サンオフィス社員日誌

不動産屋の日常、外房食べ歩き、本と映画の批評

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映画 『冷たい熱帯魚』

2017-02-23 23:48:45 | 映画

風がやや収まって、静かな暖かい日となりました今日でしたが、

皆様いかがお過ごしでしょうか。

弊社の本日は休み明けという事も有り、

売買契約の準備や、管理物件のゴミ置き場の整理や、

賃貸契約の打ち合わせや契約書のやりとりなど、

比較的穏やかな日となりました。

 

昨日休みだった事もあり、気分転換という事を考えて、

観た『冷たい熱帯魚』でしたが・・・・・・

気分転換どころか、私を人間として保っている重要な何かが、

ごっそりとそぎ落とされた感覚でした。

 

 

観た以上は、何か感想を述べなければならないとは思うのですが、

本当に壮絶な映画を観た後は、感想は出ないものなんです。

言語化しににく、筆舌に尽くしがたいので、言葉が出ないのですね。

 

この映画作品は、園子温監督が、実際にあった愛犬家埼玉連続殺人事件を元に、

埼玉連続殺人事件はペットショップが事件の現場だったのを、

熱帯魚店に変えて、映画独特の脚色を加えて、作り上げた映画です。

 

ストーリー的には、連続殺人鬼の詐欺師と知り合った主人公が、

いつの間にか詐欺事件の共犯者、殺人の共犯者、死体の証拠隠滅の共犯者にされてしまい、

人として、男としての尊厳を、これでもかこれでもかと汚され、蔑ろにされて、

ついには・・・・・・・という話です。

 

愛犬家埼玉連続殺人そのものが、正直胸が悪くなる事件なのですが、

ここまで映像化出来た事が、園監督の手腕のすさまじさを物語っていると、思いました。

 

映画に出てくる殺人鬼(たとえば、ジョーカー、レクター博士、ジグソウ)の場合は、

ある意味、洗練されているというかその道のエリートというか、ある種の高貴さがあるので、

一般人とは隔絶された感があるので、「こんな奴はめったにいないよ」と安心して観れるのですが、

この『冷たい熱帯魚』に出てくる殺人鬼は、実話を元にしているだけあって、

実在するし、本当にいるような実在感で、ぐいぐいと迫ってくるので、

とてつもない怖さと近さを感じずにはいられないのですね。

だれでも、あんな親父キャラに遭った事はあるでしょう、と。

 

この殺人鬼の親父キャラが、人を詐欺でだまして、都合が悪くなったら、その人物を殺害し、

ばれないように、死体そのものを消すことを、「ボディを透明にする」という隠語を言いながら、実行するのですが、

普通の感覚であれば、その死体を消すために行う作業というのは、

眉間にしわが寄って、黙って黙々と作業を進める、というものだろうと、

皆さんも想像すると思いますが、そんなものでは無いのですね。

この殺人鬼夫婦、異常、そして下衆すぎます。

 

また、この映画を観る上で重要な事が、

食べ物の描写なのですね。

冒頭、不穏な音楽と共に、主人公の奥さんが、不機嫌な表情で、スーパーで冷凍食品を買うのですが、

まるで今日、私がゴミ置き場の整理をするために、資源ごみを、ペットボトルと空き缶に分けて、

とにかく早くゴミを捨てる作業の様に、冷凍食品が買い物かごに、

ものすごく乱暴に突っ込まれ、それが電子レンジで雑にチンされて、

どうにかこうにか家族の体裁を保つように、夕食に出されるシーンがあります。

 

家族で夕飯を囲んでいるのにも関わらず、ごはんはサトウのごはん、

味噌汁はインスタントみそ汁、そこは炊飯器や鍋で作られたものは無く、

全てが冷凍食品やインスタントで、食べ終われば、使われた食器は、雑に食器洗い機に突っ込まれる、という事になります。

冒頭のこのシーンで、主人公の家族が修復不可能な程に、壊れている事を、表現している。

「家族がうまくいってなくて、壊れている」という事を、言葉で説明するのでは無く、

音楽と映像と、そして食べ物をうまく使う事で表現する。

一緒に食べ物を食べるというシーンは、「同じ釜の飯を食べる」という言葉もある様に、

人間関係や家族関係が深まるという事を表現することに使われますが、

ここまで食べ物を通じて、人間関係が破壊されている事を表現する、

いわば食べ物の悪用の仕方の表現力は、凄まじいものがあります。

 

 

 

これから、観てみたいという人には、なるべく事前情報が無い状態での、

鑑賞をお勧めしたいので、多くは述べませんが、

・家族団らんで観てはいけない (平和な一家を恐怖のどん底に叩き落とす破壊力があります)

・子どもに見せてはいけない (R18ですが、この指定は全くもって妥当だと思います トラウマになりかねないです)

・体調が良くない時は観ない方が良い  

・残酷やグロテスクな描写が嫌いな人は観ない方が良い (容赦のない、死体解体のシーンなどもあるので)

点に気を付けて観ればよいと思います。

 

観ることによって救いを得ることは無いのですが、おそらく、生涯忘れることが出来ない一作になると思います。

 

一宮町 長生郡 茂原市 不動産 賃貸 売買 土地管理 駐車場 太陽光発電 は (有)サンオフィスへ^^

 

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