2017-05-08 18:57:44

この病院には30代からお世話になっていたな。
いつもコバちゃんのお供や送り迎え、義父の検査の時も結果が曖昧だったので聞きに行ったこともあった。

義父は不治の病いだった。

あの時の先生が診察を減らしたのは10年ちょっと前だった。

ある日診察に行ったら、私とコバちゃんを診てくれたのは先生の娘さん先生だった。「私たちなんか、どうでもいいから娘さん先生にされちゃった」と不満だった。

コバちゃんが92歳で施設に入ってからも、私は風邪や健康診査などでずっとお世話になっていた。

5年前、娘さん先生が私の胆のうの異常を見つけてくれた。

昨年、このクリニックはリフォームした。二階が診察室だから、エレベーターがついたし綺麗になった。

診察のボードに、大先生の名前が無くなっていた。リフォーム前はお二人で診察していたので、私はえーッと思った。

世代交代か。さみしいな。

「義母が3月に亡くなりましてね」「お幾つだったのですか？」「98でした」「大往生じゃないですか」とのやりとりを娘さん先生とした。

大往生かあ。

娘さん先生も、大先生が亡くなったら大往生と思うのだろうか？人はこの繰り返しだ。わかっているけど、ちょっとコバちゃんが恋しくなった。

あさまさんという生徒さんの事も思い出した。私が24歳の頃50歳でエレクトーンを習いに見えて、33年間続けた方だった。

87年の生涯を閉じたのは3年前だった。

さみしいな。いつかはみんなに訪れる自然なことだ。

いくつだからいいというものではない。

クリニックの大先生はいつも何をして過ごしているのかな？お元気かな？