文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization on September 2016

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

進駐の理由は、何よりもインドネシアなど石油資源・鉱物資源の宝庫である南方地域との断絶を恐れたからだ。 

2017-06-17 08:56:55 | 日記

以下は前章の続きである。

第三次近衛内閣が発足して間もなく、日本は南部仏印(フランス領インドシナ、現在のベトナム)のサイゴン近辺に進駐する。

進駐の理由は、何よりもインドネシアなど石油資源・鉱物資源の宝庫である南方地域との断絶を恐れたからだ。 

その結果、アメリカによる在米日本資産凍結、石油全面禁輸という強烈なしっぺ返しを食らうが、日本からすればルーズベルトやヨーロッパ要人の発言から、日本が進駐しなければ仏印を彼らに押さえられそうだと判断せざるを得ない状況にあった。

石油問題でアメリカが緩和してくれれば撤兵する用意があった。

ちなみに、石油不足が当時の日本人をどれだけ悩ませていたかというと、こんな逸話がある。 

日本海軍を代表する知性の一人、山本五十六が海軍次官のときのこと。

海水から石油を生み出す方法を発明したというインチキ話に、彼が引っかかってしまったというのである。

ことほど左様に石油の問題は、戦前の人間の平衡感覚を麻痺させてしまうものだった。

いくら立派な軍艦や戦闘機をつくろうが、石油がなければタダの鉄の塊でしかない。

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