不思議なこと

ルンさんが亡くなって今日で３日目。

リビングには、まだルンさんが暮らしていたケージが
置かれています。中のものはルンさんが亡くなったその日に
すべて掃除をしたのでピカピカの状態です。
主を失った家というのは、本当に淋しいものです。
回し車を見れば、それを回していた在りし日のルンさんが
思い出され、ルンさんのために大量購入していた
ごはんや牧草を見れば、切なくなるしの繰り返しです。

そんな日常の中で、不思議だなと思ったことが
あったので、忘れないうちに書いておこうと思います。

ルンさんが亡くなった日曜日、
生前意外と仲のよかった犬のマーチに
最後のお別れをさせようとしました。
ところが、名前を呼んでもマーチは
ルンさんの亡骸の近くにやってこないんです。

マーチといえば、
ルンさんが生きていた頃は、ルンさんが
わたしに抱っこされていたりすると
呼ばなくても怒涛のスピードで近寄ってきて、ルンさんに
くんくんっとかちょっかいを出すのに、その日曜日は怪訝そうな
顔をして自分からは近寄ってこないんです。

恐らくマーチなりに、わたしに抱っこされているルンさんが
ルンさんであっても、いつものルンさんではないと
気がついたのかもしれません。

とはいえ、本当にこの日がマーチとルンさんが会う最後の日に
なるわけなので、ともかくしっかりお別れをさせ、
ルンさんは我が家の庭に埋葬されました。

庭はマーチの遊び場でもあるので、万が一、
ルンさんのお墓が掘り返されては大変です。
しっかりと周囲を石で囲み、マーチが入れないようガードしました。

ところが、昨日、ちょっと目を離した隙にマーチが
庭に出たんです。
ルンさんのお墓にいたずらをしたらどうしよう！と
かなり不安に思ったのですが、
やっぱりお墓には近づかないんです。
あたらし物好きのマーチにとって、ルンさんのお墓という存在は
気になるものであるはずなのに、
近づきもしない。

マーチなりに、この土の下にルンさんがいること、
そのルンさんは以前のルンさんではないこと、
そういったことを動物の本能として理解しているのかもしれません。

以上のようなマーチの行動を通して、生命の神秘というか、
命の重さ、命の不思議さを感じました。
マーチなりに仲のよかったルンさんの死を感じ、
行動しているんだと思った次第です。