2017年4月9日 長崎県
浦上教会
長崎県長崎市本尾町
浦上教会の建設計画は、1873年、キリシタン弾圧の禁制をとかれ自由を得た浦上の信徒達によって行なわれた。ところが資金がなかなか集まらず、20年余りの時を経た1895年、やっとフレノ神父の設計による教会の建設が開始し、1914年に東洋一のレンガ造りのロマネスク様式大聖堂として献堂式があげられた。
正面双塔にフランス製のアンジェラスの鐘が備えられたが、1945年、原爆で建物は破壊され、アンジェラスの鐘も鐘楼とともに崩れ落ちた。現在の建物は1959年に鉄筋コンクリートで再建されたもので、1980年、レンガタイルで改装し、当時の姿に似せて復元された。周囲には被爆遺構の石像などが配され、今も原爆の爆風に耐えた一方のアンジェラスの鐘が時を告げている。
▼浦上天主堂旧鐘楼
1945年、原爆で建物は破壊されたとき崩れ落ちた鐘楼。
cosmophantom