太陽光発電道楽人のブログ

太陽光発電に30年余り携わり、今は個人で太陽光発電所を運営しています。
ブログでは太陽光発電の技術面を中心に述べます。

追加の過積載にどう対応するか

2017-02-13 19:23:39 | 元太陽光発電技術屋の独り言

太陽光発電の過積載はこの世界では良く知られた手法です。トラックの過積載と異なって別に法律違反しているのではないのですが、「過積載」と言う言葉はあまり良い印象を与えないので嫌いです。

 

要するに過積載とは電力会社につなぐパワコンの出力は抑えておいて、そのバックで太陽光パネルを大量(パワコンの出力以上)につなぎ、天気の良い時の出力はパワコンで制限されますが、天気の悪い時でも十分に出力できるようにする方法です。

 

こう書くと良い方法のように思えますね。実際、私はそう思っています。

 

ただ最近はちょっと様相が異なってきました。

 

既に設置した太陽光発電所のパネルだけを追加設置し、出力を稼ぐという方法に応用され始めました。パネルが安くなってきたため、少々効率の悪い設置をしても出力が増える効果で得になることが多くなり、追加でパネルを過積載設置するところが増えて来たそうです。

 

一見、「賢い」やり方に思えますが、「ずるい」やり方とも言えますね。

 

この「追加過積載」の問題点は、パネル追加後の電気の売電価格に昔のパネルが高かった時の価格がそのまま使えるので得になるというところにあります。これは今の制度を利用した「ずるい」方法ですね。このため経産省は「追加過積載」にどう対応するか検討することになりました(太陽光、認定後の「過積載」対処へ)。

 

追加分だけの売電価格を低くできれば良いのですが、電気を分離できないので簡単ではありません。「追加過積載」をやらせないつもりなら、追加後の全出力の売電価格を低くしてしまうことになるでしょう。それでも良いと思いますが、納得しない人も出てくるでしょう。

 

経産省はどういう答えを出してくるでしょうね。

 

「過積載」ついてはもう少し取り上げたいと思っていますので、明日に続きます。

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3 コメント

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Unknown (まっくんち)
2017-02-13 21:54:31
ズル賢い増設ですよね。
パネルコストが下がってから増設して利益率を高める手段として反対意見が多く出たのでしょう。

「検討する規制案では、認定後に増設した太陽光パネルについて、増設時点の安い買い取り価格を適用。既存設備との割合に応じて、価格を引き下げる。今夏の制度改正を目指す。」
とあるので、増設比率で価格適用と考えているようですね。

既に増設した案件にどうするかが問題。後だし改正では、反発も多いでしょう。ただ、既に増設しているのに増設届も出さない悪質設備には適用すべきだと思います。
Unknown (かめ)
2017-02-14 09:36:46
6年程前から太陽光業界に従事する者です。当時からこの話しはでてたので、この問題にどう決着つくのか気になります。

しかし、制度上の不備ですよね。今となっては「何故もっと早い段階で議論がなされなかったのか」と思います。
コメント有難うございます (太陽光発電道楽人)
2017-02-14 13:09:01
FIT導入時にも過積載は想定していたかもしれませんが、初めの頃は設備利用率を甘く見すぎていたと思いますね。このためにパネル価格の低下以上の利益が出てしまう構造になっています。
設備利用率は見直されつつあるようですが、さすがに追加の過積載は想定していなかったのではないでしょうか。面倒でもきちんと対応しなければならないでしょうね。

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