次の仕事の日、午前中は顔を合わせなかったのですが、午後にスミレさんのデスクへ行きました。お菓子の裏に「マフラーありがとう。持ってきたからちょっと○○まで来てくれる?」ってメッセージの付箋を貼って。
で、スミレさんが来てくれました。
ス「この間はごめんなさい。はい。約束のチョコ。ちゃんと帰れましたか?」
ひ「うん。大丈夫だったよ。スミレさんは?風邪とか引かなかった?」
ス「大丈夫。でも、ホントごめんなさい。ひまわりさんをあんなに歩かせちゃって。」
ひ「いいって。それよりも、もう一つ渡したいものがあるんだ。今日、仕事帰りちょっと時間とってくれるかな?」
ス「え?あ、はい。いいですよ。」
職場ではちょっと人目が気になるので、近くで待ち合わせをしました。
ス「お待たせしました。」
ひ「雨降ってるから車に乗って。」
ス「ありがとうございます。で、改まって渡したいものって何ですか?」
ひ「うん。はい。これ。」
小さな袋から包装された小箱を取り出して、スミレさんは
「え?どうして?もらえないですよ。しかも高価そう。」
ひ「えー?いいって。ちょっと開けてみて。」
私がプレゼントしたのはピンクのボールペンです。
ス「でも、どうして?」
ひ「理由は手紙に書いた。今日、時間とってもらえるか分からなかったから、もしも断られたときのために手紙書いたんだ。せっかくだから手紙もあげるね。ちょっと読んでみて。」
内容は
スミレさんの仕事頑張ってる姿が好きだったから仕事中に使って欲しいということ。
この間、遅くまで付き合ってくれたから。
でも、いっぱい歩かせちゃったから。
クリスマスプレゼントでミッキーのボールペンもらったから。
だから、ボールペンを贈ります。って。そして、この間言ったことも取った行動もウソじゃないしいい加減な気持ちじゃないって。
手紙を読み終わってスミレさんは
「ありがとう・・・。」
気のせいか目が潤んでいたような感じでした。
ひ「プレゼント、もらってくれるかな?」
ス「はい。せっかくだから頂きますね。でも、仕事では使えないかな。お家で使わせてもらいますね。」
ス「ところでひまわりさん、この間のこと、誰かに言いませんでしたか?別の同僚に『遅くまで一緒にいたでしょ?』って言われたんだけど。」
ひ「え?言ってないよ。そういえば、2次会出るとき同僚とすれ違ったの覚えてる?外に一緒に出てくの見られたんじゃない?」
ス「噂はすぐ広まるからね。だから、私軽率なことしちゃったっかなって反省してるんです。」
私の車からはレッチリの『Snow (hey oh)』のマキシが流れていて
ひ「この間貸したレッチリはどうだった?」って聞いたら
ス「デスノートの後編の曲(Snow)、そうそう、今かかってるこの曲だけ繰り返し聴いてるの。私実はロックって苦手で。」
ひ「そっか。あ、このマキシね、3日前に届いたんだけど、2曲目の『Funny Face』のサウンドが聴こえてきた瞬間、『あ、おれの気持ちにぴったりだ!』って思ってさ。歌詞知りたくて、世界中のヤフー探して、やっと韓国のヤフーから歌詞見つけて和訳していたんだ。そしたら、今の気持ちにぴったり。失恋の曲だね。おれがね、レッチリを好きな理由はすごく明るい曲なんだけど、そのサウンドに哀愁とか寂しさとかそれらが同居しているのが好きでさ。で、とくにこの曲は今のおれの気持ちにすごくシンクロしたんだ。レゲエ調の感じなんだよ。」曲を『Funny Face』に変えると
ス「へー。レッチリってこういうのも書くんだ?レゲエは好きだよ。」
なんて、二人で聴いていました。
ひ「おれ、これでもけっこう凹んでるんだからね。」
ス「言わないでください・・・。」スミレさんはうつむき加減にそう言っていたな。
ほんの30分くらいだったけど、「それにしてもたくさん歩いたよね。」って二人で笑いながら話していました。
スミレさんも「今朝、仕事に来るとき、あの日、あんなに歩いたんだってあの道を車運転して思ってたんです。」って。
それで帰り際
ひ「今、飲み会の日程調整してるんだ。何日か何日かあたりで計画してるんだけど。」
ス「この日だとちょっと都合悪いので、こっちのほうがいいかな?」
ひ「おっけい。じゃ、それでもうちょっと他のメンバーにも声かけてみるね。」
ス「うん。お願いします。じゃ、そろそろ帰らなきゃ。」
ひ「今日はわざわざ時間とってくれてありがとう。気をつけて帰ってね。」
ス「ありがとう。それじゃ、ひまわりさん、よいお年を。」
そう。この日で今年スミレさんと会える最後の日でした。
その夜、別の同僚(私ともスミレさんとも仲良し)と電話をしていて
「そういえば、今日のお昼、スミレちゃんとこ行ったら、ひまわりさんの話になって、忘年会の日、遅くまで一緒にいたんだって?スミレちゃんに『ダメじゃなーい。結婚前のムスメが。』って言っておいたよ。そしたら、その場に一緒にいた○○さんが『でも、スミレさんがひまわりさんと話したがってたみたいじゃないですか?』なんて言っててさ。スミレちゃんはスミレちゃんで、忘年会の次の日(入籍の前の日)『1日、すごくマリッジブルーだった。』なんて言っててさ。あれ?なんで?なんて思ったんだけど。ひまわりさん、スミレちゃんにヘンなことしたんじゃないでしょうね?もう、最近の若い子はオバサン分かんない。」なんて言われました。
もちろん、手を繋いでハグしたとも言えず、「そうなんですか?でも、突然の結婚、残念だったなー。」って話をしていました。私もスミレさんの気持ちがよく分からないです・・・。
「ひまわりさんも次だからね、次。」って応援されました。
以上が私とスミレさんと過ごした時間です。
スミレさんとはこれ以上深い関係になることはないと思います。
今日は最後にスミレさんとの思い出の曲、2曲をリンクします。
『
Snow (hey oh)』はちょっと悲しげな切ない曲調です。繰り返し聴いていたというスミレさん。どんな気持ちで聴いたんだろう?
『
Funny Face』はレゲエ調の明るい感じですが、ボーカルとギターに寂しさが同居しています。スミレさんとの楽しかった夜、でも、切なかった夜、そんな思い出にぴったりです。
ちなみに、今回のタイトル『It must have been your love』は『Funny Face』の歌詞の一部です。
きっと私は恋をした。
そして、スミレさんの存在が分かった。
それはみずきから解放されるためだったのだと。
スミレさんが私を外に歩かせてくれた。
It must have been your poppy eyes
That made me step outside
『Funny Face』の一節のようにね。
スミレさんと一緒にいた時間はとても短かったけど、心から笑えた。本当に久しぶりに。
私は壁を破れたように思います。
今は焦燥感や虚無感はありません。
みずきに対する若干の悔しさはありますが、解放されました。
スミレさんの魅力ってすべては分からなかったけど、好きになりかけたってことが大切だったんです。
みずきじゃなく、スミレさんじゃなく、もっと別の女性の魅力だって私には見えると思います。
そう。いつの日かね。
12月28日に書いたポエム『虹』はみずきへの最後のポエムです。
あれが私の結論です。
このブログはこれで閉じます。来年は
こちらの場所でブログを書きます。
ただ、今度のブログは音楽やら株やらつまらない自己満足なブログになる予定です。
でも、ここで出会ったみなさんには本当に感謝しています
今までコメントを下さった方々には感謝しています。
さくらさん。「このブログはさくらさんのブログを見て作ろうと思いました。最近、ブログの更新が少ないので心配しています。来年はきっといい年にしたいですね。」
loveさん。「初めの頃、よく遊びに来ていただきました。すごく勇気付けられました。あれからいかがお過ごしですか?loveさんは私にとって本当に特別な読者様でした。」
さちさん。「私は今、壁を乗り越えましたよ。それは落ち込んだ自分を嫌いにならなかったからかもしれません。」
伊織さん。「片想い、いつの日か両思いになるといいですね。私のブログが少しでもお役に立てたことが嬉しいです。」
空さん。「毎日お仕事お疲れ様。どうしているかと心配していましたが、空さんも新しい自分が見つかったようですね。ブログ拝見しています。」
himeさん。「復活を果たして、本当によかったですね。来年は国試と就職で大きな1年になりそうですね。himeさんのノリ、好きですよ。いつもブログ楽しみにしています。」
はるかさん。「はるかさんからはとても心に響く言葉をいただきました。みずきの幻かと思うほどに私の心に触れてくれました。はるかさんのその感性、とても好きですよ。」
ポンヌさん。「ポンヌさんの気持ちの強さとその信念はとても羨ましく思っています。今までもたくさん祈ってくれてありがとう。彼との復活、叶うと良いですね。」
梅さん。「その後がとても気になっています。お元気でしたらいいのですが。次の恋愛、今までの分まで幸せになるといいですね。いや、きっとなります!」
ピヨさん。「私と似ていると言ってくださった彼とはその後進展はありましたか?復活しても他の人と幸せになっても、ピヨさんのこの1年はとても貴重ですよね。頑張ってください。」
愛さん「愛さんは厳しい意見を言ってくれた唯一の方でした。キツイ意見って凹むこともありますが、でも、私のことを思ってくれたまっすぐな意見、本当に感謝しています。」
観子さん。「観子さんのブログは優しい言葉で埋め尽くされています。本当に繊細な方なんですね。私のことを応援していただいてありがとうございます。これからもブログ楽しみにしていますね。」
ともさん。「その後、いかがですか?気持ちの変化はありましたか?辛い時期は脱出できたでしょうか?恋をするのには年齢や環境は関係ないですよね。」
アイさん。「あれから1ヶ月ちょっとですね。気持ちは落ち着きましたか?前のコメントでも言いましたが、私がアイさんの代わりに幸せになるんじゃないですよ。アイさん自身が目一杯幸せになってください。応援していますね。」
reunionjackさん「音楽っていいですよね。私も本当に音楽には救われました。これからも素敵な音楽を聴いていきたいですね。」
そして、コメントはいただけなくても、楽しみにしていた読者の皆様、本当にありがとうございます。
もしも抜けてしまった読者様がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。私はそういう人間です(笑)
このブログ、みなさんにとってどのような存在だったのでしょうか?少しでもみなさんの幸せのお役に立てていたのでしたら嬉しいです。
このブログは消さないで残しておきます。
なぜなら、私にとってみずきとの恋愛は・・・
「とても大切な愛だったから。」
みずきが幸せになれますように・・・。
世界で一番美しいきみへ
ひまわり