鈴木すみよしブログ

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先端産業(CNF強化樹脂)の実証生産設備が稼働

2017年07月12日 | 議会活動

平成29年7月12日(水)

 

 待ちに待った、セルロースナノファイバー(CNF)を樹脂に混練することで得られる「CNF強化樹脂」と呼ばれる、最先端素材を使って製品化を目指す実証生産設備が富士市内で稼働し始めました。

 昨年暮れ、富士市内に今回誕生した実証生産設備の設置とCNF関連の研究所が移転することが日本製紙様から発表され、「紙のまち富士市」にとっては基幹産業である製紙業の発展形として待ち望んでいただけに、地元としても大歓迎として受け止めていました。

(CNF強化樹脂実証生産設備の説明を行う、会社関係者)


(CNFについて説明)


(パルプ繊維と比べて微細な繊維のCNF)

 

 CNFは、紙の原料となる木材パルプの微細な繊維で、紙の原料パルプは幅が20~30マイクロ、長さが1~3ミリの繊維ですが、これを幅3~4ナノマイクロ、長さ2~3マイクロという超微細な繊維(セルロース ミクロフィブリルと呼ぶ)にすることで、これを新しい先端材料と位置付け、その応用範囲は広いと言われ、それを使った新産業の誕生にも期待がかかるものです。

 しかし、この微細化の技術が大変難しく、簡単にはバラバラにできませんでした。東大や京大で基礎研究を重ねてきたものを、国が国家戦略としてその産業化を支援し、国の研究機関や2大学以外の大学など、また、民間企業も参入し、この3年ほどで広く知れ渡り始めたばかりの最新の先端材料です。当初のキャッチフレーズは、「鉄の1/5の重さで、鉄の5倍の強度」ですが、そのほかに気体を通しにくい性質や、食品添加物などその用途には限りがありません。

 当初は材料コストがキロあたり10,000円と言われ、産業化するにはペイしないと言われていましたが、最近では1,000円と1/10まで低下し、今後はどのような用途に使えるか、各企業がその技術開発にしのぎを削っています。

 静岡県もCNFに注目が集まり始めた当初から、県の新産業育成の核となる位置づけで支援を重要施策として取り組み、地方自治体としては国内でもトップクラスと言っても過言ではありません。さらに、その中枢となる地域を「紙のまち富士市」と位置付け、地元行政とも連携して、企業支援を行ってきました。

 

 今日は、日本製紙様のご厚意により、実証生産施設の稼働を内外に紹介することで、「既に事業化し製品化した応用製品の紹介と、今後の最先端技術の発展過程が見られる」ことを期待した、国、県、市の各行政機関代表と、基礎技術開発で支援した京都大学、地元選出県議、マスコミ各社が多数詰めかけ、企業側研究者からの報告と設備を視察させていただきました。

 実証生産設備は、企業にとっては最高機密事項なので、写真などで説明できませんが、現場に入り、試作された自動車部品なども見せていただくことができました、ここでは、年間10トンのCNF強化樹脂を製造する能力を備えています。今後、ユーザーが求める品質の確認や量産技術の確立を目指すために、樹脂メーカーやコンポジットメーカーなどと連携し、「世界で初めて自動車部品として応用できるところまで推進していきたい」との決意をお聞きしました。

(あいさつされる国の関係者)


(配布された資料から引用。実証生産設備について)

 

 事業化した製品は、今日の朝刊に一面を全て使った企業広告として紹介され、「世界初」の名の下に、生活必需品として誕生したCNF応用製品を、身近に感じるものがありました。その中には、今日公開された市内の施設や全国の工場で今後取り組むCNFに関する情報も記載され、新素材の発表から製品化までのスピードの速さに、日本の技術の優秀さを久しぶりに実感したところです。

(CNFを使用して製品化された商品を展示)


(CNFはあらゆる身の回りの中で製品化されることが可能)

 

 今日の成果を一区切りとして、これからが正念場となる「CNFの応用化」に向け、県内企業の参画を促進するために、県議会6月定例会では、私にとってライフワークとなった「CNF支援策」について、一般質問で取り上げます。

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