 個人蔵

二章 浮世絵制作と狂歌

   
 《松風村雨図》     《美人蛍狩図》          《元禄美人図》

左《松風村雨図》酒井抱一 天明5年(1785)細見美術館
現在知られている抱一作品の中で、数え年25歳の最も若い作例。謡曲「松風」に因み、須磨の松風・村雨姉妹を描いた。

中《美人蛍狩図》酒井抱一 天明8年(1788)個人蔵
ほつれ毛が風を感じさせ、団扇も止めて、優雅にたたずんでいる風情、薄物のグレイの着物から透けて見える動きが素敵。

右《元禄美人図》酒井抱一 寛政9年(1797)個人蔵
抱一が出家してからの珍しい肉筆浮世絵。着物の柄もすっかり光琳風、足を開き堂々と闊歩している様子ですが、品もあり素晴しい。

三章 光琳画風への傾倒

      《住吉太鼓橋夜景図》
酒井抱一 橘千蔭賛 寛政12年(1800) 個人蔵

     (賛)            千蔭 
         あきのよのそらゆく
         月もすみの江の
             あらら松ハら
               さやにみえ
                   けり
 
      重美《麦穂菜花図》双幅
     静嘉堂文庫美術館

すてきな春の風景、菜の花の上に停まっているようなヒバリの一瞬、柔らかい筆致の菜の花、たまにこういう風景を実際に見ることがあります。ゴルフの練習場のてっ辺あたりで、そして今度は急降下、畑も広がっているところです。
麦の穂って見ませんが、こんなにまっすぐなのでしょうか、心地よいリズムです。

 光琳顕彰
 
《伊勢物語東下り・牡丹菊図》 酒井抱一 三幅 個人蔵

光琳画に由来する東下りの画はたくさんあるようです。でも菊と牡丹が添えられていると不思議な広がりを感じます。春の蝶々を見て進み、秋の赤蜻蛉を見て振り返る。長い旅の郷愁が伝わってきます。

四章 江戸文化の中の抱一

  
 《富士山に昇龍図》 酒井抱一 江戸東京博物館

 北斎や大観の絵を思い出しました。こういう絵も描いていたのですね。

   《鬼》 酒井抱一 姫路市立美術館
  何かすっきりした画で、なにに使ったのかなんて考えてしまいます。

五章 雨華庵抱一の仏画制作

六章 江戸琳派の確立

もうここには晩年の素晴しい絵が並んでいます。もうどれを選ぶか、とにかく今まで見た記憶のないものをと並べました。


《十二ヵ月花鳥図屏風》 酒井抱一 六曲一双 香雪美術館 右隻

《十二ヵ月花鳥図屏風》 酒井抱一 六曲一双 香雪美術館 左隻

もうこれは飽きずに長いことながめました。右隻は線がとても綺麗だし、動きがあります。
そして左隻はぐっと落ち着いて、ゆったりしています。向日葵の散りかけ、よく見るのに、写真撮るときは、避けてしまったり、月に芒、ちょうど今こんな風に赤くなっていて、よく見てるなあと感心してしまいす。ミミヅクが可愛い。

 
《月に秋草図屏風》 酒井抱一 二曲一隻(旧襖2面)文政8年(1825) 個人蔵

月光に照らされた芒、穂先だけが特に月の光で浮き上がっているような、そこへ桔梗や他の植物が絡み、えもいわれぬ調和を生み出しています。胸がどきどきするような一枚です。銀で描かれた月の色の変化、どのくらいたつとこういう色になるのか不思議です。

七章 工芸意匠の展開

八章 鈴木其一とその周辺

   
   《群禽図》 鈴木其一 双幅 個人蔵

これにもミミヅクが、でも昼間は目が見えないので、他の鳥がからかっているとか、それにしても可愛いです。

九章 江戸琳派の水脈

     《夏宵月に水鶏(クイナ)図》
   鈴木其一 一幅 個人蔵

  なんと美しい一幅なのでしょう。

この展覧会はもう美しいものでいっぱいです。かなり展示替えがあり、図録を見ていると、どうしても見たいなという絵、2度目は最初の入場券を持っていけば、半額になるそうです。ときどき行く美術館のなかでは、一番遠くて往復5時間ほどかかってしまうので行けるかどうか。







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2 コメント

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行きました (jyujyu)
2011-10-25 10:38:08
先週の火曜日。無料の日(このところコレばっかりです)。そんなに混んでもいなくて…。千葉美術館にしてはまあまあでしょうか。
《麦穂菜花図》良かったです~
香雪美術館の《十二ヵ月花鳥図屏風》も初めて見て素敵でした。
もうひとつの《十二ヵ月花鳥図屏風》は「皇室の~」で見たのですが、香雪美術館のは初で、11月のが可愛かったですね。
リストを眺めてみたところ、展示替は2回ありますが、前期の最初か二週目と後期の最後の方の週に行けば、2回で、全部見られる計算(?)ではないでしょうか?私の計算(?)が間違っていたら御免なさい。
さて、これからうちのコの検査に出かけて来ます。どうか数値が改善していますように。
Unknown (すぴか)
2011-10-25 23:36:58
jyujyuさん
こんばんは。無料の日に行けてよかったですね。そう2回行けば大体見られそうで、しかし11月前半はいろんなことがあって、カレンダーとにらめっこしています。
あの重い図録やっと持って帰ったのに、近くの本屋にもあって、あれまあです。
江戸時代の自然の風物、すばらしい。ほんとに素晴しい絵を残してくれてありがたいです。
ネコちゃん大丈夫でした?可愛いがってるご様子目に浮かびます。

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