ども、砂川です。
さて、連休中に見たもう1本、スティーブン・スピルバーグ監督の「リンカーン」です。
史上もっとも愛された大統領と言われた第16代エイブラハム・リンカーンの最後の4ヶ月を描いた作品で、大統領としての重責と家族愛に苦しむ姿をダニエル・デイ・ルイスが見事に演じています。
4年以上続く南北戦争、「すべての人間は自由であるべき」と信じるリンカーンは、奴隷を永久に解放するためにアメリカ合衆国憲法修正第13条を議会で可決させることを決意しますが・・・。
さすがにスピルバーグ監督、衣装や調度品など時代考証は完璧にこなしていますし、常にユーモアを絶やさず黒人を含めたすべての人にオープンに接するリンカーンにも感情移入ができます。
しかし、150分のストーリーの中で、ほとんどの映像が「ダーク」という印象で、双方あわせて50万人以上の犠牲者を出した戦場はほとんど描かれず、修正第13条の可決に重点をおいた展開は「物足りない」と思わないではありません。
起承転結のハッキリしない、盛り上がりどころがわかりにくい、など、またしても見終わった後に「スッキリ感」がなかったのがザンネン。