悲歡有時,聚散無期,世間離苦,都是願賭服輸

写真付きで 悲歡有時,聚散無期,世間離苦,都是願賭服輸。也不是所有的相遇,都是人約黃昏後;也不是所有的相思

桜の前か

2017-06-30 15:09:50 | 日記

乳母車に乗せた驚くほど綺麗な赤ん坊をそっと抱き上げると、その人は天音の腕の中にそっと下した。
天音は初めて赤ん坊を抱いて、緊張のあまり堅くなってしまった。

「詩鶴を???遊んであげてね。この子ね、きっと天音君のこと大好きよ。生まれるらずっと大好きだったのよ。」

天音はくすくすと笑い、赤ん坊をじっと見つめた。

「大好きなの?」
「生まれる前から、僕を知っていたの?」

天音は、「だったらこの子をぼくの弟にしてあげる。」と、約束をした。
その言葉に少し驚いたように見張った目から、はらはらと落ち香港國際學校る涙をふくことなく、その人は花の降りしきる下、ぱたりと倒れこんだ。
薄桃色のじゅうたんが広がる、病院の裏庭で天音は赤ん坊を抱いたまま呆然としていた。
小さく赤ん坊がむずかって、人を呼ぶように泣いた。

愛を求める赤ん坊が、その日、兄となった少年の腕の中で、声の限りに泣いた。


美しい人が病室に運ばれ、天音の腕の中には生まれて間のない赤ん坊が残された。
産婦人科病棟の看護師に頼んで、ミルクを作ってもらいぎこちなく天音が与えた。
んくっ???と、渾身の力を込めて、顔を真っ赤にして赤ん坊は命を吸った。

ほどなくして、あの美しい人の夫が現れて、赤ん坊を天音の腕から取り上げた。

「おじさん。あの人の病気は重いの?」

天音の問いかけに返る言葉はなかった。
腕の中の熱を失って手持ち無沙汰のまま、天音は窓から外の風景を眺めた。
ごうごうと桜吹雪が吹き上げて、あたりの地面は甲醛薄い桜色に広く染まっていた。

「ぼくの、弟にしてあげるって約束したんだ、遊んであげるって。」
「ぼくが、さっきこの子に名前を付けたんだ。詩鶴って???」
「詩鶴というのか、そうか。天音が???。」

大きな手でくしゃくしゃと頭をなでられて、気が付くと天音は叔父に小さな赤ん坊ごと抱きしめられていた。
頭上から落ちる温かい涙のわけを、まだ幼かった天音には知りようもなかった。
それはまるで無言の許可のようで、その日から一人っ子の天音は、弟を得た。

それからほどなく、美しい人が入院していた部屋は空き部屋となり、叔父が一人ぼんやりとベッドに腰掛けているのを見かけた。

天音が預かった赤ん坊の名前は「詩鶴」という。


拙作「新しいパパができました」の前の話になります。
詩鶴が生まれたところから、お話は始まります。
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鴨川総合病院は、天音の叔父であり詩鶴の父である、澤田聡(さとし)の持ち物だった。

医者でありながら最愛の妻を手遅れの胃がんで亡くした傷心の弟を助けるために、米国の大学病院で腕の良い外科医として経験を積んでいた天音の父、澤田悟(さとる)は帰国した。
天音の母は気位の高い女性で、京都の病院へ来てからというものどこか浸大工商管理神経質に落ち着かなかったように思う。
いつもいらいらと不機嫌で、天音や周囲の者はまるで腫れ物に触るように様子を伺った。

天音が詩鶴をかわいがるのを、何故か母はひどく毛嫌いした。
その憎しみの根源が分からず、天音は母が荒れているときは途方に暮れて、ただ感情が静まるのを待つばかりだった。
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