■単行本まで何マイル?(仮)

漫画家・由伊大輔のblog
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◆ 過去作品・掲載スケジュール

『弓塚いろは』完結巻発売

2018年10月21日 | ●漫画制作


すっかり告知がツイッター頼みになってしまってすみません、『弓塚いろは』最終巻が今月4日に発売しています。元々読切だったこの作品が、こうして4巻まで続けてこられたのも読者の皆さんの応援のおかげだと思います(ジャンプは本当にアンケートで決めるので)。色々とこの作品にたいして作者として思うところはありますが、そのあたりは後日また書ければと思っています。とりあえず今は、、、ゆっくりします!

弓塚いろは3巻発売!

2018年07月05日 | ▲作品感想

『弓塚いろはは手順が大事!』単行本3巻が発売になりました。今回はデート回をはじめ相合傘回、食欲の秋回、体育祭回などラブコメ度大増量のお話満載、恒例の単行本向けの描き下ろし1話は弓塚さんとヒロインたちの「夜」…というか「お風呂」のお話。よろしくお願いします!

『弓塚いろは』2巻発売中です!

2018年03月04日 | ●漫画制作

『弓塚いろは』2巻発売

2018年02月28日 | ●漫画制作

…と、いうわけで3月2日(金)に
『弓塚いろはは手順が大事!』
第2巻が発売になります!

集英社・少年ジャンプ+にて連載中の、弓道少女・弓塚さんのテンパり系ラブコメ第2巻。1巻同様、単行本向けに1話ぶん描きおろし特別編を収録。2巻はラブコメ度大増量でお届けする『弓塚いろは』、連載ともどもよろしくお願いいたします!



2017年の各種まとめ

2017年12月29日 | ●漫画制作

さて年末年始なのですが、週刊連載+『弓塚いろは』2巻の単行本作業があり、全く休みではない感じです。とはいえ、さすがに今年のまとめくらいは記しておこうかと思い筆を取ります。あと、さりげなく読切版『弓塚さん』掲載から今日でちょうど1周年でもあります。

今年は2016年末に掲載された『弓塚さんは今日も的外れ』のアンケート結果を受け取るところから始まりました。そこそこ良い結果であり、連載会議で連載を狙えるということになり、2016年に2度落ちた連載会議に再々挑戦しました。そして、結果として連載化が決定し、晴れて6月から3年ぶりの連載となったわけです。ここで重要なのは「読切のアンケートが好評で連載化」を達成したこと。それまでの連載は読切をせずに最初から連載決定というパターンでしたが、個人的にはまず読切を掲載して読者さんの反応で連載化するのが王道だと思っていたので、それが達成できたことは本当に嬉しかったです。

しかし、ここにはひとつ罠がありました。それはもちろん週刊連載です。連載会議に出すにあたり、未経験の週刊連載でいけると断言してしまっていたのです。そして週刊連載が始まり、結局今年描いた原稿は約370枚とかなり頑張りました。これがどのくらいか直感的にはわからないと思うので、自分の作画枚数一覧を出します。ついでにその内容も書きますので、振り返ってもらえればと。

2010 42枚(デビュー読切)
2011 254枚(4~12月・月刊連載)
2012 278枚(1~10月・月刊連載、12月より月刊2本同時連載)
2013 306枚(1~4月・月刊2本連載、5~12月・月刊1本連載)
2014  83枚(4月まで月刊連載、その後4コマ1本、アンソロ1本)
2015 150枚(読切やアンソロを3本と、10~12月隔週連載)
2016  50枚(4コマ2本と読切1本)
2017 370枚(6~12月・週刊連載)


となります。さすが週刊連載、実働期間8ヶ月で自己最高記録を上回りました。もしこのペースで1年通してやっていければ550枚以上になると思われます。

少し前に記したとおり週刊連載は身体の痛みとの戦いでしたが、それでもなんとか、半年やったら問題ない範囲でこなせるようにはなりました。休載は結局6ヶ月で3度いただきました(8月、10月、12月)。本誌・週刊少年ジャンプは年に4回合併号のお休みがあったと思うので、ちょっと多いくらいの休載頻度ではないでしょうか。

まあ、そんな感じで今年は「再出発」を成し遂げた年になったのではないかなと思います。なにせ3年もまともな連載がありませんでしたから、週刊の忙しさも「仕事がある」と考えるとさほどキツくないといえます。2018年がどういう年になるかまだまだわかりませんが、とりあえず週刊連載をしっかり続けていけるようにしたいと思っています。

漫画家志望の原点

2017年12月13日 | ●漫画制作

先日は集英社さんの手塚賞・赤塚賞授賞式記念パーティでした。週刊少年ジャンプとジャンプ+のほか数誌合同のこの集まり、残念ながら名札を皆さんつけていらっしゃらないため人を探すことが出来ず苦労しましたが、そんなことは藤子不二雄A先生のお姿を拝見できたことで全て吹っ飛びました(『ジャンプSQ』で連載されていました)。

小学生の頃に親が買ってきた『ドラえもん』を読んだのをきっかけに各種藤子作品を集め始め、いつしか漫画家を目指していたので、本当に感慨深いです。A先生の作品だと、やはり『プロゴルファー猿』と『まんが道』の2本が格別です。漫画の持込をする前に『まんが道』を読めたことは本当に幸せなことでした。漫画家を目指すにあたって必要なことのほとんどを、この作品から読み取ることができました。まさしく『まんが道』のおかげで今の自分があると思っています。

2015年の『ハコネちゃん』のアニメ化を経てからの2016・2017年は、本当に「再出発」のターンになったと思います。もちろん一連の集英社挑戦においても、『まんが道』で得たものが生かされているのを端々で感じます。今回こうして自分の漫画家志望の原点に立ち返る体験もできましたし、まだまだ新人のつもりでまた来年、「末広がりの八年目」に向かっていきたいと思います。

ページ数の話

2017年12月03日 | ●漫画制作

今回は『弓塚いろは』のページ数のお話。開始前の打ち合わせでは、基本的に8~10p前後で毎週やるという「ショート漫画」の前提で始まった作品なのですが、実際はわりとページ数の多い回が混じるようになりました。以下、今までの一覧。

1話 18
2話 11
3話 12
4話 9
5話 18
6話 9
7話 11
8話 12
9話 13
10話 16
11話 8
12話 18
13話 15
14話 8
15話 14
16話 11
17話 14
18話 14
19話 12
20話 14
21話 8
22話 16
23話 8

計290 1話平均 12.6ページ 

思った以上にバラけています。この作品の場合、明らかに長い話のときと明らかに短い話の時があるため、ページ数が自由になるWEBという媒体は非常に助かっています。自分としても『ハコネちゃん』の時もそうでしたが20p以下のショート漫画というのは合っているようで、非常に楽しく描けています。『ハコネちゃん』は20p以下なのに月1しか連載してなかったなんて、今では考えられませんけども(苦笑)。

週刊連載の洗礼

2017年11月30日 | ●漫画制作


今日はちょっと自分用覚書的に、身体の痛みの話。週刊連載という未知の存在に挑戦したこの半年間、色々と身体に影響が出たのでそのことを書き記しておきます。


●常時
右手親指付け根の腱鞘炎


7年前の初連載のとき、2ヶ月目に即発症した腱鞘炎です。この時は本気で漫画家やっていけないかもとあせりましたが、テーピングで封印することに成功し、以後7年間出ていません。週刊連載をすることで再発するのでは、、、と危惧していましたが、大丈夫そうです。でもテーピングをやめるとすぐに出ます、腱鞘炎は治らないのです。

肩凝り頭痛

これも月刊時代からある、ほぼ持病なのですが、この連載始まると同時にユーグレナを飲み始めたら作画中にはほぼ肩凝りが出なくなりました(提出後には出る)。それでも以前は作画中、4~5日目くらいには出ていたため、それに比べればだいぶ改善したようです。自分の経験上、マッサージとかの対症療法よりも、栄養管理による体質改善のほうが肩凝りには効くようです。


●連載開始直後
右手の甲の痛み


去年、まだ『弓塚さん』の読切を描く前に二輪に乗っていたときに段差を踏んで痛めた後遺症です。それが、週刊原稿で手を酷使すると再発するようになってしまいました。これが出ると作画速度が半分以下になってしまい、週刊連載開始直後に何度かこれが出たときはもう駄目だ、と思ったのですが、慣れたのか治ったのか、2~3度出たあとは出なくなりました。本当に良かったです、、、これが治らなければ隔週連載にするしかなかったかもしれません。これのせいで、二輪を自粛するようになりました。自分にとっては漫画のほうが大事なので。


●連載1~2ヶ月目
重度の疲労で体中が痛くて寝込む

これは初期に何度かありました。原稿提出翌日は体中がだるくて疲れて1日まるまる寝なくてはならない状態でした。月刊時代には無かったことなのであせりましたが、これも週刊ペースに慣れるにつれて消えました。


●連載3~4ヶ月目
左手親指付け根の痛み

これはよくわかりません、なぜか急に左手親指の付け根が痛くなりだしました。上から押さえつけるようにするとかなりの痛みでしたが、出来る限り触らないように気をつけたらだいぶ改善しました(まだちょっと痛いです)。


●連載5~6ヶ月目
右肩の痛み


連載期間が長くなってから出てきたもの。右肩をまわすと筋違いのような痛みが走ります。今のところ継続中で、改善方法がわかりません。でも、作画に悪影響は無いのでよいかなーと、、、。


以上、自分用の覚書でした。

このブログもすっかり更新頻度が落ちてしまいましたが、もう少し更新したいですね。漫画関係の重要な話はちょこちょこ載せていきたいです。

ニコ生に出ます

2017年11月08日 | ●漫画制作
お知らせです。
声優の桑原由気さん、小野早稀さんのニコニコ動画「桑原由気&小野早稀のヲタクな日々!チャンネル」第1回生放送にゲスト出演します。

放送日時は、本日11月8日(水)の21:00からです。
ぜひご覧ください!

■番組情報
『桑原由気&小野早稀のヲタクな日々!チャンネル初回生放送!』

放送日時:11月8日(水)21:00~22:30

チャンネルページURL→http://ch.nicovideo.jp/kuwaharaono

※番組スタートから約1時間は、チャンネル会員未加入の方でも無料でご覧いただけます。
番組URLは前半のニコニコ動画公式生放送用(放送当日までに見れるようになります)後半のチャンネル会員様向け放送用と2つになりますのでご注意ください。詳しくはチャンネルページをご確認お願いいたします。
ご視聴には事前の「ニコニコ動画」への無料会員登録が必要になります

単行本出ます!!!

2017年11月01日 | ●漫画制作

すみません、週刊連載に追われて完全放置でした! しかしやっと単行本1巻が発売になりますので、ここでも告知を載せねばなりません!

11月2日
『弓塚いろはは手順が大事!』
第1巻、発売です!!!


単行本限定で弓塚さんの中学生時代のエピソードを1話描き下ろし、アニメイトさん、とらのあなさんにて購入特典があります、よろしくお願いします!! 品薄も予想されますので、ご予約をいただければ確実に入手できるかとおもいます!

『弓塚いろはは手順が大事!』連載開始

2017年06月13日 | ●漫画制作

というわけで、1年半ぶり(『ハコネちゃん』アニメ放映特別連載を除けば3年ぶり)の連載『弓塚いろはは手順が大事!』が始まりました! 配信サイトはこちら、毎週火曜日0時更新になります。

読切版から色々と少しずつ変わっていますが、基本は同じ弓塚さん。しかも毎週なので、これからどんどん色々な弓塚さんをお届けしていく予定ですので楽しみにしていてください。

ともかく初めての週刊ペース連載ですので、正直しばらくはここもあまり更新する余裕がないと思いますがご容赦を、、、久しぶりの連載ということで、今はもうとにかく漫画がどんどん描けるのが本当に嬉しくて楽しくて仕方がないです。頑張っていきます。

対肩凝りの最終兵器?

2017年06月06日 | ●漫画制作

ここで肩凝り戦線の戦況報告です。このブログでも何度も何度も取り上げてきたように、私の漫画人生は常に肩凝りとの戦いであったといえます。6年前の青汁投入で一気に肩凝りの頻度が下がったのは過去に書いたとおりなのですが、それでも作画を始めて4日か5日経つとどうしても肩凝りが出ていました。

で、今回は明らかにいままでとはレベルの違う修羅場が待ち受けているであろうジャンプ+での週刊ペースでの新連載にあたって、今話題のユーグレナを投入してみたんですが、、、、、、なんと、投入後約2週間、ずっと作画をしているのに一度も肩凝りが出ていません。

こんなことは今までありませんでした、正直ちょっとビックリしています。おかげで肩凝り頭痛に備えて常備しているバファリンも出番がありません。とはいえまだ2週間、ここから先もちょっと注意深く経過を観察したいと思います。また1ヵ月後にでも報告したいと思います。

新連載開始まで1週間を切りました、正直緊張でやばい、、、という以前に原稿に追われてやばいです、漫画を描く以外のことができません(苦笑 まあこれが週刊連載なのですね、じわじわと速度を上げて漫画以外の時間を取れるようにしたいですが、今はとにかく頑張ります。

新連載告知

2017年05月23日 | ●漫画制作

新連載『弓塚いろはは手順が大事!』が告知されました。以前読切で載せてもらった『弓塚さんは今日も的外れ』の、リファイン連載版となります。読者の皆さんの読切への評価のおかげで連載を勝ち取ることができました、正直言ってしまいますと、読切が好評で連載に至ったのは漫画家人生で初めてのことなので本当に嬉しいです!

開始は6月13日より、集英社・少年ジャンプ+(WEB)での連載となります。以前の読切同様、スマートフォン、PCで読めます。発売中の週刊少年ジャンプ25号に新連載の告知が載っているのと、少年ジャンプ+のサイトにカラー版告知が載っています。

1年半ぶり(『ハコネちゃん』アニメ化記念短期連載を除けば3年ぶり)の連載ということで、色々と語りたいところはあるのですが、毎週更新予定、すなわち週刊連載ペースなので正直現状はそれどころではないため、今はただこの作品を頑張っていきたいと思います。

ここの更新ペースがどうなるかは、もう神のみぞ知るという感じです。もうせっかく買った車も乗ってる場合じゃなさそうです…あうあうあ。

肩凝りの話

2017年05月16日 | ■日常雑記

久々に肩凝りの話でも。今まで漫画を描いて来て、だいたい自分の肩凝りの出方のパターンがわかりました。

1日目 特になし
2日目 特になし
3日目 ちょっと首・肩に違和感発生
4日目 朝起きると首・肩が凝っている
5日目 朝起きると首・肩が凝っている
6日目 特になし(慣れる
7日目 特になし
8日目 特になし
9日目 このあたりでまた出てくる

以後繰り返し、つまり3日サイクルくらいで肩凝りのひどい日とそうでもない日が繰り返していきます。そして作業終了後に安堵すると一気に反動で最高の凝り・頭痛が発生する感じ。去年、『弓塚さん』の読切を1人で描いた時は3週間くらいかかったのですが、終わった後の肩凝り頭痛は相当にキツいもので、2日くらいほとんどまともに活動できませんでした。自分の場合肩凝りが極限に達すると背中(腰に近い)に凝りの巣みたいなものが出来てものすごい頭痛を発生します。まあ、これはさすがに2~3週間休みなしで描き続けないと起こらないのでレアケースですが。

経験上、1週間くらいで作業が終わるサイクルならば、そこまで大きな反動なしに作画を続けることが出来そうです。実際、2015年終盤の『ハコネちゃん』隔週連載のときは1回の作画が10日以内だったので、そこまで重症になることはありませんでした。

ここから導き出される結論としては、やはり重要なのは「一定日数ごとに休息日を入れる」ことなのでしょうね。あ、いやめちゃくちゃ当たり前の話なんですけど、締め切りがあるとどうしても1日休むのが怖くて難しいんですよほんと、、、。

あ、ちなみにこれは青汁を飲むようになって以降の話です。青汁を飲むまでは3日目以降ほぼ毎日肩凝り頭痛でした、、、。

初掲載の時の日記を発掘

2017年04月29日 | ●漫画制作

突然ですが、部屋を片付けていて昔の日記の束を発見しました。その中に、学生時代の初掲載原稿(別名義)を描いている最中の記述があったのでちょっと書きます。

日記によると、20日に提出の7ページの原稿があって、下書きを6日頃に終えてます。で、そこから2週間かけて7ページのペン入れ・仕上げをし、しかもラスト3日はドリンク剤を飲みながら睡眠時間を削って描いています。いくら初商業だからって、時間かかりすぎです・・・!!

しかも、この数ヵ月後に更に長い漫画が載る機会を得るのですが、もうおわかりのようにこのときはもう時間が圧倒的に足りなくて、最後は漫画研究部の後輩に家に来てもらってトーン貼りを手伝ってもらうというド修羅場でした。これではとても連載などできない、と修行を決意し、アシスタントに応募したというのは時々お話している通り。

で、アシスタントを4年ほど勤める間に、いつのまにか一般的なペースで描けるようになり、しかも未経験から完成原稿ストック無しで月刊連載を開始しても問題なくこなせてしまった(『ぺろわん!』)のですから、アシスタントというのはすごいものです。特にその間、速度を上げる努力をした記憶もないので、まさに「いつの間にか」です。

結局、アシスタントに行く前の自分は口だけ漫画家志望でした。プロ志望だと言ってはいるものの、持ち込み用の漫画は完成させられませんでした。結局アシスタントに行ってる間にも完成させられませんでしたが、それでもアシをやめた直後には1本完成させ、初持込を達成しています。アシスタントこそが自分の漫画家志望としてのスタートだった、と言えるでしょう。

以上、唐突に面白い日記が発掘されたので書いてみました。当時はまさか、こうして漫画家として活動しながらこの記述を読み返すとは思いもしないで書いてるからまた面白いです。今こうして書いているブログ記事も、後で読み返すと面白いと思うので引き続きちょくちょく書いていければいいなと思います(このブログもなんだかんだで9年目に突入してます、、、長いですね)。