スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「海と毒薬」

2017-03-06 11:43:44 | 本と雑誌

ども、砂川です。

そんな流れで、本棚から出てきた遠藤周作の「海と毒薬」、約30年ぶりに読みました。

てか、細かい内容はあまりおぼえていなかったので・・・。

戦争末期の恐るべき出来事・・・、九州の大学附属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い、「日本人とはいかなる人間か」を追求しています。

病院内の権力闘争と戦争を口実に、生きたままの人間を解剖する、確たる信仰を持たない日本人は「周囲と一緒」という安心感が罪意識を飲み込むコトができるのか?

小説の中で繰り返し出てくる「暗い海」、おそらく戦争の暗喩として用いられているのであろうと推測されます。

その大きな海に毒薬を入れても、確かに大きな影響はないかも知れません。

戦時中という特殊な背景の中で、医師としての倫理観を深く問いただしています。

歴史小説ではありませんので、「沈黙」と比べるとタッチがまったく違います。

その「懐の深さ」にも関心しました。

 

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