文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization on September 2016

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

そもそも、そんな国が自分たちの主導で国際金融機関をつくろうなどというのは図々しいにも程がある。

2017-06-19 09:26:40 | 日記

以下は前章の続きである。

AIIBは危険なバス 

最後に、中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)についても触れておこう。

AIIBには創設メンバー国として世界五十七力国が参加した。

主要国で参加を見送っているのは、日本とアメリカだけである。

これに対して民主党などは、外交上の誤りであるとか日本が孤立したとか批判している。

もしも民主党政権であったら真っ先に参加しただろうと思うと、背筋が寒くなる。 

中国の習近平は「大中華帝国の復興」などと誇大妄想的な発言をしている。

しかし、「大中華帝国」などあったためしがない。

かつて広大な領土を支配した清朝は満洲族の国であり、シナは征服された植民地にすぎなかった。

元朝は蒙古人の大モンゴル帝国の一部であった。 

しかも、レアアースなどの資源を生産しているのはモンゴルやウイグルやチベットなどの周辺地域であって、シナ人(漢民族)がもともと住んでいた地域には、天然資源などもはやなきに等しい。

近衛(文麿)内閣と東條内閣で大蔵大臣を務め、北支那開発総裁であった賀屋興宣が、「シナというのはなんにもない国だなあ」と言ったことがある。 

だから中国政府は、インフラ整備の名目でアフリカや東南アジアに進出し、現地で資源開発を行うなど、狂ったような資源外交に乗り出したのである。

ところが、その大半が失敗だったことが明らかになっている。

中国人がつくった道路や橋の質の問題は別として、何かといえば中国から労働者を連れてきて資源開発を行い、現地人を雇わないばかりか、中国から来た連中は帰らずに現地に居坐る。

初めは中国のインフラを歓迎していた国々も、いいことは何もない、まるで植民地だというわけで、ミャンマーもカンボジアもスリランカも完全に離反してしまった。 

しかたがないので、インフラ銀行をつくろうというのが中国の目論見である。

ところが、先立つものがない。

三兆ドルの外貨があるから、そのうちの五百億を使うとか言っているが、中国は世界銀行などから借りている金をまだ返してもいないのに、三兆ドルもあるはずがない。

そもそも、そんな国が自分たちの主導で国際金融機関をつくろうなどというのは図々しいにも程がある。 

では、イギリスやドイツ、フランスはなぜ参加したのかといえば、理由は極めて単純明快で、輸出先がなくて困っているからである。 

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