文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

あなたの名前は世に知られるところとなり、「勇気ある女性」と称賛され、野党政治家や一定勢力からの支援も獲得した

2017年11月20日 11時06分41秒 | 日記

以下は前章の続きである。

あなたは被害者じゃない 

あなたが「ブラックボックス」だと思っていることの多くは、あなたの脳内で起きた「ブラックアウト」というありふれた現象に過ぎない。

そしてあなたの勘違いと思い込みが、行政と司法によって粛々と退けられただけのことです。 

あなたの主張を背負って裁判を戦える検事などいないから不起訴となり、一般国民からなる検察審査会も、当然それを支持した。 

一方、あなたは自分が間違っている可能性を知りながら、記者会見を開いた。

この会見であなたは多くのものを得た。

あなたの名前は世に知られるところとなり、「勇気ある女性」と称賛され、野党政治家や一定勢力からの支援も獲得した。 

会見で得たものがもう一つ。

あなたは大手出版社から単行本を出されたそうですね。

その本の宣伝文句に、「この本を読んで、あなたも想像してほしい。いつ、どこで、私に起こったことが、あなたに、あるいはあなたの大切な人に降りかかってくるか、誰にも予測はできないのだ」とある。 私は、今後あなたと飲食するすべての男性に同じメッセージを送る。全く事実と異なる主張でメディアとネットでリンチに遭い、社会的に深刻なダメージを負った私は、あなたが民事訴訟に打って出た以上、徹底的に闘う。

痴漢の冤罪被害のように、「性犯罪被害に遭いました」と偽りの記者会見をすれば大きな利得を得る社会は問違っていると考えるからです。 

そして何より、性暴力の被害者ではないあなたが、自分でもそうではないと密かに知りながら、表向き性犯罪被害者を標榜して生きることは、本当の性犯罪被害者のみならず、他ならぬあなた自身を貶めることになる。

大変残念なことです。


どういう思惑と連携があったかは知りませんが、複数の野党の国会議員や支援者があなたを支援し、私を罵倒し続けた

2017年11月20日 11時04分23秒 | 日記

以下は前章の続きである。

未だに続く攻撃 

結局、今回の出来事は、突き詰めれば「飲みすぎたあなたが、自分のしたことを忘れてしまった」というだけの極めてシンプルな、よくある些事でした。

もちろん、権力の不正や政治的主張とは全く無関係でした。 

しかし「犯罪事実がなかった」という事実を認められないあなたが、「薬を盛られた」という妄想を起点として、犯罪があったとするストーリーを創作し、自ら作り上げた虚構を信じ込んだために、「逮捕され起訴され有罪判決を受けるべき事案が権力にもみ消された」と主張するに至った。 

そして、どういう思惑と連携があったかは知りませんが、複数の野党の国会議員や支援者があなたを支援し、私を罵倒し続けた。

そして私に対する攻撃は、未だに続いています。 

万が一、あなたの主張どおり、裁かれるべき犯罪が不透明な政治力によってもみ消されたり不問に付されたのであれば、それは大変な問題です。 

しかも今回あなたは、まったく別個に機能した「警察」「検察」「検察審査会」のすべてが、それぞれに政治的に歪められたという、とんでもないことを主張しているのです。

非常に重要なことを主張するのですから、「上からの力を感じた」「事件が消えてしまう」「ブラックボックス」というような抽象的な、あるいは情緒的な表現でなく、具体的に問題点を指摘して下さい。 

私を犯罪者に仕立て上げて刑事罰に処すというあなたの企てが最終的に失敗に終わってなお、不正があったと言うのであれば、「警察」「検察」「検察審査会」それぞれについて、何か起きたのか。

それを具体的に示すのはあなたの責任です。

この稿続く、


そして送り主のプロフィールを見ると、「共謀罪反対」「反原発」「九条の会」「外国人参政権を推進する会」といった組織

2017年11月20日 10時58分22秒 | 日記

以下は前章の続きである。

有田芳生氏のツイート 

最後に、どうしても指摘しなければならないことがあります。

あなたは記者会見で、「上からの大きなパワーを感じました」という抽象的な表現で、政治の介入について匂わせました。

しかし、実際に政治家を味方につけて利用していたのはあなたではありませんか? 

昨年七月に検察の不起訴処分が決まったあとも、あなたとあなたの協力者が「私に性的暴行を受けた」と吹聴し、週刊誌やテレビ局にネタとして売り歩いているという情報は、私の耳にも入っていました。

しかし、あなたの主張がもともと事実ではないので、私は気にしていませんでした。 

しかし、五月中旬に『週刊新潮』が記事を載せた頃から、なぜか複数の野党政治家があなたの側に立った発信を始めるようになりました。

まず、民進党の参議院議員、有田芳生氏が、あなたの会見の三日前の五月二十六日、「来週、この事件をめぐって新たな動きがあるようです」と会見を予告するようなツイートをし、それに対してあなたはいいね」を押しています。

なぜ、野党政治家があなたの会見の予定を事前に知っていたのか。

あなたが伝えたのですか? 

政治とは縁のなかったあなたは、いつからこうした政治家と交友を持つようになったのでしょうか? 

有田氏はその後何度も、あなたの主張を検証もしないまますべて事実とし、私を犯罪者扱いするツィートやリツィートを繰り返しました。 

同じ民進党の衆議院議員だった井出庸生氏や柚木道義氏も、国会の委員会質疑であなたの記者会見について触れました。

そして柚木氏は私の著書を掲げ、私を犯罪者と断定したうえで質問を繰り返しました。 

そして不思議なことに、あなたの記者会見と呼応した野党政治家の動きと全く同じタイミングで、私の所に大量の誹謗中傷のメッセージが寄せられるようになりました。 

「首つって死ね」

「家族もまとめて心中しろ」 

Eメール、ツイッター、フェイスブックなど、ありとあらゆる電子通信手段を使ったこうしたメールは、多い時は一日に百通を超えました。

私のみならず、私の家族や知人にまで、凄惨なメッセージが送り続けられました。 

そして送り主のプロフィールを見ると、「共謀罪反対」「反原発」「九条の会」「外国人参政権を推進する会」といった組織のメンバーか、その主張に賛同する人がほとんどでした。

あなたは五月の記者会見で、「共謀罪よりも強姦罪改正を優先して審議してほしい」と主張しました。

私に大量の陰惨な誹謗中傷を送り付ける方々の多くも、「テロ等準備罪」を「共謀罪」と呼び、廃案を強く求めています。

これはまったくの偶然なのでしょうか?

この稿続く。


解任されるとメールが一変 

2017年11月20日 10時55分53秒 | 日記

以下は前章の続きである。

解任されるとメールが一変 

しかし、TBS報道局幹部はいろいろな理由をつけてなかなか放送しない。

数ヵ月にわたる交渉の末、二〇一五年二月、TBSは納得できる理由も示さないまま、「放送しない」との最終決定を伝えてきました。

私としては、伝えるべきニュースを明確な理由も示さずに封印しようとする会社の決定に承服できず、やむなく『週刊文春』に寄稿という形で取材成果を発表しました。 

これがTBSの内規に触れるということで、会社の査問を受けるために一時帰国を命じられていたのです。

この経緯と、私が何らかの処分を受ける可能性があるということは、あなたにも伝えていましたね。 

私がワシントンに戻ってあなたからビザに関する問い合わせを受けたあと、四月中旬頃から私に厳しい処分が出そうだという噂が広まり始め、その噂どおり、結局、私はTBSワシントン支局長を解任され、日本への帰国を命じられた。

そして、TBSワシントン支局でインターンをしたいあなたの希望を叶えることができなくなりました。 

あなたが「私から性暴力の被害を受けた」と言い出したのも、なぜかその時期です。

「意識のない私をホテルに連れ込み云々」といったメールを初めて受信したのが、四月十八日のことです。

それ以降、あなたからは大量の敵対的な攻撃、罵倒、返信が遅いという非難など、メールのニュアンスが一変しました。

最初の穏便なメールを送ってから二週間の間に、あなたに何かあったのでしょうか? 

その後、私かTBSを辞め、本を出版し、テレビに出演するようになったことについて、あなたは記者会見での配布資料にこう書いています。 

「山口氏が権力側で大きな声を発信し続けている姿を見たときには、胸が締め付けられました」

「権力側で大きな声を発信し続けている」との断定は、あなたがジャーナリストを名乗るのであれば、内容を説明する義務を負うでしょう。 

不起訴処分が出てから十ヵ月も放置した末に、私がメディアに露出するようになってから改めて記者会見を行い、検察審査会に不服申請をしたのはなぜか。

私には、あなたの強い自意識が、自分が被害者であるという思い込みを生み育て、その後に起きた落胆や怒りが私への憎悪を極大化し、いまでは自分の記憶まで歪めてしまっているのではないか。

そう思えてならないのです。

この稿続く。


あなたの強い要望がきっかけとなって、問題となった恵比寿での会食がセットされました。

2017年11月20日 10時54分21秒 | 日記

以下は前章の続きである。

何度も送られてくるメール 

その後も私からあなたに連絡を取ることはありませんでしたが、一四年九月になって、またあなたから連絡がきました。 

「(前略)現在絶賛就活中なのですが、もしも現在(TBSワシントン支局で)空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。宜しくお願いします!東京にお戻りの際はぜひお会い出来たらうれしいです」 「早速のご返信ありがとうございます!本気です!プロデューサーのポジションに応募させていただきたいです。ぜひとも検討していただけませんでしょうか?よろしくお願いします!」 

「どんな形であれ、ジャーナリズムのお仕事に携われるなら雇用形態は問いません。どうぞよろしくお願いします!。」 

また、!マークのたくさんついたメールが何度も送られてきました。

あなたの強い要望がきっかけとなって、問題となった恵比寿での会食がセットされました。

あなたが元来、エモーショナルなメールを打つタイプだとしても、一連のメールを見ればワシントンで仕事をしたいという熱情は並大抵ではなかったことは明らかですね。 

一方、ワシントン支局長を務めていた私があの時、一時帰国したのは、前の月に『週刊文春』に寄稿した「韓国軍にベトナム人慰安婦がいた!」について、会社の賞罰委員会から呼び出されたからでした。 

この寄稿は、私がアメリカの国立公文書館で発見した公文書に関するものでした。

ベトナム戦争当時、韓国軍兵土用の慰安施設が当時のサイゴン市内にあったことを示す公文書を見つけたので、私は事実関係の検証や関係者へのインタビューを重ね、TBSのニュース番組で放送するために、数ヵ月かけて取材をまとめ上げました。

この稿続く。


私がTBSのワシントン支局長であることを知ると、あなたは途端に、「ジャーナリズムの仕事がしたい」と非常に熱心に

2017年11月20日 10時41分35秒 | 日記

以下は前章の続きである。

ワシントンでの仕事への強い執着

私があなたに初めて会った時、あなたはキャバクラ嬢でしたね。

二〇一三年九月、国連総会の取材でニューヨークに滞在していた時に、知人の記者に連れられて行った日本人相手のキャバクラで、キャバクラ嬢として私の隣に座ったのがあなたでした。 

私がTBSのワシントン支局長であることを知ると、あなたは途端に、「ジャーナリズムの仕事がしたい」と非常に熱心に訴えました。

そして、ニューヨークの日本のテレビ局を紹介してほしいと何度も繰り返しました。

その執拗な要求は、少したじろぐほどだったのをよく覚えています。 

その後も、あなたは自分の願望を実現するため、私に繰り返しメールを送り付けています。

そのうちの一部を抜粋します。 

「(前略)ぜひTBSのニューヨーク支局にてインターンをさせていただきたく連絡差し上げました。ご検討、お力添えしていただけないでしょうか? よろしくお願いします」 

「たびたびのメールすみません。もしインターン採用の可能性があるのであれば、できたら今週中に面接していただけたら幸いです」

インターン希望者が面接日時を指定してくる異常性にたじろぎ、当時TBSニューヨーク支局ではインターンを募集していないという事実を伝えました。

その後も、TBS以外の日本のテレビ局を紹介してほしいという、あなたの要請は続きました。 

結局、あなたは私の紹介で日本テレビのニューヨーク支局でインターンをすることが決まりましたね。

採用が決まった時、あなたは下記のメールを送ってきました。 

「今日本テレビの○○さんからお電話いただいて採用との報告をいただきましたり‥本当に本当にありがとうございます!全力でインターン頑張ります。(中略)このご恩は一生忘れません!!‥ありがとうございます!」 

一連のメールは常にあなたから来て、私はそれに返信する形でしたね。

そしてキャバクラで出会ったあと、あなたに会ったのは、昼間に某支局長を紹介した一回だけです。

それ以外、私はあなたを一度も食事に誘ったり、誘惑したりしたことがないことは認めますね?

この稿続く。


「薬物を盛られてレイプの被害に遭った」と思っている人ならば、絶対にしたはずの行動をあなたはしなかった。

2017年11月20日 10時37分10秒 | 日記

以下は前章の続きである。

当時と認識が違う証拠 

そしてもう一つ。

「薬物を盛られてレイプの被害に遭った」と思っている人ならば、絶対にしたはずの行動をあなたはしなかった。

それは病院での検査内容にかかわることです。 

あなたは、ホテルを出て数時間後に婦人科に行ったと証言しているが、そこでどんな検査を受けましたか? 

妊娠していないかどうかだけを検査し、ピルをもらったと言っている。

ホテルの部屋での、英語の独り言の内容と符合します。 

病院やその後、連絡したNGOの対応に不満を述べてはいるか、どう言い訳しても、あなたは結果として血液検査を受けなかった。

あの段階では、「デートレイプドラッグを飲まされてレイプされた」とは思っていなかったからではありませんか? 

もしあなたが、実は血液検査を受け、その結果を持っているなら、ぜひそれを提出してほしい。

「デートレイプドラッグ」の成分は出ていましたか? 

出るはずがない。

そんなものは誰も使っていないからです。

検査結果さえあれば、「薬を盛られて抗拒不能な状態にされた」というあなたの主張は根底から崩れることになります。

結局のところ、あなたがいま「薬を盛られてレイプされた」と思い込んでいるのであれば、それはあの朝からそう思っていたのではなく、あとから時間をかけて自ら思い込んでしまったということになります。

違いますか? 

それを示すもう一つの物証がある。

それは、私のTシャツを着て部屋を出ていった詩織氏を見送ったあと、ワシントン到着後の四月六日夜に受け取ったあなたからのメールです。 

「山口さん、お疲れ様です。無事ワシントンへ戻られましたでしょうか? VISAのことについてどのような対応を検討していただいているのか案を教えていただけると幸いです。              伊藤」 

これが、被害者がレイプ犯に送る文面でしょうか? 

私をレイプ犯と思い込んでいるのであれば、最初のメールで一切そのことに言及しなかったのはなぜですか? 

事案から二年以上過ぎてから記者会見まで開いて、「薬を盛られてレイプされた」と訴えたあなたとは、当時は認識が違っていたからではありませんか?

そして、このメールに関してもう一つ、あなたの悪意を指摘しなければならない。

あなたはこれまでに、週刊誌などに対して、私とのメールのやり取りを部分的に公表していますが、このメールはあえて伏せている。

それはなぜですか? 

都合が悪いと思っているからですか? 

それならば、私を犯罪者に仕立てるという目的において「都合のいいメール」と「都合の悪いメール」があるということになる。

全てのメールが時系列で明らかになれば、私が何を言いたいかわかってもらえるでしょう。

私の主張に矛盾があるというなら、ぜひ指摘してほしい。 

なぜ「犯罪が行われなかった可能性」を否定できないのに、あなたの心中では長い時間をかけて断定的な被害者感情と私への憎悪が醸成されたのか。

そして、都合のいい事実だけを提示するという操作まで行って、私を犯罪者に仕立て上げようとしたのか。

本当のところは、あなたにしかわからないことだ。

今後の民事訴訟のなかで明らかにされていくことを期待します。

しかし、ここまでわかっている事実関係から、一つの可能性を類推することはできます。

この稿続く。


不都合なTシャツの存在 

2017年11月20日 10時33分51秒 | 日記

以下は前章の続きである。

不都合なTシャツの存在 

しかし、もしあなたが朝の段階で私にレイプされたと思っていたのであれば、絶対にしないはずの行動をし、絶対にしたはずの行動をしていない。

まず、絶対にしないはずの行動について説明しましょう。 

朝起きてトイレから戻ってきたあなたは、浴室に干されていたブラウスを手に、「ブラウスが少し生乾きなんだけど、Tシャツみたいなものをお借りできませんか」 

あなたのブラウスは化繊の薄手のもので、朝までに相当程度乾いていたため、濡れて着用できない状況ではないように見えました。

しかし、私としては別に断る理由もなかったので、パッキング途中のスーツケースを指し、「そのなかの、好きなものを選んで着ていっていいですよ」と言いましたね。

あなたはスーツケースから、私のTシャツのうちの一つを選び、その場で素肌に身に着けました。

覚えていないとは言わせません。

レイプの被害に遭ったと思っている女性が、まさにレイプされた翌朝、レイプ犯のTシャツを地肌に進んで身に着けるようなことがあるのでしょうか? 

私はこのTシャツの顛末についても、捜査員に伝えました。

そして、できれば返してほしいとお願いした。

しかし捜査員は、「いまはまだ捜査の途中だから、物品の返却についてはもう少しあとで考えましょう」と言われました。

結局、私はそのTシャツを未だに返してもらっていません。

そのTシャツの存在を認めると、自分の主張の辻褄が合わなくなるからですか? 

あなたは記者会見で、自分が受けたと主張する「被害」について、「レイプという行為は私を内側から殺しました。レイプは魂の殺人です」とまで表現しました。

そこまで言うのであれば、いまのあなたは、私のTシャツを素肌に身に着けることなど、おぞましくて決してできないでしょう。 

それならば、「あの朝のあなた」と「いまのあなた」の感情は、全く種類が異なっていることは明らかです。

すなわち、あなたの強い被害者意識は最初からあったのではなく、あとから時間をかけて醸成されたものだということになります。

この稿続く。


あなたは記者会見で、「私はレイプされました」「内側から殺されました」「レイプは魂の殺人です」と、非常にエモーショナルに

2017年11月20日 10時31分14秒 | 日記

以下は前章の続きである。

あとから作られた「魂の殺人」

ここまでは、「~に違いない」というあなた特有の思考パターンから、私を犯罪者と思い込むに至った流れを類推しました。 

しかしこれから述べることは、アルコールという外的要因によって起きた、いわば不可抗力的なものではありません。

事後、あなたの心の内部で時間の経過とともに深まっていった、不可解な「後付けの被害者意識」についてです。 

あなたは記者会見で、「私はレイプされました」「内側から殺されました」「レイプは魂の殺人です」と、非常にエモーショナルに訴えた。

しかし、その激しい怒りと憎悪は、最初から一貫したものではなかったことを証明します。

それは、事後のあなたの行動と発言を精査することによって、はっきりと浮かび上がります。 

あなたは「給水タンクに寄りかかってから朝まで意識がなかった」という前提の下で、自分がレイプされたと朝の段階で確信し、口論の末に逃げるように部屋を出たと主張している。

しかし、あなたの翌朝の行動は、明らかにあなたの主張と矛盾しています。

まずは翌朝のあなたの様子について、私の覚えている限り記述します。 

一度未明に起きたあと、再び眠りに落ちたあなたは、朝になってもう一度起きた。

そして、私とごく普通の会話をし、ごく普通にホテルの部屋を出ていった。

途中、一回だけ英語で少し大きな声を出しました。 

「I fucked without contraceptives」(避妊しないでやっちゃったわ) 

急に英語で大声を出し、しかもfuckedというあまり上品でない単語を使ったので、私は違和感を覚えましたが、あなたがすぐに日本語に戻ったので、特に気にしませんでした。

日本語の会話は、通常の音量で平穏な口調で、その日の予定や今後の連絡の取り方など、差し障りのない雑談でした。

「口論の末逃げ帰った」というあなたの主張は、事実とかけ離れています。

この稿続く。


③ 詩織氏特有の性質について

2017年11月20日 10時27分53秒 | 日記

以下は前章の続きである。

③ 詩織氏特有の性質について

捜査員が示した可能性は、簡単に言えば「飲みすぎて記憶が飛んでしまった」という、酒飲みにとってはよくあるありふれた話です。 

しかし、しかしです。

私と同じく、あなたも捜査員からブラックアウトの可能性について説明を受けたはずだ。

そして、あなたは記憶がないからこそ、「ブラックアウトではなかった」と断言することは絶対にできない。 

しかも、あの夜は人生で初めて自分の酒量の限度を超えて飲んでしまったのだから、なおさらです。

それまでの人生でアルコール性健忘の経験がなかったからといって、その現象が自分には絶対に起こりえないと断定するのは、少し独り善がりが過ぎませんか? 

そして、「自分が飲みすぎたはずはない」という無理な論理を補強するために、根拠もないのに「デートレイプドラッグ」などという違法薬物の話を思いついたのではありませんか? 

そこで、私が指摘せざるを得ないのが、あなた特有の思考傾向です。

たとえば、あなたは朝起きてテーブルの上に私のパソコンがあるのを見て、咄嗟に「盗撮されたに違いない」と思ったと述べていますね。

そしてそれが、警察が強制捜査に着手するきっかけになったとも言っています。 

私のような仕事をしている人間は、例外なくパソコンを使っている。部屋にパソコンがあるからといって、自分が盗撮されたと思い込むというのは、あまり普通の思考回路ではない。

実際、そのパソコンは警察に提出され、盗撮映像など一切出てきませんでした。

当たり前です。

私は盗撮などしていないからです。 

それから、あなたは「独自調査の結果、得られた新しい証拠を検察審査会に提出した」とも述べました。

そこで例示したのがタクシー運転手の証言でした。

しかし警察は、その夕クシー運転手から早い段階で聴取を行っていました。

その証言に基づいて、私は捜査員から何度も質問されている。

そのことはあなたも知っている。

その証言も踏まえた捜査が行われ、検察官は不起訴という判断を下したのです。 

「自分は酒に強いから薬物を盛られたに違いない」 

「ブラックアウトは、自分には起こり得ない」 

「パソコンがあるなら盗撮されたに違いない」 

「自分は初めて聞いたから、新証拠だ」 

あなたの思考パターンには、まず強い自意識があって、自分を被害者、私を悪意ある犯罪者と思い込むことによって、全ての事象をそのストーリーにはめ込もうとしているのではないか。

その結果、冷静な判断ができなくなり、結果として事実ではないことや根拠のないことを、自ら信じ込んでしまっているのではないか。

そう考えざるを得ないのです。

この稿続く。


あなたの供述は何度聞いても詳細で矛盾がない。他方、詩織さんは朝まで記憶がなかったと言っている。

2017年11月20日 10時23分45秒 | 日記

以下は前章の続きである。

唯一の客観的事実 

もうひとつ強調したいのは、トイレから戻ったあとのあなたは、立ち居振る舞いもしゃべり方も正常で、すっかり酔いから醒めたように見えたということです。

それまでに複数回にわたって大量に嘔吐したあと熟睡したので、それで楽になったのかなと思いました。

その後しばらくして、あなたはまた眠りに落ちました。

要するに、あなたは「朝まで意識がなかった」のでは決してなく、未明の時間に自ら起き、大人の女性として行動し、そしてまた眠ったのです。 

あなたはこのことを覚えていないのかもしれない。

あるいは覚えていたが忘れてしまったのかもしれない。

あるいは覚えているのに黙っているのかもしれない。

それは私にはわからない。

密室での出来事ですから、誰も証言してくれる人はいない。 

しかし、一つだけ客観的な事実を示すことができます。

私は一時帰国の期間中、一度もホテルの冷蔵庫の飲み物を消費していません。

室内のミニバーの飲料はどれも高価で、好みのものもなかったので、飲み物はコンビニで買って持ち込んでいました。

だから、七日間の滞在で、唯一の冷蔵庫の出費こそが、あなたが飲んだミネラルウォーターだったのです。 

このことは、ホテルの領収書によって簡単に証明できます。

あなたは、未明に自分で起きて、トイレに行ったあと、自ら冷蔵庫を開け、自分の力でペットボトルのふたを開け、飲んだ。

これはあなたの「朝まで全く意識がなかった」という主張とは完全に矛盾します。 

その後、あなたが被害届を出して、私は警察の聴取に全面的に協力しました。

そのなかで、深夜のあなたの覚醒と再睡眠について何度も質問されました。

ペットボトルのことも含め、私は覚えていることを繰り返し詳細に話しました。

おそらく捜査員は私から聞いたことを踏まえてあなたに確認し、その答えを踏まえてまた私に聞き直すということを繰り返したのでしょう。

何回か聴取が繰り返されたあと、捜査員は私にこう言いました。 

「あなたの供述は何度聞いても詳細で矛盾がない。他方、詩織さんは朝まで記憶がなかったと言っている。双方の主張は一見矛盾しているようだが、二人ともウソをついていない可能性が一つある。それは『ブラックアウト』だ」 

英語でブラックアウトと言えば、真っ先に浮かぶのは停電です。

しかし、捜査員の言うブラックアウトは違いました。

アルコールの影響で、記憶の一部または全部が欠落してしまう現象のことをいうらしい。

たしかに、酒を飲みすぎてどうやって家に帰ったか覚えていないという話は珍しいものではありませんね。

自力で歩き、自分でカギを開け、部屋まで辿り着いて寝たが、ただその経過の記憶だけがすっぽりと抜け落ちている。 

それでも、最初に捜査員にブラックアウトの可能性を指摘された時には、私はにわかには信じられませんでした。

というのは、トイレから戻って再び眠るまでのあなたの行動は所作も会話も令く正常で、のちに記憶を失うような泥酔した状態とは到底思えなかったからです。

そのことも捜査員に指摘しました。 

しかし、医学的に「アルコール性健忘」といわれるこの現象は、アルコールの過剰摂取によって、脳内で記憶を司る「海馬」という組織の機能だけが低下することによって起きるため、傍から見ると当人の行動は、まったく酔っていないように見えるといいます。

普通に歩き、しゃべり、飲食をしているが、その状況を記憶として脳に保存することだけができない。

もし当夜、そういう状況にあったのであれば、「朝まで記憶がなかった」とあなたが主張したとしても、辻褄が合うのです。

この稿続く。


あなたの行動や態度を詳述することは、あなたを傷つけることになるからです。

2017年11月20日 10時19分23秒 | 日記

以下は前章の続きである。

吐き散らかしを謝罪 

部屋に入ってどのくらい時間が経ったのか。 

私がまどろんでいると、あなたが突然起き出して、トイレに行きました。

ほどなくトイレが流れる音がして、下着姿のあなたが戻ってきました。 

「喉が渇いたのですが、飲み物をもらってもいいですか?」と言って、あなたがホテルの冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、自分でキャップをひねって開けて直接飲みました。

下着姿であることを全く気にしていないのには少し驚きましたが、外国生活が長いせいかなと類推したのを覚えています。 

そして、ペットボトルの水を何度かごくごくと飲んだあなたは、私が横たわっているベッドに近寄ってきて、ペットボトルをベッドサイドのテーブルに置くと、急に床に跪いて、部屋中に吐き散らかしたことについて謝り始めました。

面食らった私は、ひとまずいままであなたが寝ていたベッドに戻るよう促しました。

ここから先、何か起きたかは、敢えて触れないこととします。

あなたの行動や態度を詳述することは、あなたを傷つけることになるからです。

はっきり言えるのは、私はあの日、あなたに薬物を飲ませたり、いやがるあなたを部屋に連れ込んだりしなかったのと同様に、部屋のなかでもあなたの意思に反する行動は一切していないということです。

もし、あなたが覚えていることがあり、自分で差し支えないと考えるなら遠慮なく言って下さい。

この稿続く。


あまりの痴態に怒りが 

2017年11月20日 10時16分21秒 | 日記

以下は前章の続きである。

あまりの痴態に怒りが 

私は翌朝、アメリカに帰ることになっていたので、パッキング前の荷物を窓際にまとめて置いていましたが、その上にも吐瀉物が飛び散りました。

自分の荷物を汚されて少なからず驚いていると、あなたは今度は

踵を返して、無言でトイレに駆け込みました。

あなたの吐瀉物をタオルで拭いておりますと、トイレのなかから嘔吐する大きな音が二度しました。 

正直に言って、本当に迷惑でした。

やらなきゃならない仕事を抱えて、翌日の移動のためにパッキングもしなければならないのに、荷物をゲロまみれにされたうえにトイレを占領されている。

しかし、早く済ませなければならない作業が複数あったので、私はやむなくパソコンに向かいました。 

仕事が一段落してもあなたがトイレから出てこないので、私は心配になってドアをノックしました。

すると、なかからかすかな声が聞こえたのでドアノブを回すと、ドアは施錠されていなかったため、ドアを開けてなかを見ると、あなたは尻もちをついて、トイレとバスタブの間に座り込んでいました。

ブラウスとスラックスは、大量の吐瀉物で汚れていました。 

私は吐瀉物が苦手なので自分も吐きそうになりましたが、このまま放置すると喉に物を詰まらせて事故を起こす可能性もあったので、やむなくなかに入って吐瀉物をタオルで拭い、あなたを起こそうと努力しました。

あなたは謝罪ともうめき声ともつかない声を上げながら、なんとか自ら起き上がりました。

そしてゲロまみれのブラウスを脱ぎ、部屋に戻るとベッドに倒れ込み、そのまま寝てしまったのです。 

私はあなたのあまりの痴態に怒り呆れましたが、翌日着るものがないとかわいそうだと思い、トイレに放置されたあなたのブラウスのゲロを拭って浴室に干しました。

また、バスルームの床面もゲロまみれだったので、シャワーで洗い流すなどして部屋に戻ると、あなたはいびきをかいて寝ていました。 部屋はツインで、シングルベッドが二つありました。

前日まで私が寝ていたベッドはあなたに占領され、もう一つのベッドは、ベッドメイキングを壊さないままパッキング前の衣類などを並べていました。

私が全ての仕事を終えても、あなたは相変わらずいびきをかいて眠りこけていたので、私は荷物置き場にしていたベッドの、わずかに空いたスペースに身を横たえました。

この稿続く。


私はあなたを抱えて、どうやって百メートルも移動したというのでしょうか? 

2017年11月20日 10時14分30秒 | 日記

以下は前章の続きである。

自力で部屋まで歩く 

あなたはタクシー運転手の証言を元に、「『駅で降ろしてください』と言ったのにホテルに連れて行かれた。

だからその段階で犯意があったのだ」というストーリーを作ろうとしているが、とんでもないことです。

そもそもあなたは、「寿司店のトイレ以降、記憶がない」と主張しています。

あなたが相当程度酔っていたことは、あなたも認めているのです。

実際、あなたはそのタクシーのなかで嘔吐したではありませんか。

嘔吐し、朦朧とした泥酔者が「駅で降ろしてください」と言ったからといって、本当に駅に放置すべきだと思いますか? 

私が宿泊していた白金高輪のシェラトン都ホテルに到着すると、私は泥酔しているあなたがタクシーから降りるのを手伝いました。

あなたはタクシーのなかで嘔吐したこともあって、傍目には少し回復したように見えました。

そして、千鳥足ではありますが、自分の足で歩きました。 

このホテルでの移動について、あなたは「意識のない状態で部屋に連れ込まれた」と主張していますが、それはあなたが何と言おうと物理的に全く不可能です。

ホテルの一階ロビーは、車寄せからエレベーターホールまで百メートルほどあります。

もしあなたの主張どおり、全く意識がない状態だったとしたら、私はあなたを抱えて、どうやって百メートルも移動したというのでしょうか? 

衆人環視のなか、正体不明の大人の女性を荷物のように背負ったり、引きずって歩いたりしたとでもいうのでしょうか? 

あのホテルは、車寄せから入り囗を入ると、まずドアマンや荷物係が待機しており、正面には二十四時まで営業している大規模なラウンジ、そして右手に曲がるとホテルフロントがあり、レセプションの人やコンシェルジェ、案内係がズラリと並んでいます。

意識を失っている、あるいは意に反して無理矢理移動させられている女性がいたとして、一流ホテルの訓練された接客のプロたち全員が、それを見逃すということがありうるでしょうか? 

しかも、四月三日は金曜日で、口ビー階では多くの宿泊客やレストランの利用客が往来していました。

あなたの主張がいかにありえないかは、金曜日の夜十一時に、都ホテルに行ってみればすぐにわかります。 

実際のあなたは、二つのカバンを自分で持って、自分の足でヨタヨタと歩いたのです。

もちろん、千鳥足ではありましたから、私はあなたが転ばないように注意はしましたが、移動を無理強いしたり、あるいは担いだり引きずったりは一切していません。

防犯カメラに映っているのも、「意識のないあなた」ではなく、「酔っぱらっているけれども何とか自力で歩けるあなた」です。 

要するにあなたは、犯罪行為が行われたという主張の根幹をなす「意識のない状態が朝まで続いた」という認識の一環として、「ホテル到着時も意識がなかった」との立場をとっていますが、あなたの主張は物理的にありえないのです。 

私の部屋がある階でエレベーターを降りたあとも、あなたは自分の足で普通に歩きました。

私が部屋の鍵を開けると、あなたは私を押しのけて先に部屋のなかに入り、小走りに窓際に向かいました。

そして、いきなり嘔吐しました。

この稿続く。


あなたは自分のショルダーバッグに加えて、他のお客さんのカバンも持って出てしまったことが、あとになってわかっています

2017年11月20日 10時13分07秒 | 日記

以下は前章の続きである。

ブラックアウト (アルコール性健忘)

繰り返しますが、あなたはいかなる薬物も混入されていません。

ただ、飲みすぎただけです。

その一方で、あなたは記者会見で「私は酒に強く、泥酔したり酔いつぶれたりしたことはない」と主張しました。

ということは、あのように泥酔してしまったのは人生で初めての経験ということになりますね。 

それならば、あなたは酒の過剰摂取の影響下で、自分がどう行動するか、そして、その行動をどこまで記憶しているか、経験がないから類推できない。

これが、今回の問題の核心部分です。

寿司屋でトイレに入ったあなたは、長い間出てこなかった。

心配になった店の方に促されて、ようやく出てきたあなたは、見るからに酔っぱらっていました。

驚いた私は、やむなく急いで会計を済ませました。 

店を出たのは二十二時半から二十三時頃だったと思います。

店を出る段階で、あなたは足元が覚束なかった。

そして、店の入り口左手にあった荷物置きの棚から、あなたは自分のショルダーバッグに加えて、他のお客さんのカバンも持って出てしまったことが、あとになってわかっています。

誰が見ても、一人で電車に乗って帰すことは困難な状態でした。 

しかし、私は当時、TBS報道局のワシントン支局長を務めていたので、ワシントン時間の午前中、すなわち日本時間の二十三時過ぎまでに済ませなければならない作業(メール確認やパソコンでの調査・連絡)を複数抱えていました。

神奈川県に住んでいるあなたを送っていったら作業が時間内に終わらない。

しかし、あなたは自力では帰れそうにない。

私はやむなく、当時逗留していたホテルで休んで酔いを醒ましてもらい、自分の作業を終えてから送って帰るしかないと判断しました。

この稿続く。