鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

全国から注目 富士山の魅力

2017年03月06日 | 議会活動

平成29年3月6日(月)

 

 富士山が世界遺産に登録される前から、日本人にとって富士山は日本そのものの象徴であるといわれてきました。

 私のように麓で生まれたときから富士山が生活の中にある「当たり前の存在」に、世界遺産という評価が加わっても、そこに住む人間にとっては何も変わらない様にも感じています。しかし、普段気付かなくても大きな価値のある存在であることが、外部からの刺激によって気付くことがあります。

 

 今日は県東部地区で地域課題に取り組む「サンフロント21懇話会」主催の、富士市内で開催した「富士山地区分科会」に参加してきました。テーマは「仰ぎ見る富士山~伝えたい世界遺産富士山の価値と魅力~」とし、第一部は「『見力の山』富士山の魅力」という演題での基調講演と、今年12月23日に開館が予定されている富士宮市に建設中の「富士山世界遺産センター」の概要紹介を県の担当者から説明があり、続いて第二部として先ほどのテーマでのパネルディスカッションが行われました。

(開会式であいさつする主催者)

 

 基調講演では、最近マスコミにも取り上げられた「北限からの富士山の撮影」など、全国各地から富士山を撮影することに挑戦している活動や、全国に点在する「富士見」とつく地名からの富士山展望が都市化により遮断され、適地が少なくなっている現状などの報告のほか、富士山に近いところであっても、電柱や電線による富士山の景観への悪影響などの課題の提起がありました。

(北限から撮った富士山の新聞記事)


(富士山の遠景がまちづくりに生かされる)


(地球は丸いから勉強)


 300km以上も離れた所からの富士山は、その撮影が大変難しいことに加え、どこにその可能性がある適地かなども一般的には判りませんが、それらの適地を探し出すフリーソフト(カシミール3D)を使うことにより、「富士山が見える場所」の特定ができるということで、後は、季節や天候、時間などの条件を研究すれば、「見える」という優れものの紹介がありました。

(フリーソフトで確認した富士山が見える場所。ピンク色の地域)


 富士山の遠景をまちづくりに役立てている自治体もあるとのことで、300km離れた所や都内にもビルの谷間に見え隠れする富士山をも求めて多くの人が集まるという、麓だけでない富士山の魅力を改めて知りました。

 富士山には「ダイヤモンド富士」や「パール富士」など、太陽や月と富士山がセットで写る幻想的な景色がありますが、これは富士山の麓では見ることができず、少し離れた場所でしか見られない現象があります。

 地元にいれば富士山のことはなんでも知っているのではなく、遠方からもいろいろな魅力があること知ることができました。

(このような景色は麓では見られない)

 

 パネルディスカッションでは、富士山の世界遺産登録に関わった文化庁職員で大学教授、旅行業協会関係者、富士山女性カメラマンが、それぞれの立場で富士山の魅力や課題について意見を述べました。

(基調講演とパネルディスカッションの合間に、富士山世界遺産センター概要を聞く)


(パネラー達)


 富士山は当初自然遺産としての登録を試みたが、それが成し得ず文化遺産になったと捉える人は少なくないが、富士山の文化遺産としての価値は、「信仰の対象と芸術の源泉」と言われるように、自然が豊かであることが魅力であり、それは信仰や芸術につながっていくもので、自然と文化を切り離すことはできない。これからの世界遺産の捉え方は自然遺産か文化遺産かではなく、その境界にまたがる遺産としての価値に注目が集まっており、富士山は真に最も優れた価値のある遺産だと言える。

 富士山は海外からの観光客にとって欠かすことのできない観光スポットであるが、個人旅行が増え「モノ」から「コト」への体験型に変わってきた。これは日本人も同じことで、修学旅行では京都や奈良が依然として絶大な人気スポットである。しかし体験型旅行も増えてきたので、これを受け入れる体制づくりと富士山との連携も誘客には大きな魅力である。陸から見る富士山も素晴らしいが、海から見た富士山は静岡県の大きな売りになるはずだ。

 富士登山は若い人や外国人にとって信仰や芸術とはほど遠い、アクティビティやアトラクションと捉えているように思える。「気軽な登山」に危機感を持ち、富士山の自然の驚異を真摯に受け入れなければならない。しかし、登山者に適切な情報が伝わっていないようにも感じる。

 

 富士山世界遺産センターは、あらゆる富士山の魅力や情報を伝える施設として大きな期待がかかる。そのためには、山梨県側との連携、地元との連携が大切であることを理解してほしい。

 

 富士山世界遺産は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」が正式な名称です。基調講演で「見力の山」と講師が表現したとおり、富士山を見ること自体が大きな魅力であることは間違いありません。これまでも、そしてこれからも富士山の存在感は不動のものですが、それを維持していくために私達に課せられた責任は大きいと言えるでしょう。

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